下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【宇都宮】「交通まちづくり市民フォーラム」2012年8月25日(土)開催
- 2012/08/24 (Fri)
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当ブログでのご紹介は直前になってしまいましたが、明日、2012年8月25日(土)午後に、宇都宮で公共交通に関する市民フォーラム「交通まちづくり市民フォーラム」が行われます。
宇都宮では、これまで市内各地で市民向に「交通まちづくり」についての説明会を続けていて、明日の市民フォーラムはその集大成となるものです。
・日時……2012年8月25日(土)13:30~15:30
・場所……「栃木県教育会館」大ホール
・内容……基調講演、パネルディスカッション(詳しくは開催チラシを)
・公共交通ネットワークの構築と東西基幹公共交通 交通まちづくり市民フォーラムを開催します(宇都宮市 公式サイト)
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kotsu/018483.html
・「交通まちづくり市民フォーラム」開催チラシ(宇都宮市 公式サイト)
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/018/483/0806chirashi.pdf
(PDF形式のファイルです)
今回の「交通まちづくり市民フォーラム」は、これまでの取り組みを総括するもの。
宇都宮市が目指している公共交通ネットワークについて、有識者による基調講演やパネルディスカッションなどを通して市民に分かりやすく説明するという内容です。
参考までに、市内各地で行われたこれまでの「市民フォーラム」の内容を要約すると、
・宇都宮市としては、東西の基幹交通はLRTが最適だという結論
・東西基幹ルートはLRTが最適だけど、他のルートでは輸送需要などに応じて新規にBRT導入を検討する可能性はある
・その上で、既存の路線バス網の再編を行い、利便性を高める
・清原地区「さきがけ号」のような地域内交通も市域全域で拡充する
・どんな地域内交通が最適かは、各地域の住民が主体的に議論を進め決めてほしい
……という感じです。
宇都宮市民だけでなく、宇都宮に通勤通学している人、宇都宮をはじめとする地方都市における公共交通の今後のあり方に興味がおありの方など、幅広く参加できますので、ご都合が良い方は是非足をお運びください。
なお、会場への移動はマイカーではなく、できるだけ鉄道・バスをご利用ください。
会場となる「栃木県教育会館」の最寄りのバス停は「東中丸(会館前)」です。
・栃木県教育会館 アクセス方法
http://www.t-rk.jp/access/
・関東バス時刻表検索(アットとちぎ)
http://www.atochigi.ne.jp/kanto_bus/
JR宇都宮駅までお越しの場合は、西口のバスターミナルの6番・7番乗り場から、10系統「作新学院・駒生(こまにゅう)」行きのバス(関東バス)にご乗車ください。
東武宇都宮線で東武宇都宮駅までお越しの場合も、JR宇都宮駅西口からの場合と同じく10系統「作新学院・駒生(こまにゅう)」行きのバス(関東バス)をご利用ください。
また、10系統以外の路線バスでも、45系統「立岩」行き、47系統「荒針・新鹿沼」行きも「東中丸(会館前)」停留所を通るようですので、利用可能です。
宇都宮の路線バスはそれなりに利用しているのですが、かなり分かりづらくて難儀します。
分からないときは運転手さんに「栃木県教育会館に行きたいんだけど、このバスは東中丸バス停に停まりますか?」と確認することをオススメします。
宇都宮市の公共交通が今後どうなるのかという話は、単に宇都宮市だけの話にとどまらず、実は日本各地の地方都市における交通まちづくりの方向性を大きく左右するだけのインパクトを秘めています。
というのも、過去路面電車が走った経験がない都市でLRT導入が実現するかどうかの試金石ともなっているためです。
宇都宮が成功することで、LRTの有用性は認識しつつも二の足を踏んでいる都市(水戸など)が前進するきっかけになるはずです。
宇都宮に限らず、多くの地方都市において市域内の公共交通サービスは民間ベースでは到底まかなえない状況に陥っています。
要するに「儲からない」ということで、民間企業が収益を上げる事業として継続し続けることが困難な状況になりつつあります。
しかし、「儲からない」=「必要がない」のではなく、では「どうやって円滑に運行を継続するスキームを整備できるか」という段階に来ているといえます。
たとえば、栃木県小山市ほどの人口規模がある地方都市であっても、既存の路線バスを運行していたバス会社(関東自動車)がほぼ完全に撤退してしまったケースもあります。
数年前から市が路線バスの代替となるコミュニティバス「おーバス」を運行しています(市が小型低床バスなどの車両を用意し、タクシー会社に運行委託している)。
少子高齢化が進む今後は、公共交通サービスは「儲かるかどうか」で考えるのではなく、「まちづくり」や「福祉」として「どれだけの便益をもたらすか」で考えるようになるでしょう。
(公共交通が機能していない都市は「まちの魅力」に乏しいので、人も物もお金も集まりません)
ここ数年で、日本でもLRTに関連する環境整備は急速に進んでいます。
建設費の1/2は国が負担すること、宇都宮の場合は1/4は栃木県が負担するので、残る1/4を市が負担すれば良いようになっています。
軌道や車庫・停留所などの設備、車両などのインフラは公的資金で整備し、運行会社は列車の運行のみを行う「上下分離方式」を採用します。
一部の報道機関(どことは言いませんが)では、殊更経営リスクが高いかのような誤った情報を掲載していますが、実際にはそのような心配はご無用、ということになります。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
宇都宮では、これまで市内各地で市民向に「交通まちづくり」についての説明会を続けていて、明日の市民フォーラムはその集大成となるものです。
・日時……2012年8月25日(土)13:30~15:30
・場所……「栃木県教育会館」大ホール
・内容……基調講演、パネルディスカッション(詳しくは開催チラシを)
・公共交通ネットワークの構築と東西基幹公共交通 交通まちづくり市民フォーラムを開催します(宇都宮市 公式サイト)
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kotsu/018483.html
・「交通まちづくり市民フォーラム」開催チラシ(宇都宮市 公式サイト)
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/018/483/0806chirashi.pdf
(PDF形式のファイルです)
今回の「交通まちづくり市民フォーラム」は、これまでの取り組みを総括するもの。
宇都宮市が目指している公共交通ネットワークについて、有識者による基調講演やパネルディスカッションなどを通して市民に分かりやすく説明するという内容です。
参考までに、市内各地で行われたこれまでの「市民フォーラム」の内容を要約すると、
・宇都宮市としては、東西の基幹交通はLRTが最適だという結論
・東西基幹ルートはLRTが最適だけど、他のルートでは輸送需要などに応じて新規にBRT導入を検討する可能性はある
・その上で、既存の路線バス網の再編を行い、利便性を高める
・清原地区「さきがけ号」のような地域内交通も市域全域で拡充する
・どんな地域内交通が最適かは、各地域の住民が主体的に議論を進め決めてほしい
……という感じです。
宇都宮市民だけでなく、宇都宮に通勤通学している人、宇都宮をはじめとする地方都市における公共交通の今後のあり方に興味がおありの方など、幅広く参加できますので、ご都合が良い方は是非足をお運びください。
なお、会場への移動はマイカーではなく、できるだけ鉄道・バスをご利用ください。
会場となる「栃木県教育会館」の最寄りのバス停は「東中丸(会館前)」です。
・栃木県教育会館 アクセス方法
http://www.t-rk.jp/access/
・関東バス時刻表検索(アットとちぎ)
http://www.atochigi.ne.jp/kanto_bus/
JR宇都宮駅までお越しの場合は、西口のバスターミナルの6番・7番乗り場から、10系統「作新学院・駒生(こまにゅう)」行きのバス(関東バス)にご乗車ください。
東武宇都宮線で東武宇都宮駅までお越しの場合も、JR宇都宮駅西口からの場合と同じく10系統「作新学院・駒生(こまにゅう)」行きのバス(関東バス)をご利用ください。
また、10系統以外の路線バスでも、45系統「立岩」行き、47系統「荒針・新鹿沼」行きも「東中丸(会館前)」停留所を通るようですので、利用可能です。
宇都宮の路線バスはそれなりに利用しているのですが、かなり分かりづらくて難儀します。
分からないときは運転手さんに「栃木県教育会館に行きたいんだけど、このバスは東中丸バス停に停まりますか?」と確認することをオススメします。
宇都宮市の公共交通が今後どうなるのかという話は、単に宇都宮市だけの話にとどまらず、実は日本各地の地方都市における交通まちづくりの方向性を大きく左右するだけのインパクトを秘めています。
というのも、過去路面電車が走った経験がない都市でLRT導入が実現するかどうかの試金石ともなっているためです。
宇都宮が成功することで、LRTの有用性は認識しつつも二の足を踏んでいる都市(水戸など)が前進するきっかけになるはずです。
宇都宮に限らず、多くの地方都市において市域内の公共交通サービスは民間ベースでは到底まかなえない状況に陥っています。
要するに「儲からない」ということで、民間企業が収益を上げる事業として継続し続けることが困難な状況になりつつあります。
しかし、「儲からない」=「必要がない」のではなく、では「どうやって円滑に運行を継続するスキームを整備できるか」という段階に来ているといえます。
たとえば、栃木県小山市ほどの人口規模がある地方都市であっても、既存の路線バスを運行していたバス会社(関東自動車)がほぼ完全に撤退してしまったケースもあります。
数年前から市が路線バスの代替となるコミュニティバス「おーバス」を運行しています(市が小型低床バスなどの車両を用意し、タクシー会社に運行委託している)。
少子高齢化が進む今後は、公共交通サービスは「儲かるかどうか」で考えるのではなく、「まちづくり」や「福祉」として「どれだけの便益をもたらすか」で考えるようになるでしょう。
(公共交通が機能していない都市は「まちの魅力」に乏しいので、人も物もお金も集まりません)
ここ数年で、日本でもLRTに関連する環境整備は急速に進んでいます。
建設費の1/2は国が負担すること、宇都宮の場合は1/4は栃木県が負担するので、残る1/4を市が負担すれば良いようになっています。
軌道や車庫・停留所などの設備、車両などのインフラは公的資金で整備し、運行会社は列車の運行のみを行う「上下分離方式」を採用します。
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プロフィール
HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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この記事へのコメント
無題
10月の3~5日に中間テストがあるので。
それから11月の運転会も第3週だったら日商の検定とかぶるので参加できないです。
次参加できるのは10月の運転会かな~
Re:無題
すっかり記事の更新が滞ってしまって、すみません。
今月(9月)の運転会は、第3週の週末(9月15日・16日)の内、9月16日(日)に「アルテリオ」が全館使用できないので(アルテリオが市職員の採用試験会場)、いつもとは異なる第5週の開催となります。
10月・11月は第3週の週末開催です。
早急にLRT実現!!
毎日宇都宮でJRバスでうひゃひゃあと言う感じで乗って学校に通っているものですw
雨の日なんか大変ですよ。宇都宮の大半をしめる関東バスとりわけ駒生営業所のバスはエルガミオや富士重7Eなど車体長があんまり長くない、そのため乗りこぼしやすじずめ状態になっていて大変です;;
その路線は某私立高校が有る路線で、また桜通り十文字や県庁など大動脈を走るので混雑がさらに悪化しています
JRバスももっと増やせばいいのですが、JRはJRで大変です
やはり、LRTは早期実現したほうが、未来の某高校生徒達や市民などの混雑緩和にすげー役に立つと思います
あと、ついでにバスカードを廃止して、さっさとICも入れて欲しいです
定期とかかさばるからめんどいOrz
Re:早急にLRT実現!!
すっかりレスが遅れてしまいました。
どうも熱心な鉄道マニアには今ひとつ受けが良くないLRTなんですが(笑/不思議ですよね)、以前KATOの社長さんが水戸で講演会を行った際に、実に興味深いお話をされていたことを思い出しました。
その講演会は、「ユニトラム」発売から間もなく行われたのですが、加藤社長はこんなお話をしていました。
「鉄道マニアの興味の対象は、過去、そして今の車両です」
「LRT(その車両であるLRV)は、未来の乗り物です」
これを拝聴して、なるほど!! と。
同じ「未来の乗り物」でも、「東京~大阪1時間」のリニア新幹線については認知が十分進んでいるものと思います。
しかし、ある一面だけを見れば「路面電車の近代版」でもあるLRTについては、全く理解していない人にとって、「なんでこれからチンチン電車を?」程度の認識しかないはずです。
今の日本では、こうした無理解・無関心こそがLRT導入の妨げになっている一因です。
また、従来のように「公共交通は交通事業者による独立採算制が前提」という「常識」だと、「どうせ黒字にはならない」なんて話が出てくるのだと思いますが、そもそも「公共」交通を整備するのを民間企業に任せていた従来の日本のやり方こそが世界的に見ても妙な話だった……ということに、そろそろ気付くべきなのかも知れません。
幸い、日本でも「上下分離方式」の導入が可能となり、線路も道路と同じように行政が整備できるようになりました。LRT整備の際は、初期費用の1/2を国が負担することも決まりましたので、10年前の状況とは比較にならないほど導入へのハードルは下がっています。
宇都宮の東西基幹交通としてLRTを導入し、今は不便なままの市域内の公共交通ネットワークを再編するというのは、都市の規模、現地の交通状況を勘案すると、まことに最適な選択だろうと思います。
また、東西基幹交通を導入して「LRTは使いやすい」ことが明らかになると、市内の他の地域でも「うちの方にも整備してくれ」という話が次々に持ち上がってくるのではないかと思います。
過度なクルマ依存から脱却して、公共交通とクルマと自転車と徒歩を上手に使いこなす世の中が、もうそこまで来ています。
その新しい時代のドアを開けるのは、他でもない宇都宮市なのです。