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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【弘南鉄道】大鰐線の存廃問題、2016年度末以降は……?

青森県の地方鉄道・弘南(こうなん)鉄道は、同社が運行している2路線の内、大鰐(おおわに)について、2016年度末(2017年3月末)で廃止したいと表明しました。

 今は2013年度。

 「2016年度いっぱいで廃止したい」ということは、裏返せば「2017年3月いっぱいまでは責任を持って運行します」と。
 鉄道会社としては、「その間に早く良い案をまとめて」とメッセージを発したのかも知れません。

・大鰐線廃止の方針「地域の足をどう確保するのか」(陸奥新報 2013年6月28日)
 http://www.mutusinpou.co.jp/shasetsu/2013/06/26898.html

 最終的には地元の皆さんが決めることになるとはいえ、全国各地のさまざまな事例があります。
 どういう選択をした結果、その地域はどうなっていったのか、今日的な視点からその当時本当はどうすべきだったのか。
 ぜひ、数々の貴重な戦訓を活かしてほしいと思います。


 当方が「鉄道があるならうまく残して活用を」というのは、鉄道趣味の観点からというよりも、輸送効率が高く、社会的価値が大きな社会インフラをなくすことのデメリットを考慮してのこと。
 単に「存続」させるだけでなく、残すという決断をするのであれば、車両や設備の更新も大胆に行う必要があると考えています。

 個人的には、鉄道のインフラは最大限活かす方が得策だと考えますので、上下分離方式の導入を行ってはどうかと。
 設備や車両の更新は公的に行って、運行会社は列車の運行だけに専念させることで経営を楽にしたうえで、パーク&ライド推進や運行頻度向上などを行えば良いのではないかと考えます。

 また、「鉄道」のままの存続・リニューアルだと資金面で不安が……ということであれば、「軌道」へのダウンサイジング、つまりLRT化によるリニューアルを図ることも検討して良いのではないかと考えています。


 とにかく、存廃問題が表面化してから慌てても、手遅れになることが多いのが実状です。
 今回の弘南鉄道の場合は、3年半以上の時間的猶予を設定しているので、存続することになっても廃止することになっても、かなりの対策を講じる時間的余裕がありますが、これは例外中の例外。
 大切なのは、普段からその地域の重要な社会インフラである鉄道の存在意義について興味を持って、どのように活用していくかを考え、実践していくということです。


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下館レイル倶楽部・代表
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男性
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鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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