下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【JR北海道】電化で不要となった「キハ48」「キハ141系」は……
「JR北海道」関連のニュースですが、ちょっと気になる話題なのでご紹介します。
札幌近郊を走る「札沼線(さっしょうせん)」の多客区間が電化されることに伴い、これまで使用されてきたディーゼルカー「キハ48形」「キハ141形」「キハ142形」の内の10両が、札幌貨物ターミナルへ甲種輸送されたという記事が掲載されています。
・キハ48,キハ141系が甲種輸送される(「railf.jp」2012年6月22日)
http://railf.jp/news/2012/06/22/172900.html
「キハ48形」は、国鉄末期に非電化のローカル線用に量産された「キハ40系」の内、片運転台・片開き2ドアの車両です。
片開きのドアは、それぞれ車両の両端に配置されているので、一見すると急行形車両のようにも見えます。
「キハ141形」は、国鉄末期に製造された近郊形客車「50系」を、JR北海道がディーゼルカーに改造した「キハ141系」の一つ。片運転台・片開き2ドアで、運転台は札幌方を向いています。
車掌室がある緩急車「オハフ51形」を種車にして、車掌室に運転台を設け、駆動用の250psのディーゼルエンジン(DMF13HS)1基を搭載し、運転台側のドア付近にトイレを設置しています。
「キハ142形」は、上の「キハ141形」と同じ経緯で「オハフ51形」から改造されたディーゼルカー。
片運転台・片開き2ドアで、駆動用の250psのディーゼルエンジン(DMF13HS)を2基搭載し、トイレはディーゼルカー化工事の際に撤去。運転台は石狩当別方面に向いていて、通常は「キハ141形」の同位置番号車とペアを組んでいました。
札幌近郊を走る「札沼線(学園都市線)」は、札幌の近郊路線として国鉄末期から需要が増大し、「あいの里教育大」駅までは非電化ながら複線化していました(ただし「札幌」~「桑園」間は、「函館本線」に並行する単線のまま)。
輸送需要が高いのは、複線区間が終わって、単線区間に移行して3駅目の「北海道医療大学前」駅までで、交流電化工事はこの駅まで行われ、2012年6月1日(金)に「札幌」~「北海道医療大学前」間が電化されました。
電化後は、従来の「キハ48形」や「キハ141系」は大半が不要となるため(高性能の「キハ201系」は例外)、その後の処遇が気になるところです。
(「キハ150形」に準じた改造を施された「キハ143形」は函館本線などに転属となるようですが、「キハ141形」と「キハ142形」、エンジン無しの「キサハ144形」は……)
他線区へ転用となるのか。
他の鉄道、あるいは海外へ譲渡されるのか。
ジョイフルトレインの種車として転用されるのか。
それとも、廃車となってしまうのか。
車齢的には「まだ使える」車両だとは思いますので、JR北海道では不要であっても、必要な改造を行えば他に活躍の場がありそうにも思えます。
今回、甲種輸送された10両は、いずれも「片運転台・片開き2ドア」です。
もしこれらを使うなら、そのままの状態だと「最短でも2両編成」にしないといけないので、2両1ユニットとして運用できるほど輸送需要がある鉄道か、運転台を増設して両運転台に改造して1両でも運用できるようにする必要があります。
……回りくどい話になってしまいましたが、これらの車両を何らかの形で「ひたちなか海浜鉄道」が使えないだろうか……と私自身は勝手に考えていて、「札沼線」の電化と「キハ48形」「キハ141系」の行く末は以前から大いに気になっていました。
「ひたちなか海浜鉄道」には、前身の「茨城交通」時代に、北海道で不要となったディーゼルカーが少なからずやって来ました。
北海道の車両は耐寒仕様で窓が小さいので、夏場は海水浴輸送を担う「ひたちなか海浜鉄道」で使うには不利な面があるのかも知れませんが(冷房改造してしまえば問題解決ですが)、出物としてはそんなに悪くないのでは……と思っています。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
札幌近郊を走る「札沼線(さっしょうせん)」の多客区間が電化されることに伴い、これまで使用されてきたディーゼルカー「キハ48形」「キハ141形」「キハ142形」の内の10両が、札幌貨物ターミナルへ甲種輸送されたという記事が掲載されています。
・キハ48,キハ141系が甲種輸送される(「railf.jp」2012年6月22日)
http://railf.jp/news/2012/06/22/172900.html
「キハ48形」は、国鉄末期に非電化のローカル線用に量産された「キハ40系」の内、片運転台・片開き2ドアの車両です。
片開きのドアは、それぞれ車両の両端に配置されているので、一見すると急行形車両のようにも見えます。
「キハ141形」は、国鉄末期に製造された近郊形客車「50系」を、JR北海道がディーゼルカーに改造した「キハ141系」の一つ。片運転台・片開き2ドアで、運転台は札幌方を向いています。
車掌室がある緩急車「オハフ51形」を種車にして、車掌室に運転台を設け、駆動用の250psのディーゼルエンジン(DMF13HS)1基を搭載し、運転台側のドア付近にトイレを設置しています。
「キハ142形」は、上の「キハ141形」と同じ経緯で「オハフ51形」から改造されたディーゼルカー。
片運転台・片開き2ドアで、駆動用の250psのディーゼルエンジン(DMF13HS)を2基搭載し、トイレはディーゼルカー化工事の際に撤去。運転台は石狩当別方面に向いていて、通常は「キハ141形」の同位置番号車とペアを組んでいました。
札幌近郊を走る「札沼線(学園都市線)」は、札幌の近郊路線として国鉄末期から需要が増大し、「あいの里教育大」駅までは非電化ながら複線化していました(ただし「札幌」~「桑園」間は、「函館本線」に並行する単線のまま)。
輸送需要が高いのは、複線区間が終わって、単線区間に移行して3駅目の「北海道医療大学前」駅までで、交流電化工事はこの駅まで行われ、2012年6月1日(金)に「札幌」~「北海道医療大学前」間が電化されました。
電化後は、従来の「キハ48形」や「キハ141系」は大半が不要となるため(高性能の「キハ201系」は例外)、その後の処遇が気になるところです。
(「キハ150形」に準じた改造を施された「キハ143形」は函館本線などに転属となるようですが、「キハ141形」と「キハ142形」、エンジン無しの「キサハ144形」は……)
他線区へ転用となるのか。
他の鉄道、あるいは海外へ譲渡されるのか。
ジョイフルトレインの種車として転用されるのか。
それとも、廃車となってしまうのか。
車齢的には「まだ使える」車両だとは思いますので、JR北海道では不要であっても、必要な改造を行えば他に活躍の場がありそうにも思えます。
今回、甲種輸送された10両は、いずれも「片運転台・片開き2ドア」です。
もしこれらを使うなら、そのままの状態だと「最短でも2両編成」にしないといけないので、2両1ユニットとして運用できるほど輸送需要がある鉄道か、運転台を増設して両運転台に改造して1両でも運用できるようにする必要があります。
……回りくどい話になってしまいましたが、これらの車両を何らかの形で「ひたちなか海浜鉄道」が使えないだろうか……と私自身は勝手に考えていて、「札沼線」の電化と「キハ48形」「キハ141系」の行く末は以前から大いに気になっていました。
「ひたちなか海浜鉄道」には、前身の「茨城交通」時代に、北海道で不要となったディーゼルカーが少なからずやって来ました。
北海道の車両は耐寒仕様で窓が小さいので、夏場は海水浴輸送を担う「ひたちなか海浜鉄道」で使うには不利な面があるのかも知れませんが(冷房改造してしまえば問題解決ですが)、出物としてはそんなに悪くないのでは……と思っています。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
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・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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(10/29)
この記事へのコメント
無題
車両の代替えが早いですね。まだ十分使える車両でも除籍となり、第二の余生を送れるなら未だ幸せですね。常総350形8両も海を渡りそうです。肝心な価格交渉の時期に来ている様ですが、どうなる事か。
そう言えばカトーのEF510を弊会メンバーがゲットしましたが、ユニトラックの分岐で脱線してしまうトラブルが発生しています。プラ貨車6両程度牽引して、クロッシングで脱線します。他の者も同じ現象が起きているようで、単機だと大丈夫みたいです。クロッシング部の遊びで車輪が落ちてしまい、砂蒔管を引っ掛けて脱線しているようです。模型はリアル過ぎるのも考え物で、走ってなんぼですからね。自社レールで脱線しては話しになりませんが、各レールメーカーも国産のみならず海外向けのハイフランジやバックゲージの不統一に対応するべく、フログを広く確保しているため、車輪頭面幅によっては落ちます。ギャラリーの16番は篠原を採用していますが、フログ部はローフランジに対応するため、上げ底をしてフランジがスムーズに流れて行く様に加工しています。EF510の現象は未だ表面化されていませんが、同様のトラブルが出て来ると考えます。今後リコール沙汰にならないよう祈るばかりです。
Re:無題
次に渡道できるのがいつになるか分かりませんが、次回は札沼線を含め、これまでの旅行ではほとんど通過するのみであった札幌周辺の普通列車にも乗ってみたいと思います。
> 常総350形8両も海を渡りそうです
そうなんですか!!
ディーゼルカーの譲渡先というと、あの国かな……とは思いますが、正式に情報公開できるタイミングが来ましたら、ぜひこちらでもお知らせいただければと存じます。
> カトーのEF510を弊会メンバーがゲットしましたが、ユニトラックの分岐で脱線
当方も「EF510」を運転会で走らせたのですが、今までのところ脱線などの不具合は発生していません。
とはいえ、なにぶん新機軸満載の機関車ですし、ユーザーの走行環境は一様ではありませんから、メーカーとしてもまだ最適解に至っていないのかも知れませんね。
まさに革命的な製品であることは間違いありませんし、模型趣味の裾野を広げる戦略製品でもありますので、ぜひこうしたさまざまなユーザーの運用を踏まえて改善を続けてもらいたいですね。