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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【特集:宇都宮LRT】下野新聞「LRTを問う」第4回について

【第4回の概要】2012年10月30日(火)掲載

■支援:国、県は市の計画待ち

 宇都宮市交通政策課の職員は、国土交通省の都市局に度々足を運び、宇都宮市におけるLRTを巡る状況について説明を行っている。

 国交省は2006年に「LRTプロジェクト」を立ち上げ、従来はバラバラだった都市・道路・交通の対応を一本化して導入を後押ししている。
 しかし、今までのところ実際に利用したのは富山市だけに留まっている。

 全国各地の都市でLRT導入構想が持ち上がっているのに実現に結びつかないで足踏みしているのは、バス会社の反発など自治体内での合意形成が遅れているため。
 国交省は「地元がまとまれば全面支援」という姿勢で、万全の支援体制は既に整っている。
 宇都宮はLRT導入が決まれば「完全に一からの整備」となり、これまで路面電車が走っていなかった都市としての先進事例となるために、各方面からの注目度は極めて高い。

 従来は慎重姿勢だった栃木県も、ここに来て積極的に。 県知事も知事選の公約に「LRTなどを踏まえた公共交通体系の充実」を初めて盛り込んだ。
 ただ県も現時点では「宇都宮市がLRT計画を正式決定しないと何も始まらない」という姿勢で、宇都宮における議論の行方を注意深く見守っている。


【第4回の記事内容について思うこと】

 栃木県が「宇都宮市の動き次第」としているのは、県が及び腰だから、ではありません。
 LRT導入に必要となる「地域公共交通総合連携計画」を連絡・調整する「協議会」は市町村が主体となって立ち上げるもので、交通事業者・道路管理者・利用者・学識経験者等と組織するものであるからです。

 この「協議会」が決めた「計画」は、都道府県(宇都宮の場合は栃木県)を介さず、直接国交省に提出することになっています。
 つまり、宇都宮の場合は市が主体になって、関東自動車など交通事業者や警察や市民団体や学識経験者等と「協議会」を組織して、国交省に「計画」を提出すればLRT導入は本決まりとなります。
 国も県も全面支持の状態なので、決まれば動きは早いのです。

 栃木県では、2000年~2004年の県知事が「無駄な公共事業は凍結」としてLRT反対を唱えたため、導入に向けた動きが一度頓挫してしまったという不幸がありました。
 このときの知事は、再選を狙う2004年の県知事選にあたり、「橋を架ければ渋滞は解消する」から「LRTはいらない」という主旨の発言を繰り返したのですが、大差で落選。
 そのとき当選したのが、2004年まで宇都宮市長だった福田富一氏でした。

 この「空白の4年間」でLRTの話は数年分は後退してしまったようにも思えます。
 この空白期間がなければ、当初予定の2010年10月10日にLRT導入が実現していたかも知れません。
 しかし、上下分離方式の導入など、2000年~2004年当時はまだ諸状況が整いきった状況ではなかったことを考えると、導入の賛否を巡る市長選が2012年になったこと自体は、LRTに関して言えば「良かった」と言うこともできるかも知れません。


【連載記事「LRTを問う」について】

「LRTを問う」第1回(下野新聞 2012年10月27日)について

「LRTを問う」第2回(下野新聞 2012年10月28日)について

「LRTを問う」第3回(下野新聞 2012年10月29日)について

「LRTを問う」第4回(下野新聞 2012年10月30日)について

「LRTを問う」第5回(下野新聞 2012年10月31日)について

「LRTを問う」第6回(下野新聞 2012年11月1日)について

「LRTを問う」第7回(下野新聞 2012年11月2日)について

「LRTを問う」第8回(下野新聞 2012年11月3日)について


 なお、この特集はあくまでも当方(管理人)自身が見聞きしたことについて、感じたことや考えたことを率直に書き綴ったものであり、特定の候補者を応援したり、特定の候補者への投票を呼びかけるものではありません。

 記載内容は、当方(管理人)自身の「ツィッター」でのつぶやきがベースです。
 既にLRTについてよくご存じの方はもちろん、LRTについてあまり詳しくない人・興味がなかった人にも「そうなんだ」と思ってもらえるように、国内外の先進事例や、論拠となる数値をできる限り示して説明するようにしています。


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


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【特集:宇都宮LRT】下野新聞「LRTを問う」第3回について

【第3回の概要】2012年10月29日(月)掲載

■便利なICカード導入が重要

 宇都宮市では、郊外部で「地域内交通」が6路線運行を開始している。
 清原地区の「さきがけ号」のようなジャンボタクシー(バスタイプのワンボックスカー)を使う例や、普通のタクシーを使用するケースもある。
 これらは、今後超高齢社会となり「交通弱者」が増加することを見越して、従来は路線バス空白地帯だったエリアをカバーするもの。
 宇都宮市の構想では、LRTを東西基幹交通を「幹」として導入し、既存の鉄道路線と結節したうえで、「幹」から伸びる「枝」として路線バスや地域内交通をつなげて有機的に連携させることで、クルマを使わずに市内を移動できるネットワーク構想を温めている。

 宇都宮市の公共交通ネットワーク構想実現のためのカギは「ICカードの導入」。
 鉄道・LRT・バスが1枚のカードで乗降できるうえ、乗降時間の短縮、ワンマンで対応しやすくなる。

■いわゆる「採算性」の問題

 LRT導入を巡る議論で必ず問題とされるのが、いわゆる「採算性」の問題。
 中心部と郊外の住民の温度差があり、反対派は「そんなに乗らないから赤字必至」と主張し、推進派は「導入による相乗効果を考慮すべきで、赤字黒字の問題ではない」と主張する。

 市域全体の公共交通ネットワーク整備のため、どうやって市民の理解を得ていくかが大きなテーマだ。


【第3回の記事内容について思うこと】

 いわゆる「採算性」からの反対論は、そもそも初期投資額だけを見て「高い!!」と思考停止に陥ってしまっているような印象が強く、また最近になって導入可能になった「上下分離方式」を考慮していない(知らない?)場合が多いように感じます。
 つまり、たとえ「公共」交通であっても、旧来のように厳格な独立採算制を前提とした考え方が根っこにあって、「1円でも支出が収入を上回ったら赤字だ!!」という主旨のように感じます。
 目先の収支だけを見ればそういう面があることが確かですが、それでは利便性が高い公共交通が整備されることに伴うさまざまなメリットや税収増、経済波及効果などが一切考慮されないことになってしまいます。
 そもそも論として、本来公共交通を事業採算性だけで論じるのは極めてナンセンスであると言えます。

 また、「どうせそんなに乗らない!!」という意見も、採算性の話と絡めて出てきがちです。
 参考までに、2003年時点では44,500人/日(注:往復の数字なので、実質22,450人/日)が利用すれば十分ペイするという試算がありました。
 2007年には「上下分離方式」が導入できるようになったことにより、採算ラインはさらに引き下がり、33,000人/日(注:往復の数字なので、実質16,500人/日)でペイするとの試算があります。
 人口50万人、都市圏人口だと100万人に達しようという宇都宮で、東西基幹交通が片道16,500人/日を上回らないということがあるのでしょうか。

 LRT導入を巡る議論(主張)では、とかく初期投資額だけが注目されますが、「導入する場合の利益」と、「導入しない場合の不利益」も考慮すべきです。
 LRTは「沿線以外にはメリットがないから」という否定的な意見があるのですが、元々宇都宮市の計画ではLRTを1本通して終わりという話ではなく、LRTを軸として整備し、これまでは公共交通空白地帯だったエリアにも新規バス路線やデマンド交通を設定して、市域全体の利便性を向上する構想であるという点を見落としがちのようです。

 軌道系交通機関にして、とてもオシャレな交通機関でもあるLRTを導入することによる投資促進効果やイメージアップ効果が大きい点は、国内では「前例」となる先進事例がまだないこともあって、なかなか注目されない傾向にあります。
 しかし、導入ルートがよっぽど変でない限り、公共交通の利便性が向上すれば新たな事業所と従業員(とその家族)を呼び込めますし、便利な街で暮らしたい層を呼び込むことも可能ですので、税収増、経済波及効果が大きい点などは見逃すべきではありません。


 参考までに、第2回でも掲載したのですが、昨年(2011年)に行われた「第2回 都市交通システム講演会」(2011年10月29日)での栃木県知事の説明を再掲します。


 宇都宮のLRTについては、維持管理費が年間15億円かかるとの試算があり、一方で運賃収入は年間20億円を見込んでいるとのこと。
 そのための「採算ライン」は33,000人/日であるけれども、これは往復合わせての人数なので、実際にはその半分程度、16,500人/日が乗れば十分ペイすることになるとの説明がありました。
 (本来、公共交通を採算性だけで論じるのは不適当であるけれども、分かりやすく説明する材料の一つとして数字を出した、ということでした)

 ちなみにこれらの維持管理費、乗車人員と運賃収入は、清原地区~JR宇都宮駅~桜通付近までの約15kmほどを一括整備する場合のもので、もしJR宇都宮駅東口~清原地区を先行開業するのであれば、もっと「導入しやすい数字」になります


 あくまでも試算ですので、実際とは違う可能性もありますが、荒唐無稽な「甘い需要予測」とは思えません。


【連載記事「LRTを問う」について】

「LRTを問う」第1回(下野新聞 2012年10月27日)について

「LRTを問う」第2回(下野新聞 2012年10月28日)について

「LRTを問う」第3回(下野新聞 2012年10月29日)について

「LRTを問う」第4回(下野新聞 2012年10月30日)について

「LRTを問う」第5回(下野新聞 2012年10月31日)について

「LRTを問う」第6回(下野新聞 2012年11月1日)について

「LRTを問う」第7回(下野新聞 2012年11月2日)について

「LRTを問う」第8回(下野新聞 2012年11月3日)について


 なお、この特集はあくまでも当方(管理人)自身が見聞きしたことについて、感じたことや考えたことを率直に書き綴ったものであり、特定の候補者を応援したり、特定の候補者への投票を呼びかけるものではありません。

 記載内容は、当方(管理人)自身の「ツィッター」でのつぶやきがベースです。
 既にLRTについてよくご存じの方はもちろん、LRTについてあまり詳しくない人・興味がなかった人にも「そうなんだ」と思ってもらえるように、国内外の先進事例や、論拠となる数値をできる限り示して説明するようにしています。


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【特集:宇都宮LRT】下野新聞「LRTを問う」第2回について

【第2回の概要】2012年10月28日(日)掲載

■宇都宮:民間との信頼を築けるか

 10月上旬、宇都宮の佐藤栄一市長と関東自動車の松本順会長は公共交通ネットワーク構想について意見交換を行った。
 関東自動車は、従来はLRT反対の立場であったが、松本会長も市の構想の必要性は理解したとのこと。
 従来は頑なに交渉を拒絶してきた同社だったが、今春経営陣が変わって現実的な対応に変化したようだ。

 栃木県と宇都宮市は、2003年に公表した「新交通システムの導入を目指す調査報告書」でLRTの優位性を示した。
 LRT導入ルートは、清原地区「テクノポリスセンター」~JR宇都宮駅東口の約12kmと、JR宇都宮駅西口~桜通り十文字の約3kmの、約15km。
 当初見込みでは、軌道・施設・車両などで初期投資は「約355億円」。当時はまだ上下分離方式を導入できなかったので、ペイラインは「44,900人/日」(注:延べ人数なので、大半の利用者が往復すると考えれば実質「22,450人/日」と考えて良い)と試算された。

 2007年に「地域公共交通活性化・再生法」が施行され、LRTを取り巻く環境が劇的に好転。
 LRT整備にも「公設型上下民営方式」が適用できるようになり、運行主体となる交通事業者の負担が大幅に下がった(つまり、軌道や施設、車両などの初期投資を運行主体である民間事業者が負担しなくて良くなった)。この変化は極めて重要だ。
 富山の路面電車環状線「セントラム」は、全国で初めて上下分離方式を用いて整備を行い、総事業費(約30億円)は国と富山市が負担。

 もちろん、整備が容易になったからといっても、交通事業者の理解と協力を得ることが重要で、運行形態、ダイヤ設定、既存の交通モードと競合しないような調整などが欠かせない。


▲ 富山の市内環状線「ポートラム」の整備は、全国初の浄原理方式で行われました。

【第2回の記事内容について思うこと】

 関東自動車はLRT導入後の有力な運行主体の一つでもあるので、同社が交渉に応じる姿勢に転じたのは注目に値します。
 というのも、従来最大の対立点と見られてきたJR宇都宮駅西口〜東武宇都宮駅間の「ドル箱」区間の扱いについて、市と事業者の調整次第は対立関係が抜本的に解消する可能性が出てきたからです。

 私見ですが、関東自動車がLRT導入に反対していたのは、「LRTが通ると、路線バスのドル箱区間で競合関係になる」からで、その結果「会社の経営が悪化して運転士の解雇が発生する恐れがある」と感じていたためではないかと思います。
 逆に言えば、雇用機会が確保され、ドル箱区間の利害調整が済めば、関東自動車としては特に大きな懸念材料がないため、対立する理由がなくなるということでもあります。

 大都市部ではともかく、今後地方では中核都市においても公共交通ネットワーク維持・拡充のため、自治体が積極的に関与することになっていくと思います。
 その際、既存の民間事業者と競合関係にならないように、事前に調整を行うことがますます重要性を増していきます。
 欧州のように、自治体と民間業者が共同出資して、市域全体の公共交通を一括運行する「運輸連合」のような運行主体を作り、民間企業が運行していた既存路線も新運行主体に人員・設備・車両もろとも移管する、というケースも検討することになっていくのかも知れません。

 なお、「下野新聞」の記事では一切触れていない重要な点として、上下分離方式を導入するとペイラインはかなり下がるということを指摘しておきます。
 昨年(2011年)に行われた「第2回 都市交通システム講演会」(2011年10月29日)で、栃木県知事は次のような説明を行っています。


 宇都宮のLRTについては、維持管理費が年間15億円かかるとの試算があり、一方で運賃収入は年間20億円を見込んでいるとのこと。
 そのための「採算ライン」は33,000人/日であるけれども、これは往復合わせての人数なので、実際にはその半分程度、16,500人/日が乗れば十分ペイすることになるとの説明がありました。
 (本来、公共交通を採算性だけで論じるのは不適当であるけれども、分かりやすく説明する材料の一つとして数字を出した、ということでした)

 ちなみにこれらの維持管理費、乗車人員と運賃収入は、清原地区~JR宇都宮駅~桜通付近までの約15kmほどを一括整備する場合のもので、もしJR宇都宮駅東口~清原地区を先行開業するのであれば、もっと「導入しやすい数字」になります


 あくまでも試算ですので、実際とは違う可能性もありますが、荒唐無稽な「甘い需要予測」とは思えません。
 ご参考になれば幸いです。


【連載記事「LRTを問う」について】

「LRTを問う」第1回(下野新聞 2012年10月27日)について

「LRTを問う」第2回(下野新聞 2012年10月28日)について

「LRTを問う」第3回(下野新聞 2012年10月29日)について

「LRTを問う」第4回(下野新聞 2012年10月30日)について

「LRTを問う」第5回(下野新聞 2012年10月31日)について

「LRTを問う」第6回(下野新聞 2012年11月1日)について

「LRTを問う」第7回(下野新聞 2012年11月2日)について

「LRTを問う」第8回(下野新聞 2012年11月3日)について


 なお、この特集はあくまでも私自身が見聞きしたことについて、感じたことや考えたことを率直に書き綴ったものであり、特定の候補者を応援したり、特定の候補者への投票を呼びかけるものではありません。

 記載内容は、私自身の「ツィッター」でのつぶやきがベースです。
 既にLRTについてよくご存じの方はもちろん、LRTについてあまり詳しくない人・興味がなかった人にも「そうなんだ」と思ってもらえるように、国内外の先進事例や、論拠となる数値をできる限り示して説明するようにしています。


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【特集:宇都宮LRT】下野新聞「LRTを問う」第1回について

【第1回の概要】2012年10月27日(土)掲載

■富山:中心部への回帰傾向が進む

 富山市では、中心市街地に路面電車が走っていて、先頃一部新線を建設して環状運転を行う「セントラム」を開業した。
 下野新聞が取材したのは10月8日(祝)午後、電車から降りた主婦は「セントラムは待たずに乗れるから便利。ただ、買い物は郊外が多いから、クルマが便利」と語る。


▲ 富山の「セントラム」。既存の路面電車路線が「コ」の字状になっていた部分に1km弱の新線を建設して「ロ」の字状の環状線としたものです。北陸新幹線開業後は「ポートラム」の電車が乗り入れて来ます。

 富山県は栃木県同様のクルマ社会で、富山市の中心市街地には大規模な立体駐車場もあり、クルマ依存体質が変わったわけではない。
 しかし、中心市街地の百貨店前に軌道(路面電車の線路)と電停(電車の停留所)が整備され、LRTを利用して買い物をする高齢者が増えた。
 LRT沿線では分譲マンションが相次ぎ完成。成約率は首都圏の10倍で、郊外の一戸建て志向が強い富山市民でも中心部への回帰傾向が強まっている。
 2年後の北陸新幹線開業時には富山駅が高架化し、先にローカル線をLRT化して好評の「ポートラム」と、中心街環状線の「セントラム」が接続し、直通運転を予定している。


▲ 富山の「ポートラム」。非電化のローカル線をLRT化し、従来は日中60分ごとだった運行頻度を15分ごとに向上させるなど、利便性は大きく向上しています。

 宇都宮市も、過度なクルマ依存からの脱却、中心市街地の活性化、まちなか居住人口の創出などが課題となっている。
 富山市は、LRT整備など公共交通網の整備には財政出動を厭わない姿勢で取り組んでいる。富山市の姿勢を富山市民がどう評価するか、「宇都宮の注目点もそこにある」。


【第1回の記事内容について思うこと】

 富山の事例は、日本でなかなか進まなかったLRT導入がやっと実現した事例となりました。
 しかし、これは「完全新規のLRT」ではなく、地方の中核都市周辺を走りながら、何十年も前と大差ない低い運行頻度で細々と運行していたローカル線をLRTとして近代化した「既存ローカル線をLRT転換した先進事例」です。
 このため、「富山は既存路線があったからこそ成功した」など、意図的にミスリードの材料として使われてしまうこともあります。

 欧州では1980年代には過度なクルマ依存がもたらしたさまざまな弊害が社会問題となり、都市計画のあり方も見直されることになりました。
 欧州諸国では、旧来の路面電車が存続していた都市で路面電車のLRT化が進み、やがて鉄道路線へも直通運転を行う「トラムトレイン」も走るようになりました。
 また、鉄道・LRT・バスを別個に管轄するのではなく、市域内の公共交通は交通モードの違いがあっても同じ運行主体が一括運営する運行方式が導入され、共通の切符1枚を購入すれば乗り放題といった、利用者本位の運行形態が整備されていきました。


▲ LRTとトラムトレインの先進都市、ドイツのカールスルーエのトラム。中心市街地には極力クルマを乗り入れずに済むような都市計画が行われています。

 これらの公共交通は、日本のような独立採算制ではなく、道路や橋などと同様、軌道や施設などのインフラは税金で整備して、運行主体は運行のみに専念する方法で運行しています。
 全事業費に占める公的支援の割合は5~7割ということも間々ありますが、「社会インフラ維持に必要な投資」として社会的合意を得ています。

 日本では「公共」交通に対しても厳格な独立採算制が要求されるという、世界的に見ても例外的な国策を採ってきたため、海外なら全く問題にならないレベルでも「赤字路線」として廃止されたり、設備や車両の近代化が行えなかったり……と、特に地方の公共交通には厳しい状況が続きました。
 また、海外のような公的支援が一般的ではなかったため、運行経費は全て運賃に上乗せされるため、地方に行けば行くほど運賃が割高になり、「公共交通離れ」がますます悪化し、過度なクルマ依存が進んでしまったといえます。


▲ 市の外縁部を走る環状道路の開通を契機に、LRT導入を軸としてコンパクトなまちづくりを実現したフランスのストラスブール。交通基本法が制定され移動の自由が重要視されるフランスでは、公共交通にはしっかり公的資金を注入して質の高いサービスを提供しています。

 近年になってやっと、日本でも道路などと同じ考え方で公共交通を整備する「公設民営方式」や「上下分離方式」が導入できるようになり、LRTなどの整備は段違いに行いやすくなりつつあります。
 しかし、一度根付いた過度なクルマ依存から、公共交通とクルマの上手な使い分けを実現していくためには、社会的な意識改革が必要です。
 これまで一貫してクルマ最優先で来た日本において、公共交通を重視するという考え方はいわば「交通革命」と呼んで良いような正反対の考え方でもあり、詳しい人はともかく、そうではない人にとっては「未知なるものへの恐怖」は拭いがたく、さまざまな懸念や懐疑的な意見が出てくるのはある種致し方ない面があります。

 新聞やテレビなどのメディアは、交通問題についての社会的な意義をきちんと調べた上で、率先して「こういう考え方や手法がある」などと、新しい考え方を報じて欲しいと思います。


【連載記事「LRTを問う」について】

「LRTを問う」第1回(下野新聞 2012年10月27日)について

「LRTを問う」第2回(下野新聞 2012年10月28日)について

「LRTを問う」第3回(下野新聞 2012年10月29日)について

「LRTを問う」第4回(下野新聞 2012年10月30日)について

「LRTを問う」第5回(下野新聞 2012年10月31日)について

「LRTを問う」第6回(下野新聞 2012年11月1日)について

「LRTを問う」第7回(下野新聞 2012年11月2日)について

「LRTを問う」第8回(下野新聞 2012年11月3日)について


 なお、この特集はあくまでも当方(管理人)自身が見聞きしたことについて、感じたことや考えたことを率直に書き綴ったものであり、特定の候補者を応援したり、特定の候補者への投票を呼びかけるものではありません。

 記載内容は、当方(管理人)自身の「ツィッター」でのつぶやきがベースです。
 既にLRTについてよくご存じの方はもちろん、LRTについてあまり詳しくない人・興味がなかった人にも「そうなんだ」と思ってもらえるように、国内外の先進事例や、論拠となる数値をできる限り示して説明するようにしています。


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【特集:宇都宮LRT】下野新聞の連載記事「LRTを問う」について

全国から注目を集める宇都宮市長選挙
 投票日は2012年11月18日(日)です。

 注目を集めているのは、日本で初めて完全新規にLRT(次世代型路面電車システム)の導入が進むかどうかの天王山であるためです。
 (注:LRTの先進事例が数多く存在する欧米諸国でも、LRT導入は「目的」ではなく、あくまでもコンパクトなまちづくりを進める上で「手段」の一つで、この点は宇都宮でも同じようです)
 LRT導入を検討しつつも、「前例がない」ために前に踏み出せない全国各地の諸都市も、宇都宮市長選の行方を固唾を呑んで見守っていることでしょう。


▲ フランス・ミュールーズのLRT。LRT(ライト・レール・トランジット)は路面電車とは全く別次元の交通システムで、LRV(ライト・レール・ヴィークル/LRT用の車両)は実にスタイリッシュです。

 栃木県下最大の新聞「下野新聞」では、10月27日(土)~11月3日(土)まで、LRT導入を巡る是非について8回に渡って連載記事「LRTを問う」を掲載しました。
 これまでLRTには批判的・懐疑的な論調であった同紙がどのような論調を張るのかにも注目が集まりました。

 当方(管理人)自身は宇都宮市民ではありませんが、


・周辺地域に在住し宇都宮にもよく出かける者の一人として、
・過度なクルマ依存から脱却して公共交通とクルマの上手な共存を望む者の一人として、
・今後の地方活性化には公共交通の活用が重要だと考える者の一人として、
・子の世代、孫の世代が将来に渡って「地元に留まり続けたい」と思うような魅力ある地域づくりを願う者の一人として、


 非常に強い関心を抱いています。

 そこで、「下野新聞」に連載された「LRTを問う」各回の概要と、それに対して思うところを書き連ねてみたいと思います。


【連載記事「LRTを問う」について】

「LRTを問う」第1回/富山:中心部への回帰傾向が進むについて
 (下野新聞 2012年10月27日)

「LRTを問う」第2回/宇都宮:民間との信頼を築けるかについて
 (下野新聞 2012年10月28日)

「LRTを問う」第3回/いわゆる「採算性」の問題について
 (下野新聞 2012年10月29日)

「LRTを問う」第4回/支援:国、県は市の計画待ちについて
 (下野新聞 2012年10月30日)

「LRTを問う」第5回/BRT:コスト安いが課題もについて
 (下野新聞 2012年10月31日)

「LRTを問う」第6回/議論:市は「受益」示しきれずについて
 (下野新聞 2012年11月1日)

「LRTを問う」第7回/連合栃木の主張について
 (下野新聞 2012年11月2日)

「LRTを問う」第8回/筑波大大学院・谷口守教授へのインタビューについて
 (下野新聞 2012年11月3日)


 なお、この特集はあくまでも管理人自身が見聞きしたことについて、感じたことや考えたことを率直に書き綴ったものであり、特定の候補者を応援したり、特定の候補者への投票を呼びかけるものではありません。

 記載内容は、私自身の「ツィッター」でのつぶやきがベースです。
 既にLRTについてよくご存じの方はもちろん、LRTについてあまり詳しくない人・興味がなかった人にも「そうなんだ」と思ってもらえるように、国内外の先進事例や、論拠となる数値をできる限り示して説明するようにしています。


【参考用URL】

宇都宮都市交通戦略について(宇都宮市 2009年3月)
 ……宇都宮市が考えるネットワーク型コンパクトシティについての詳細が分かります

「新交通システム検討委員会」の検討結果報告(平成19年度から平成20年度)(宇都宮市 2009年3月)
 ……東西基幹交通について、事業・運営方法、施設計画、試算などを記載しています

総務常任委員会委員長報告(宇都宮市議会 会議結果 2012年6月29日)
 ……「宇都宮東部地区の公共交通整備に関する陳情」が全会一致で採択された記述もあります


【当ブログ内の参考記事】

【宇都宮LRT】栃木県知事、県の東西基幹交通はLRTが最適と明言(2011年10月29日)
 ……2011年11月18日に行われた栃木県知事による「第2回 都市交通システム講演会」の模様

【宇都宮LRT】9月の講演会で市長がLRTが軸の公共交通整備の重要性を説明(2011年10月29日)
 ……2011年9月1日に行われた宇都宮市長による「第1回 都市交通システム講演会」の模様

【宇都宮LRT】年度末にも公共交通ネットワーク住民説明会(2010年8月31日)
 ……宇都宮市が2011年に入ってから実施した「住民説明会」について


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【運転会告知】アルテリオ2012年11月定例運転会

 当方「下館レイル倶楽部」2012年11月定例運転会のお知らせです。

 今月は通常の開催スケジュールである「第3週の週末開催」となります。

 一般公開は2012年11月18日(日)10:00~16:00となります(途中1時間ほど「昼休み」となります)。
 設営&試運転は、運転会前夜の11月17日(土)18:00~21:00頃に行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 なお、運転会前日の夕方から行う設営(11月17日18:00~)と、運転会当日の早朝(11月18日9:00~10:00)は、原則としてメンバー、または参加費をご負担いただける方のみ参加可能と致します。
 ご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。

アルテリオ定例運転会・12年10月アルテリオ定例運転会・12年10月アルテリオ定例運転会・12年10月
▲ 2012年11月の定例運転会は、11月18日(日)が一般公開日です。これらの画像は、2012年10月定例運転会の模様です。(クリックすると拡大画像を表示します)


【開催予定】

・一般公開:2012年11月18日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     http://www.city.chikusei.lg.jp/kurashi/shisetsu/shisetsu/kouryu/kouryu.html

・前日設営:2012年11月17日(土)18:00~21:00頃(基本的に関係者か、参加費をお支払いいただける方)
・反省会?:2012年11月17日(土)21:00頃~
・早朝走行:2012年11月18日(日) 9:00~10:00(基本的に関係者のみ)
・撤収作業:2012年11月18日(日)16:00~17:00(基本的に関係者のみ)

・備考1:HOゲージとNゲージ(もしかするとZゲージも?)の周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます(「早朝運転」「昼休み」中を除く)
・備考4:ご参加の場合、会場費はその日ごとに分担をお願いします^^; (人数次第ですが、500~800円程度/日となることが多いです)

アルテリオ定例運転会・12年10月
▲ 運転会では、通常NゲージとHOゲージ(16番ゲージ)の周回コースを展開します。(クリックすると拡大画像を表示します)


【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)

・日曜日ご参加の場合
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います(満車の場合は、道向かいにある「筑西しもだて合同庁舎」もしくは「筑西市役所」の駐車場をご利用ください)
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)




【11月17日・朝~夕方/自由行動】

・真岡鐵道「SLもおか号」乗車
 ……往路は下館10:37発→茂木12:02着
 ……復路は茂木14:28発→下館15:57着
 ……途中の益子(ましこ)駅で下車し、陶芸の街を散策するのも良し
 ……下館13:02発→茂木14:07着の普通列車に乗れば、復路の「SLもおか号」に乗車可能

「とばのえステーションギャラリー」
 ……今月は11月3日の水海道車両基地イベントに出張展開したので、通常の開催はお休みとなります



【11月17日・夜/設営、オフ会】

・オフ会
 ……1日目の設営終了後に開催(会場未定)



【11月18日・朝~夕方/運転会】

・運転会
 ……会場は9:00から入室可能ですが、10:00までは基本的に一般非公開の「早朝運転」タイムとします
 ……「昼休み」中は、ご希望の参加者のみ残って基本的に一般非公開の「昼間運転」タイムとします
 ……会場は17:00まで押さえてありますが、ラスト1時間は撤収作業です



【11月18日・夜/オフ会】

・オフ会
 ……2日目の運転会終了後開催(会場未定)





・真岡鐵道(真岡市公式サイト内)
 http://www.moka-railway.co.jp/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 http://www.kantetsu.co.jp/train/tobanoe_gallery/tobanoe_gallery.html


(ちょこっと宿泊案内)

・「ホテル新東」
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

・「ホテル ルートイン下館」
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529


 なお、2013年1月までの開催予定(運転会の当日)は次の通りです(それぞれ運転会前日の土曜日は、会場設営&試運転を行います)。


・2012年11月……11月18日(日)「アルテリオ」2F「研修室」
・2012年11月……12月16日(日)「アルテリオ」2F「研修室」
・2013年1月……1月20日(日)「アルテリオ」2F「研修室」




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【東武鉄道】「2012 東武ファンフェスタ」12月2日(日)開催

 「東武鉄道」は、毎年恒例の車両基地公開イベント「東武ファンフェスタ」2012年12月2日(日)に開催します。
 開催場所は、東武鉄道日光線「東栗橋」駅近くの「南栗橋車両管区」です。

・12月2日(日)南栗橋車両管区で「2012 東武ファンフェスタ」を開催します!(東武鉄道 2012年11月6日)
 http://www.tobu.co.jp/file/pdf/0703123d267f35a39514573e4a50488b/121106_2.pdf?date=20121106125145
 (PDFファイルです)

「2011年 東武ファンフェスタ」
▲ 今年(2012年)は12月2日(日)に開催となる「東武ファンフェスタ」。写真は昨年(2011年)の模様。(クリックすると拡大画像を表示します)


 毎年、11月か12月初旬頃に開催されている恒例イベントで、今年は8回目の開催。
 今回は目玉企画として、「丸目」の愛称でも知られる「8000系」のリバイバルカラー編成(8111号編成)を使用して、野田線「船橋」駅→「春日部」駅→「南栗橋車両管区」へと直通する臨時列車「東武ファンフェスタ号」を運行します(事前予約制)。

「2011年 東武ファンフェスタ」「2011年 東武ファンフェスタ」「2011年 東武ファンフェスタ」
▲ 南栗橋車両管区は広大な敷地で、工場の建屋は巨大。あちこちでさまざまな展示が行われます。(クリックすると拡大画像を表示します)


【開催概要】


・開催期日……2012年12月2日(日)10:00~15:30/雨天決行(荒天中止)、最終入場は15:00
・開催場所……東武鉄道「南栗橋車両管区(車両工場)」(埼玉県久喜市北広島1323-3)
・移動手段……東武日光線「南栗橋」駅から徒歩約20分、「南栗橋」駅から無料シャトルバスを運行
・参加方法……自由参加(来場者全員に「リバイバルカラー8000系車両オリジナルティッシュボックス」を進呈)
・入 場 料……無料



【開催内容】


(1)「8111Fで行く東武ファンフェスタ号!」(事前予約制)

 リバイバルカラーの「8000系」(8111号編成)を使用して、野田線「船橋」駅8:30発→(「春日部」駅経由)→「南栗橋車両管区」10:30着の直通臨時列車を運行。
 事前予約制で、予約は「2012年11月9日(金)10:00から」
 募集定員は230人、乗車駅は船橋駅のみ。
 旅行代金は、大人6,980円(税込)、子ども5,980円(税込)。
 予約は「東武トラベル」各支店、「東武トラベル」インターネット予約(http://www.tobutravel.co.jp/)で(詳細は上記URLのチラシでご確認を)。

 問い合わせ:「東武トラベル」東武旅倶楽部事務局(03-3621-0651)


(2)軌陸両用型架線作業車および車両洗浄線の体験乗車(事前応募制)

 架線を点検する「軌陸両用型架線作業車」と、電車用の車洗機「車両洗浄線」の体験乗車。
 参加希望者は、事前に往復ハガキでご応募を。
 往復ハガキの返信用ハガキには、「代表者の郵便番号・住所・氏名」を記入。
 往信用ハガキには、「希望する体験乗車(「軌陸両用型架線作業車」は「A」、「車両洗浄線は「B」)、代表者の郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号、代表者を除く参加希望者全員の氏名・年齢」をご記入ください。

 参加費:無料
 募集期間:2012年11月6日(火)~11月20日(火)必着
 開催時間 :「軌陸両用型架線作業車」11:00~、13:00~(2回)、「車両洗浄線」13:30~
 対象人数:「軌陸両用型架線作業車」は小学生のみ(4人まで)、「車両洗浄線」は年齢制限なし(4人まで)
 募集人数:「軌陸両用型架線作業車」100人(11:00~、13:00~の各50人)、「車両洗浄線」250人
 備考:応募が定員を超えた場合は抽選を実施

 応募先は、「〒131-8522 東京都墨田区押上2-18-12 東武鉄道開発宣伝課 東武ファンフェスタ事前応募係 御中」です。


(3)車両撮影会

 東武鉄道や、直通運転を行っている他の鉄道のさまざまな車両を並べて展示。
 撮影時間は、「8111Fで行く東武ファンフェスタ号!」ツアー参加は10:45~11:00、一般来場者は11:00~14:30。15分ごとの入替制を導入(整理券の配布は行わない)。

 展示車両は、次の通り。

・「8000系」(8111編成/動態保存車両)
・「8000系」
・「10000系」
・「30000系」
・「100系」(特急「スペーシア」用)
・「200系」(特急「りょうもう」用)
・「1800系」(かつての急行「りょうもう」用/現在は臨時列車などで使用)

 なお、展示車両は都合により変更になる場合があります。


(4)工場見学

 東武鉄道最大の車両工場「南栗橋工場」の内部を自由に見学できます。
 見学時間は10:00~15:00(入場は14:30まで)で、工場内では車両の車内放送やドア操作の体験コーナーもあります。


(5)ステージ上での各種イベント(雨天中止)

 鉄道ジャーナリスト「史絵.(しえ)」さんと「東武博物館」の花上名誉館長によるトークショーや、鉄道アイドル「伊藤 桃」さんトークライブ、「東京スカイツリー」や「東武ワールドスクウェア」のキャラクターショー、マジックショーなどを実施。


(6)運転台見学

 展示車両の運転台を見学できます。


(7)制服着用体験

 親子連れの来場者限定で、東武鉄道の制服着用体験を実施。


(8)働く自動車の展示

 大型保線機械「マルチプルタイタンパー」「レール運搬車」「電気検測車」「架線作業車(軌陸両用車両)」などの保線車両や、東武グループのバス、久喜消防署の消防車両などを展示。


(9)Nゲージ運転会

 鉄道模型Nゲージの運転会も実施します。


(10)遊具コーナー(雨天中止)

 ミニSLの運転や、エアー遊具フワフワを設置。


(11)限定鉄道グッズの販売

 「東武鉄道旧運転士用カバン(シリアルナンバー入り)」の限定販売(50個/税込15,000円)や、本イベント開催記念・会場限定の各種鉄道グッズ、鉄道各社の各種関連グッズなどの販売を実施。
 ただし、ジャンク品の販売は行いません。


(12)出展ブース、飲食・物販販売など

 沿線自治体の観光PR、物産品&飲食物販売は、栃木県、栃木市、館林市、日光市、久喜市、会津若松市などが出展。
 鉄道各社(東京地下鉄、京王電鉄、西武鉄道、小田急電鉄、JR東日本大宮支社、野岩鉄道、会津鉄道、上毛電鉄、北総鉄道、新京成電鉄、つくばエクスプレス、わたらせ渓谷鐡道など)も出展し、物販などを実施します。
 また、企業や団体(トミーテック、日本レストランエンタプライズなど)のによるオリジナル商品や飲食物の販売や、東武グループ各社(東武博物館、東武ワールドスクウェア、東武タワースカイツリー、東武バス、東武百貨店など)によるオリジナル弁当・軽食類の販売、ブース出展なども実施予定です。




 「南栗橋管区」はとにかく「でっかい」!!
 整備工場の建屋も巨大ですので、もし先週末のつくばエクスプレス総合基地や常総線の水海道車両基地に行ってきた人も、試しに一度南栗橋に行ってみてください。
 あまりのスケールの大きさに驚くことと思います。

「2011年 東武ファンフェスタ」
▲ 巨大な整備工場の中では、さまざまな実演が行われます。まあとにかく、一度は行ってみてください!!(クリックすると拡大画像を表示します)


 下館から出かける場合、JR水戸線で小山まで出て、宇都宮線(東北本線)に乗り換えます。
 小山からは、宇都宮線か「湘南新宿ライン」(池袋・新宿・渋谷・横浜方面へ直通する列車の愛称です)の大宮・上野方面行きにご乗車になり、栗橋駅で東武日光線に乗り換えとなります(快速は通過しますので、乗らないでくださいね)。
 目的地の南栗橋駅は、栗橋から一駅、南栗橋・北千住・浅草方面行きの列車にご乗車ください。


 なお、イベント内容の詳細等については、本イベントのチラシ(上記のPDFファイル)でしっかりご確認ください。


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【東武鉄道】野田線に新型「60000系」2013年度から導入

 東武鉄道野田線に、新型電車「60000系」の導入が発表されました。
 2013年度にまず6両編成×2本が投入され、順次増備が続くものと見られます。

 野田線は、大宮駅~船橋駅を結ぶ路線で、途中の「春日部」駅で東武伊勢崎線、「流山おおたかの森」駅でつくばエクスプレス(TX)、「柏」駅でJR常磐線、「新鎌ヶ谷駅」で北総鉄道と京成電鉄成田空港線、新京成電鉄とも乗り換え可能な、半環状的な路線です。

東武60000系
▲ 東武野田線に導入が決まった「60000系」。本線系統からの「お下がり」が多かった野田線待望の「新車」です。

・野田線(大宮~船橋間)に新型車両「60000系」を導入します!(東武鉄道 2012年11月6日)
  http://www.tobu.co.jp/file/pdf/f898e7573fee77ed8d6119b15fb09ae3/121106_1.pdf?date=20121106105414
 (PDFファイルです)

・東武鉄道 野田線に新型車輌60000系導入(鉄道ホビダス 2012年11月6日)
 http://rail.hobidas.com/news/info/article/134429.html

・東武野田線に60000系を導入(railf.jp 2012年11月7日)
 http://railf.jp/news/2012/11/07/000000.html

 「60000系」は、「50000系」がベースの新型車両で、6両編成(3M3T)。両開き4ドア車で車内はロングシート。トイレはありません。
 最高速度は120km/h。
 現行の「8000系」より軽量で、VVVFインバータ制御やLED証明を採用し、電気使用量は40%削減できるほか、モーターを密閉構造にして社内外への騒音低減を実現するとあります。
 それぞれのドアの上には、車内案内用ディスプレイを装備し、行き先案内、自駅案内、ドアが開く方向などを表示します。車イススペースは、6両中4両に設置。
 東武鉄道としては初めてとなる公衆無線LANサービスも付与されるので、乗車しながら高速インターネット接続が可能というのもポイントです。


 野田線は、都心を迂回するように半環状的に周辺都市を結び、他路線との接続駅が多い路線でもあるため、東武鉄道の中でも利用者が多い路線の一つです。
 複線区間と単線区間が混在する路線ですが、単線区間でも全駅で列車交換が可能です。
 結構重要な路線である割に、使用車両は伊勢崎線など本線系統からの「お下がり」がほとんどだったんですが、都心にも近い多客路線でもあり、省エネ対策による運行経費低減、新車導入によるイメージ刷新を図る必要があったのだろうと思います。

 12月以降は、展望列車「634系 スカイツリートレイン」」を使用して、週末などに大宮~春日部~東京スカイツリー・浅草方面を結ぶ臨時特急も走るようになる野田線。
 下館界隈に住んでいると、普段はなかなか野田線を利用する機会はないと思いますが、千葉方面にお出かけの場合など、ぜひご活用ください。


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【JR東日本】烏山線に蓄電池電車「EV-E301系」2014年春頃導入

JR東日本から、ちょっと驚きのプレスリリースが!!

 JR烏山線(からすやません)に、蓄電池駆動方式の電車「EV-E301系」の先行車2両1ユニットを導入することが発表されました。
 営業運転は、2014年春頃を予定。

 「NE Train スマート電池くん」の研究成果を活かした実用型車両の登場です。

EV-E301系
▲ JR烏山線への導入が決まった「EV-E301系」。バッテリー駆動方式の「電車」で2両1ユニット。電化区間では架線集電、非電化区間ではバッテリーの電力で走行します。(クリックすると拡大画像を表示します)

・「スマート電池くん」を実用化し、烏山線に導入します(JR東日本 2012年11月6日)
 http://www.jreast.co.jp/press/2012/20121104.pdf
 (PDFファイルです)

・JR東日本 烏山線に新型蓄電池電車導入(鉄道ホビダス 2012年11月6日)
 http://rail.hobidas.com/news/info/article/134417.html

・烏山線にEV-E301系を導入へ(railf.jp 2012年11月6日)
 http://railf.jp/news/2012/11/06/190000.html

 「EV-E301系」は、2両1ユニット(2両固定編成)で、両開き3ドア車、ロングシート。トイレはありません。
 最高運転速度は100km/h、直流電化区間ではパンタグラフを伸張して架線集電し、非電化区間では搭載する蓄電池の電力で走ります。フル充電状態なら約40km走れるようです。
 烏山線では「NE Train スマート電池くん」の走行試験に合わせて終点の烏山駅に変電所と架線が設置されていて、停車中の充電が行えるようになっています。
 「EV-E301系」もこの設備をそのまま利用して、烏山駅に到着すると、宇都宮方面への発車時刻になるまで充電を行います。

 プレスリリースによると、烏山線の車両は全て「EV-E301系」で更新していくようで(何編成製造するかは不明)、非電化の烏山線は、非電化のまま「電車が走る」路線に変貌していくことになります。
 てっきり「キハE130系」かハイブリッド気動車「キハE200系」で置き換えるのかと思っていましたが、「一段飛ばし」の車両更新が行われることになります。


 ここからは私見ですが、烏山線が「EV-E301系」で統一されれば、おそらく全列車が宇都宮に直通するのではないかと思います。

 現在も烏山線の「キハ40」が東北本線経由で宇都宮まで足を伸ばしていますが、他の電車とは走行性能が異なるので、ダイヤ設定上のネックになっているのではないかと思います。
 これが「EV-E301系」に置き換わることで、他の電車と走行性能を揃えることができるようになります。
 2両1ユニットで両開き3ドア、ロングシートという仕様は、宇都宮近郊区間でもある東北本線の宇都宮~宝積寺間の輸送力強化も兼ねるつもりがあると考えれば納得できます。
 何編成製造するのかにもよりますが、先年のダイヤ改正で烏山線のダイヤは減便となってしまいましたので、「EV-E301系」導入を機に全列車の宇都宮直通化&60分ヘッド化が実現できれば、烏山線沿線の活性化だけでなく、宇都宮~宝積寺間の運行頻度改善にも寄与します。


 烏山駅は、宇都宮駅から32kmという「結構近い」距離にあります。
 つまり、烏山線が便利になれば、大いに「化ける」地域でもあります。

 今の烏山線は最高運転速度65km/hで、運行頻度が低く(日中2時間空いてしまう時間帯もある)、これでは利用者から「やる気がない」と思われても仕方ない状況です。
 いくら「利用しましょう」と勧められても、これではちょっと……となります。

 運行速度については、烏山線内で80~85km/h程度で走れるように軌道強化を行って、さらに運行頻度を向上できるような方策を講じれば……と思ってしまいます(県や沿線自治体からの協力が不可欠でしょうね)。
 運行頻度については、まずは日中60分ヘッド、朝夕ラッシュ時30分ヘッドの実現が第一歩でしょうか。
 もし日中30分ヘッド、朝夕ラッシュ時20分ヘッドにまで増強できれば、宇都宮からの距離もそう遠くないだけに、沿線開発がかなり進むように思います。

 公共交通拡充に対する公的支援のあり方が大きく変わりつつあります。
 過度なクルマ依存から脱却するためにも、特に各地方の中核都市に直通するようなローカル線は、抜本的な強化が不可欠ではないか……と思っています。


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【関東鉄道】11月3日「鉄道の日イベント」シャトルバス時刻表

 「関東鉄道」が毎年開催している「鉄道の日イベント」について、当日の無料シャトルバスの時刻表が公開されましたので、改めてご紹介します。

・京成グループ2012「秋のお客様感謝イベント」 車両基地公開イベントの開催について(関東鉄道 公式サイト 2012年10月29日更新)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/121006_trainfes/121103_train_fes.html

2010年「第17回鉄道の日イベント」2010年「第17回鉄道の日イベント」2010年「第17回鉄道の日イベント」
▲ 2012年11月3日(土/祝)に常総線・水海道車両基地で開催となる「第19回鉄道の日イベント」について、無料シャトルバスの時刻表が公開されました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 無料シャトルバスは、「水海道駅→水海道車両基地」と「水海道車両基地→水海道駅」、「水海道車両基地→TX総合基地」と「TX総合基地→水海道車両基地」があります。


【水海道駅→水海道車両基地】
9時台……15分、45分
10時台……00分、15分、30分、45分
11時台……00分、15分、30分、45分
12時台……約30分間隔で運行
13時台……約30分間隔で運行
14時台……約15分間隔で運行、最終14:30発


【水海道車両基地→水海道駅】
10時台……30分、45分
11時台……00分、15分、30分、45分
12時台……約30分間隔で運行
13時台……約30分間隔で運行
14時台……約15分間隔で運行
15時台……約15分間隔で運行、最終15:30発


【水海道車両基地→TX総合基地】
10時台……30分
11時台……00分、30分
12時台……約20分間隔で運行
13時台……約20分間隔で運行
14時台……最終14:00発


【TX総合基地→水海道車両基地】
10時台……30分
11時台……00分、30分
12時台……約20分間隔で運行
13時台……約20分間隔で運行
14時台……最終14:00発


【問い合わせ先】
・関東鉄道鉄道部業務課(電話:029-822-3718)



 なお、混雑時には満員になり次第発車となります。


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【LRT】動画を活用したサイト「世界のLRT動画」

 宇都宮のLRT計画など、近年「LRT」(「ライトレール」とか「トラム」という言い方もあります)が話題になりつつあります。

 これからの少子高齢化時代を迎えるにあたって、従来型のクルマ最優先だった都市構造を改めて、公共交通を便利にして市街地をコンパクトに集約する「コンパクトシティ」の考え方が日本でも広がり始めていて、その成否を握る鍵の一つがLRT導入でもあります。

 でも、そもそもな話ですが、「LRTって何?」と思っている人も少なくないはずです。
 そんな疑問を実に分かりやすく紹介するサイトが誕生しました。

・世界のLRT 動画 トラムに乗って世界の街角さんぽ
 http://world-lrt-tube.jimdo.com/

 このサイトは、動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」で閲覧できる動画を多用して、視覚的に「LRTってこんなもの」と容易にイメージできる構成になっています。


▲ 動画を多用して分かりやすく「LRT」を紹介するサイト「世界のLRT動画」。この動画は、LRT先進都市・ストラスブール(仏)の様子。バスや鉄道などとも有機的に連携して、地域の公共交通ネットワークを構築しています。

 上の動画をご覧になると一目瞭然ですが、とてもオシャレ&スタイリッシュですね。
 使用車両は床が低く、停留所のホームと電車の床面の高さはほぼ同じなので、車いすやベビーカー、高齢の方でもスムーズな乗り降りが可能です。

 LRTとは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称です。
 日本語の適訳はないのですが「路面電車を近代化・高性能化して、他の交通手段との連携を強化した軌道系交通システム」「次世代型路面電車システム」とも言われます。
 (「LRT」はシステムの呼称で、車両そのものを指す呼称は「LRV(ライト・レール・ヴィークル)」です)


▲ クルマ社会の権化とも言えるアメリカ合衆国でも、行き過ぎたクルマ依存を見直し、都市内交通としてLRT導入が進んでいます。こちらはオレゴン州のポートランド。バスとの連携も見事な都市です。

 「路面電車」と聞くと、いわゆる昔懐かしい「チンチン電車」を想像する人が多いと思います。
 古き良き時代のレトロな乗り物で、高度成長期のクルマ普及に伴い「渋滞の原因だから」と廃止されてしまった過去の遺産……そんな認識が「従来の常識」だったのではないかと思います。
 (注:高度成長期の都市内の渋滞は「路面電車が原因」では断じてなく、クルマ普及に伴い道路交通量が爆発的に増加したことが原因です)

 欧州各国では、1980年代以降に路面電車を近代化する過程でLRT化が進み、まちづくりには欠かせない社会インフラとして広く認識されています。


▲ LRT先進都市・ドイツのカールスルーエ。市内は近代化された路面電車として、郊外では既存の鉄道路線に乗り入れて遠方まで走ります。


▲ フランス・ミュールーズ。人口11万、都市圏人口は28万人程度ですが、まちづくりの一環でLRTを導入。フランス国鉄と線路を接続して「トラムトレイン」も走っています。

 これらの国では、鉄道は鉄道、バスはバスと区別することなく、市域全体で運行も運賃も一体的に……というのが主流。
 たとえば約200円で市内の電車もバスも2時間乗り放題、約500円で1日乗り放題……というような感じになっているところも多いです。

 意外なことに、クルマ社会の権化のようなアメリカ合衆国でさえ、過度なクルマ依存から脱却して、中心市街地にLRTを導入する都市が増え続けています。


▲ サンフランシスコのLRT。それなりに勾配がある区間でもスイスイ走って行きます。


▲ テキサス州ヒューストンのLRT。2004年開業、路線は12.1kmです。これ単体でペイしようと考えているのではなく、市街地へのクルマ流入量抑制と回遊性向上が目的なので、運賃は1ドル、1日券でも2ドルと格安。


 ともあれ、百聞は一見にしかず。
 「どうせチンチン電車でしょ?」とお思いの方は、今回ご紹介したサイト「世界のLRT動画」で各地の先進的な状況をご覧になって、ぜひ認識を改めていただけたらと思います。


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【関東鉄道】11月3日開催「第19回鉄道の日イベント」詳細

 「関東鉄道」が毎年開催している「鉄道の日イベント」について、先日当ブログでご紹介しました際には未公開だった詳細情報が公開となりましたので、改めてご紹介します。
 今年の開催日時は2012年11月3日(祝/土)10:00~15:00、開催場所は「水海道車両基地」です(荒天の場合は開催中止)。

 なお当日は、つくばエクスプレスでも基地公開イベントが開催され、関鉄の車両基地との間に無料シャトルバスが運行されます。

・京成グループ2012「秋のお客様感謝イベント」 車両基地公開イベントの開催について(関東鉄道 公式サイト 2012年10月17日更新)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/121006_trainfes/121103_train_fes.html


2010年「第17回鉄道の日イベント」2010年「第17回鉄道の日イベント」2010年「第17回鉄道の日イベント」
▲ 2012年11月3日(土/祝)に常総線・水海道車両基地で開催となる「第19回鉄道の日イベント」の詳細が公開となりました。写真は2010年の模様。(クリックすると拡大画像を表示します)

 今年の開催概要は、次の通りです。


【イベント内容】
・30tクレーンの実演・整備工場公開
 ……車両整備工場で30tクレーンがディーゼルカーを持ち上げる様子などを見学できる。
・車両展示
 ……関東鉄道で活躍中のディーゼルカーを展示。
・鉄道グッズの販売
 ……関東鉄道オリジナルグッズや鹿島鉄道グッズの物販。
 ……真岡鐵道、千葉都市モノレールの物販ブースも出展。
・関東鉄道バス、関鉄観光バスのグッズ販売
 ……数量限定。
・特設フードコーナー
 ……常総線沿線のうまいものを販売。
・キハ100形乗車会
 ……参加者には乗車証明書(数量限定)を進呈。
・集まれチビッコ!
 ……子ども向けイベント。
……目玉イベントとして「気動車の関鉄くんと綱引き」大会を開催。
・軌道自転車体験
 ……線路上を走る保線作業用の自転車に乗車できる。
・レール切断実演・展示
 ……間近でレールの切断を実演。
・関鉄フラワープロジェクトフォトコンテスト表彰式
 ……受賞作品は後日同社ホームページで発表、受賞者には郵送通知。
・ジャンボかぼちゃ重量当てクイズ表彰式
 ……騰波ノ江(とばのえ)駅で育っていたジャンボかぼちゃの重さ当てクイズ。
 ……表彰者には郵送で通知。
・京成グループ出展
 ……BMKクイズラリー
 ……ミニスカイライナー乗車会
 ……スカイライナー1/2カットモデル展示
 ……筑波山観光鉄道コーナー


【無料送迎バス】
・水海道駅~水海道車両基地
 ……9:15から、15~30分間隔で運行。
・水海道車両基地~TX車両基地
 ……10:30から、20~30分間隔で運行。


【諸注意】
・鉄道グッズ購入は、発売開始時の混乱を避けるため「抽選方式」を導入します。
 ……当日9:30までに並んだ人は、9:30から「販売コーナーに入場するための整理券」の抽選を実施。
 ……9:30以降の来場者は上記の抽選で並んでいる人の後に並ぶ。
 ……物販コーナーは10:00から販売開始、5人ずつ入場。
・会場には駐車場がないので、列車と無料シャトルバスを利用してください。
・会場付近の路上駐車は厳禁です。
・会場周辺での前泊、前日からの行列は厳禁です。
・貼り紙やノート記帳などによる順番待ちは無効となるので、ご注意!!
・開催内容は急遽変更となる場合もあります。
・立ち入り禁止エリアには立ち入らないように。


【問い合わせ先】
・関東鉄道鉄道部業務課(電話:029-822-3718)



 なお、イベント内容には明記されていないのですが、通常は毎月第3週の週末に「関鉄レールファンCLUB」の皆さんが騰波ノ江駅で開催している「とばのえステーションギャラリー」が物販コーナーの奥の部屋に出張展開するはずです。
 ぜひ、そちらにも足をお運びください!!


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【JR東日本】日光線用の「205系600番台」と「107系」が並ぶ

 先日当ブログでもご紹介しましたが、JR日光線で運用中の「107系」と、宇都宮線(東北本線)の小金井~黒磯間で運用中の「211系」は、2013年3月以降に「205系」リニューアル車「205系600番台」で置き換えられることになりました。

 リニューアル工事を終えた「205系600番台」は車両工場を出場して、本線上での試運転に向けた準備を進めていますが、一昨日(10月23日)小山車両センターで日光線用の「107系」と並んで留置されていたようです。

・日光線用107系と同205系600番台が並ぶ(「railf.jp」 2012年10月23日)
 http://railf.jp/news/2012/10/24/120000.html

 日光線・宇都宮線の小金井~黒磯間に投入が決まった「205系600番台」は、京葉線への「E233系5000番台」投入によって「玉突き」放出された「205系」で、「顔」(前面デザイン)が大幅に変更されたタイプです。
 投入数は、日光線用(宇都宮~日光間)が4両編成×4本(16両)、宇都宮線/東北本線用(小金井~黒磯間)が4両編成×8本(32両)の、4両編成×12本の計48両。
 (宇都宮線/東北本線用の編成は、日光線の運用に充当されることもある模様)
 ドアは半自動式に改造。日光線用は宇都宮方、宇都宮線/東北本線用は黒磯方の先頭車(4号車)にトイレを設置します。
 帯のカラーリングは、日光線用の編成はレトロ塗色となった「107系0番台」、宇都宮線用の編成は「E231系」のイメージを踏襲したものになります。

115系107系100番台211系
▲ 小山駅には両毛線の「115系」と「107系」、それに両毛線・宇都宮線の「211系」がやってきます。これの光景も遠からず変化することになりそうです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 車両センターに運ばれたということは、遠からず本線上での試運転がスタートするということでもあります。
 うまくタイミングが合えば、試運転中の「205系600番台」に遭遇する機会があるかも知れませんね。


【参考記事】

・日光線、宇都宮線に205系リニューアル車投入(「鉄道ホビダス」 2012年9月27日)
 http://rail.hobidas.com/news/info/article/133900.html

・日光線、宇都宮線に205系リニューアル車。(「編集長敬白」 2012年10月2日)
 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2012/10/205.html

・日光線用205系が姿を現す(「railf.jp」 2012年10月6日)
 http://railf.jp/news/2012/10/06/163000.html


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「第33回 日本鉄道模型ショウ」10月27日(土)・28日(日)開催

 毎年恒例の鉄道模型イベントが今週末開催!!
 鉄道模型連合会は、「第33回 日本鉄道模型ショウ」を2012年10月27日(土)・28日(日)に「大田区産業プラザ Pio」(東京都大田区南蒲田)で開催します。
 会場は、京浜急行「京急蒲田」駅から徒歩4分の至近距離です。

・鉄道模型連合会 EVENT&NEWS
 http://www.jmra.gr.jp/tetsumoren%20news%20event.html



 開催概要は、次の通り。


【開催概要】
・開催日時……2012年10月27日(土)10:00~18:00/10月28日(日)10:00~17:00
・開催場所……大田区産業プラザ「Pio」(周辺地図)
・入場料……当日券:1,000円、前売券:800円/保護者同伴の小学生以下は無料


【開催内容】
・出展各社による展示、販売(1F「大展示ホール」)
・実車運転台付きHO(16番)ゲージレイアウト(1F「大展示ホール」)
・Nゲージ路面モジュール大公開運転会(2F「小展示ホール」)
・Nゲージレイアウト(2F「小展示ホール」)


 入場先着5,000人には、「2012年鉄模連カタログ」を進呈。
 10月27日(土)18:30からは「懇親会」があり、会員でない一般参加者も会費4,000円で参加できるとのことです。


 なお、HOゲージのレイアウトもNゲージのレイアウトも「車両持ち込み可能」とあります。
 当日会場で購入した車両を走らせてみても良いでしょうし、最初からレイアウトで走らせるために車両を持ち込んでも良いと思います。

 同じ鉄道模型趣味とはいえ、趣味の対象や興味の範囲は十人十色でしょうし、いろいろなお考えの方が一堂に会することになると思います。
 もし車両を持ち込まれる際は、お互いに他の方の車両や趣味・興味の対象を尊重しつつ、見聞を広めることができれば良いですね。


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【真岡鐵道】「第3回 SLフェスタ」2012年11月18日(日)開催

 「真岡鐵道(もおか てつどう)は、今回で3回目となる「第3回 真岡鐵道SLフェスタ」2012年11月18日(日)に開催します。
 会場は、真岡駅のイベント会場で、開催時間は10:00~15:00です。

 なお、本イベント開催に合わせて、「SLフェスタ限定フリー切符」が販売されます。
 下館~茂木間の全線がフリー区間で、大人:1,000円、子ども:500円です。
 (「SLもおか」号に乗車するには、このほかに「SL整理券」が必要です)

・SLフェスタ開催のお知らせ
 http://www.mcatv.co.jp/menu/mokasl/20121016181915/index.html

2010年サンタトレイン(重連)
▲ 2012年11月18日(日)に真岡駅で「第3回 真岡鐵道SLファンフェスタ」開催!! この写真は2010年の「サンタトレイン」です(2010年12月19日、下館駅で撮影)。重連です!!(クリックすると拡大画像を表示します)



【開催概要】
・開催日時……2012年11月18日(日)10:00~15:00
・開催場所……真岡(もおか)駅イベント会場


【開催内容】
・SL機関士制服撮影会……子ども対象、100周年ヘッドマーク装着
・SL教室
・SL清掃体験
・SL写真撮影講習会
・SL絵画コンテスト入賞作品展示
・ディーゼルカーと綱引き
・保線用軌道自転車「レールスター」乗車体験……小学生対象(100円)
・SLプレート拓本刷り
・鉄道グッズ物販……若桜鉄道、阿佐海岸鉄道など
・土産物物産、飲食物物販
・「スハフ44 25」車内プレ公開
・第2回 SLフェスタ写真展……作品募集は10月31日(水)まで
・SLビデオ上映
・情報センター&真岡鐵道の宝探し探検
・「コットンベリー」&「とちまる」来場



いちごSL(2012年2月11日撮影)真岡駅の車庫重連
▲ 真岡鐵道には魅力がいっぱい!! 今回のイベント会場となる真岡駅は、下館駅から真岡鐵道に乗って約20分と至近です。ぜひ鉄道など公共交通をご利用くださいね!!(クリックすると拡大画像を表示します)


 なお、当日はイベント来場者用の駐車場も設けられているのですが……。

 公共交通の上手な利活用をオススメしております「下館レイル倶楽部」としましては、できれば「鉄道・バスなどの公共交通をご利用ください」ますよう、お願い申し上げる次第です。


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 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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