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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【宇都宮LRT】「東側」は最低限「9,089人/日」利用と試算

■「東側」(JR宇都宮駅~清原工業団地)の需要は「少なくとも9千人超/日」

 宇都宮・芳賀LRTで、また新しい動きが!
 宇都宮市が同市東部のLRT(ライト・レール・トランジット)導入に関して、沿線の一部企業や学校を対象としたヒアリング調査を行った結果、少なくとも「1日あたり9,089人」が利用するという試算が出ました。
 調査を行った企業や学校は沿線の一部に過ぎないので、今後も調査を続けると、さらにこの人数が増えることは確実です。

 で、これを報じた「下野新聞」の記事なんですが……。
 見出しだけを見ると「たった3,800人?」とも読めてしまうのですが、記事を読み進めると「合計9,089人/日」が利用するという試算だということが分かります。

・通勤通学、毎朝3800人利用 LRTのJR宇都宮駅東部で試算(下野新聞 2013年11月20日)
 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20131120/1419003

 ちょっと記事の書き方がどうかな……と思ってしまうのですが、web版の記事と、新聞紙面の内容を分解して改めてまとめてみると、こんな感じになります。

 今回の市の試算は、
・「清原工業団地」の「従業員数250人以上」の「11企業」
・「清原地区」周辺にある「大学・短大・高校」の「3校」
 だけを対象としたヒアリング調査に基づくものです。

 また、沿線にある
・ベルモール(大型ショッピングモール)
・グリーンスタジアム
・清原球場
 以上3つの沿線施設への来客を試算に盛り込んでいます。
 ……ということは、言い換えると、これら以外の需要は「まだ盛り込んでいない状況」です。



・企業が自社運行する通勤シャトルバスは、現在3社で片道1,934人/日が利用
・通学バスの利用者は、片道500人/日
・企業来訪者は、10社で片道549人/日


・LRT開業後、通勤・通学バスの利用者は全員LRTに転換すると試算
・企業来訪者は、半数がLRTに転換すると試算
・清原工業団地&芳賀工業団地にクルマで通勤する人の3.6%がLRTに転換すると試算
・この結果、通勤通学利用者は、片道3,855人/日、往復で7,710人/日が利用すると試算


・通勤通学の需要とは別に、大型商業施設や県グリーンスタジアムなどの沿線施設への来場者数は、往復1,379人/日、往復503,652人/年と試算


・通勤通学と、その他の需要を合わせると、「往復で9,089人/日」が利用と試算
・片道の基本運賃が100~400円の設定で、年間収入は7.4億円を見込む
 (現状、路線バスでJR宇都宮駅~芳賀バスターミナル間は770円)


 この試算、かなり控えめな数字だなあ……というのが正直な印象です。
 (現状の企業シャトルバス利用者数がベースになっているので仕方ない面はあるのですけれども)
 クルマ通勤からの転換組は、素人判断ですが少なくとも5%以上を見込んでも良いのではないかと。

 具体的な検討はこれからなので、まだ何ともいえない部分はあるのですが、


・先行整備区間として、従業員数が多い本田技研までをルートに含めるのかどうか
・運行頻度はどうか
・使用車両のグレードや収容力はどうか
・運行速度と所要時間はどうか


 ……などによって、クルマ通勤から転換する人はさらに増えるものと思います。
 また、LRTのサービスレベルが高ければ沿線開発が進みますので、それに伴って利用者も増加していくものと見ています。


▲ 公共交通は、良質なサービスレベルを提供できると、利用者が大幅に増加します。福井では新型車両「F1000形」を1編成導入した効果、パーク&ライド推進効果もあって、利用者が8.3%増加しました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 市は今後も沿線の他の企業の従業員や、沿線住民にも利用意向やクルマからの乗り換えなどについてヒアリングを行っていくとのことです。


 2001年に実施した「LRT利用に関する意識調査」によると、JR宇都宮駅東口~宇都宮テクノポリスセンター間(約12km)の需要予測は「往復で13,740人/日」。

 今回市が出した試算をベースに、まだ市が盛り込んでいない需要がある点、2001年当時にはなかった芳賀工業団地までの一体整備が盛り込まれることになった点を考慮すると、「13,740人」を超える需要があると考えて良いのではないかと思います。


【当ブログの宇都宮LRT関連記事】

【特集:宇都宮LRT】下野新聞の連載記事「LRTを問う」について
「LRTを問う」第1回富山:中心部への回帰傾向が進む(下野新聞 2012年10月27日)について
「LRTを問う」第2回宇都宮:民間との信頼を築けるか(下野新聞 2012年10月28日)について
「LRTを問う」第3回いわゆる「採算性」の問題(下野新聞 2012年10月29日)について
「LRTを問う」第4回支援:国、県は市の計画待ち(下野新聞 2012年10月30日)について
「LRTを問う」第5回BRT:コスト安いが課題も(下野新聞 2012年10月31日)について
「LRTを問う」第6回議論:市は「受益」示しきれず(下野新聞 2012年11月1日)について
「LRTを問う」第7回連合栃木の主張(下野新聞 2012年11月2日)について
「LRTを問う」第8回筑波大大学院・谷口守教授へのインタビュー(下野新聞 2012年11月3日)について

朝日新聞の連載記事「宮っ子の選択」前編都市間競争に生き残れるのか(朝日新聞 2012年11月6日)について

建設費などの具体的なデータについて(2012年11月17日掲載)

佐藤市政3期目に、LRT導入への課題(2012年11月25日掲載)
課題(1)関東自動車との調整(2012年11月25日掲載)
課題(2)運行主体の決定(2012年11月25日掲載)
課題(3)市民への周知継続(2012年11月25日掲載)

とちテレ、市長インタビュー特番を放映(その1)(2013年3月3日掲載)
とちテレ、市長インタビュー特番を放映(その2)(2013年3月3日掲載)

100億円を超える基金の行方(2013年6月19日掲載)

「東側」は最低限「9,089人/日」利用と試算(2013年11月21日掲載)

JR宇都宮駅東口~本田技研北門までの全ルート案提示(2013年12月18日掲載)


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


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