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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【JR九州】肥薩線「川線」復旧について

■駅の数や位置が変わるかも……!?

 2020年7月に発生した豪雨災害で被災したJR肥薩線(ひさつせん)。被災により運休しているのは、八代駅(熊本県八代市)から吉松駅(鹿児島湧水町)の86.8kmで、全線124.2kmの路線の内、約7割の区間が運休していることになります。
 2024年4月、球磨川沿いを走る「川線」と呼ばれる八代駅から人吉駅の51.8kmの区間について、国・県・JR九州による3者が鉄道での復旧に基本合意していました。
 今回、JR九州の社長は、この「川線」を復旧・再建する場合、線路の位置は基本的には従来と変わらない一方で、駅の場所や数については変わる可能性があることを表明しています。

・肥薩線復旧、駅数や位置「被災前と変更も」 八代-人吉間 JR九州社長、年度内の最終合意に盛り込む考え(熊本日日新聞 2025年1月23日)
 https://kumanichi.com/articles/1668410


▲ 今後のまちづくりと連動する中で、駅の位置と数が変わる可能性を示唆。

 被災からの復旧・再建を行う際、単に街並みを元通りに戻すのではなく、防災対策などを採り入れた上で新たな街並みを形成する場合があります。場合によっては、従来とは異なる場所に新たな街並みを整備することも。
 JR九州社長の発言も、おそらくそうした点を踏まえてのものなのでしょう。路線のルートを大きく変えることはない一方で、今後の復興計画や新たなまちづくり計画とセットで「駅の位置を変えたり、数が変わる可能性はあると思う」と発言しています。

 一方、熊本県の交通政策課の担当者は、「川線」の復旧は災害復旧事業なので「駅も被災前の姿に戻すのが基本」としています。ただ、元々利用者が少なかった駅があったことは事実なので、今後駅をどうしていくかは地元の意向も重視すべきと発言しています。

 肥薩線については、少なくとも人吉駅までの「川線」の復旧は決まっています。
 地域全体の復旧・復興計画と有機的にリンクすることが求められているのだと思います。

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