下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【ひたちなか海浜鉄道】市が延伸4ルートを検討
■阿字ヶ浦から「国営ひたち海浜公園」方面に
ひたちなか海浜鉄道の地元・ひたちなか市が、「国営ひたち海浜公園」湊線の延伸を検討しています。
検討しているルートは4つあります。
・ひたちなか市、湊線延伸4ルート案 調査報告書 総工費12~28億円(茨城新聞 2014年2月27日)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13934232260212
・湊線延伸 茨城新聞トップ記事(ひたちなか海浜鉄道「海浜鉄道日誌」 2014年2月27日)
http://www.hitachinaka-rail.co.jp/journal/2014/02/27/湊線延伸 茨城新聞トップ記事/
・湊線延伸 増収効果は?(ひたちなか海浜鉄道「海浜鉄道日誌」 2013年5月8日)
http://www.hitachinaka-rail.co.jp/journal/2013/05/08/湊線延伸 増収効果は?/
▲ 新駅設置に続き、延伸の話まで出てきた「ひたちなか海浜鉄道」湊線。「ひたち海浜公園」や、郊外型SCが並ぶ「ひたちなか地区」までの延伸が実現すれば、かなり効果があります。
今回ひたちなか市が検討しているのは、次の4ルート。
(1)橋梁横断・園外南回り
(2)橋梁横断・園内南口
(3)畑地経由・園外南回り
(4)海岸経由・園外北行
(1)橋梁横断・園外南回りは、現在の終点である阿字ヶ浦(あじがうら)駅から北上して、県道「常陸海浜公園線」を高架橋を渡って、県道の東側を沿う形で「ひたち海浜公園」の南駐車場入口に至るルート。
(2)橋梁横断・園内南口は、県道を高架橋で渡るところまでは(1)ルートと同じですが、そのまま公園内に入って「ひたち海浜公園」の南口ゲートに至るルート。
(3)畑地経由・園外南回りは、LRT(軽量軌道交通/次世代型路面電車システム)としての延伸を想定していて、阿字ヶ浦駅でスイッチバックして西側の畑を突っ切って、県道を経由して「ひたち海浜公園」の南駐車場入口に至るルート。
(4)海岸経由・園外北行は、全線高架で阿字ヶ浦海岸を経由し、海沿いに「ひたち海浜公園」の海浜口駐車場入口に至るルート。
▲ 「ミキ300-103」(中画像)はまだまだ使えますが、旧型車両の更新は今後検討課題になるはず。「キハ2000形」(左画像)や「キハ20形」(右画像)は、製造から間もなく50年!(クリックすると拡大画像を表示します)
上記4ルートの内、(1)~(3)の3ルートについては商業地区(郊外型ショッピングセンター)が集まっている「ひたちなか地区」までの延伸を視野に入れています。
(4)については、「那珂港」への延伸を視野に入れることが可能です。
現時点での総工費の試算は、もっとも少額の(3)ルートで12億円、もっとも高額の(4)ルートで28億円。
(ただし、今後精査すると、試算より総工費が増加する可能性はあります)
■大型ショッピングセンターが多い「ひたちなか地区」への延伸も視野
一時期は存廃問題が持ち上がったものの、「ひたちなか海浜鉄道」として再生を果たした湊線。
地元からのさまざまな形での支援が行われていて、存廃問題、大震災からの復興を遂げて行く過程で「マイレール意識」が極めて強く醸成されて、このような気運が盛り上がっています。
「国営ひたち海浜公園」自体も観光客やコンサート観客などでかなりの集客効果があるんですが、大規模な郊外型ショッピングモールが並ぶ「ひたちなか地区」は週末など深刻な渋滞が発生。
連休などになると、高速道路からのクルマはインターから下りられず大渋滞&市内各道路も麻痺状態に。
旧・那珂湊市エリアも、行楽シーズンや週末などを中心に深刻な渋滞に悩まされています。
▲ 行楽シーズンなど渋滞どころか麻痺状態に陥る旧・那珂湊市街地。(クリックすると拡大画像を表示します)
麻痺状態の深刻な渋滞が発生する理由は明白で、「許容量以上のクルマが流入するため」。
どんなに道路や駐車場を整備しても、クルマの流入量が減らない限り、渋滞を根本的に解決することは不可能です。
(道路や駐車場を増やせば……と錯覚しがちなんですが、そうではないということは体感的にご理解いただけるのではないかと思いますし、そのためのコストは莫大になります)
もっとも効果的な解決方法は「クルマ以外の交通手段を用意する」こと。
もちろん、クルマでないと移動できない人は従来通りクルマを使って移動すればよいのですが、不要不急な人はできるだけクルマ以外の交通手段を利用してもらう……ということが重要となります。
(移動手段の選択肢が複数あって、「目的や状況によって使い分けが可能」であることが重要なんです)
上記URL「茨城新聞」の記事にある4ルートの内、おそらく本命は(1)になるんじゃないかと思いますが、今後どのように議論が進展していくか注目していきたいと思います。
まだ延伸は決定ではないものの、もし「ひたちなか地区」までの延伸が実現して、さらにJR勝田駅方面への延伸も……なんて話になれば、「ひたちなか環状線」が実現するかも……?
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
ひたちなか海浜鉄道の地元・ひたちなか市が、「国営ひたち海浜公園」湊線の延伸を検討しています。
検討しているルートは4つあります。
・ひたちなか市、湊線延伸4ルート案 調査報告書 総工費12~28億円(茨城新聞 2014年2月27日)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13934232260212
・湊線延伸 茨城新聞トップ記事(ひたちなか海浜鉄道「海浜鉄道日誌」 2014年2月27日)
http://www.hitachinaka-rail.co.jp/journal/2014/02/27/湊線延伸 茨城新聞トップ記事/
・湊線延伸 増収効果は?(ひたちなか海浜鉄道「海浜鉄道日誌」 2013年5月8日)
http://www.hitachinaka-rail.co.jp/journal/2013/05/08/湊線延伸 増収効果は?/
▲ 新駅設置に続き、延伸の話まで出てきた「ひたちなか海浜鉄道」湊線。「ひたち海浜公園」や、郊外型SCが並ぶ「ひたちなか地区」までの延伸が実現すれば、かなり効果があります。
今回ひたちなか市が検討しているのは、次の4ルート。
(1)橋梁横断・園外南回り
(2)橋梁横断・園内南口
(3)畑地経由・園外南回り
(4)海岸経由・園外北行
(1)橋梁横断・園外南回りは、現在の終点である阿字ヶ浦(あじがうら)駅から北上して、県道「常陸海浜公園線」を高架橋を渡って、県道の東側を沿う形で「ひたち海浜公園」の南駐車場入口に至るルート。
(2)橋梁横断・園内南口は、県道を高架橋で渡るところまでは(1)ルートと同じですが、そのまま公園内に入って「ひたち海浜公園」の南口ゲートに至るルート。
(3)畑地経由・園外南回りは、LRT(軽量軌道交通/次世代型路面電車システム)としての延伸を想定していて、阿字ヶ浦駅でスイッチバックして西側の畑を突っ切って、県道を経由して「ひたち海浜公園」の南駐車場入口に至るルート。
(4)海岸経由・園外北行は、全線高架で阿字ヶ浦海岸を経由し、海沿いに「ひたち海浜公園」の海浜口駐車場入口に至るルート。
▲ 「ミキ300-103」(中画像)はまだまだ使えますが、旧型車両の更新は今後検討課題になるはず。「キハ2000形」(左画像)や「キハ20形」(右画像)は、製造から間もなく50年!(クリックすると拡大画像を表示します)
上記4ルートの内、(1)~(3)の3ルートについては商業地区(郊外型ショッピングセンター)が集まっている「ひたちなか地区」までの延伸を視野に入れています。
(4)については、「那珂港」への延伸を視野に入れることが可能です。
現時点での総工費の試算は、もっとも少額の(3)ルートで12億円、もっとも高額の(4)ルートで28億円。
(ただし、今後精査すると、試算より総工費が増加する可能性はあります)
■大型ショッピングセンターが多い「ひたちなか地区」への延伸も視野
一時期は存廃問題が持ち上がったものの、「ひたちなか海浜鉄道」として再生を果たした湊線。
地元からのさまざまな形での支援が行われていて、存廃問題、大震災からの復興を遂げて行く過程で「マイレール意識」が極めて強く醸成されて、このような気運が盛り上がっています。
「国営ひたち海浜公園」自体も観光客やコンサート観客などでかなりの集客効果があるんですが、大規模な郊外型ショッピングモールが並ぶ「ひたちなか地区」は週末など深刻な渋滞が発生。
連休などになると、高速道路からのクルマはインターから下りられず大渋滞&市内各道路も麻痺状態に。
旧・那珂湊市エリアも、行楽シーズンや週末などを中心に深刻な渋滞に悩まされています。
▲ 行楽シーズンなど渋滞どころか麻痺状態に陥る旧・那珂湊市街地。(クリックすると拡大画像を表示します)
麻痺状態の深刻な渋滞が発生する理由は明白で、「許容量以上のクルマが流入するため」。
どんなに道路や駐車場を整備しても、クルマの流入量が減らない限り、渋滞を根本的に解決することは不可能です。
(道路や駐車場を増やせば……と錯覚しがちなんですが、そうではないということは体感的にご理解いただけるのではないかと思いますし、そのためのコストは莫大になります)
もっとも効果的な解決方法は「クルマ以外の交通手段を用意する」こと。
もちろん、クルマでないと移動できない人は従来通りクルマを使って移動すればよいのですが、不要不急な人はできるだけクルマ以外の交通手段を利用してもらう……ということが重要となります。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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(10/29)
この記事へのコメント
やりましたね^^
将来は環状化をのぞみたいとこです。
http://f.hatena.ne.jp/iwase_akihiko/20120611231048
Re:やりましたね^^
当ブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
いよいよ2015年度中に延伸4ルート案の中から1ルート案への絞り込みということになりましたね。
ひたち海浜公園止まりではなく、ひたちなか地区への延伸まで実現すれば、湊線によってひたちなか地区・海浜公園・那珂湊地区の行き来が飛躍的に便利になります。
行楽期や繁忙期には深刻な渋滞が発生しますし、大いに期待したいところですね。
また、将来的にはひたちなか市内の環状線にできると、これは大きな資産になるものと考えます。
ひたちなか海浜鉄道延伸‼️
でも阿字ヶ浦駅が終点駅ではなくなるのが悲しいですね
やはり鉄道の進化は、まだまだなのかもしれませんね。
Re:ひたちなか海浜鉄道延伸‼️
(お返事が遅れてしまいまして、失礼いたしました……)
>海浜鉄道延伸すごく楽しみ
地方鉄道の延伸は、快挙といって良いと思います。
通勤通学の足としても、観光の足としても、さらなる活躍が期待されます。
>阿字ヶ浦駅が終点駅ではなくなる
終着駅が、延伸によって中間駅になる……。
ちょっと前なら信じられない状況が現実になろうとしていますね。
>鉄道の進化は、まだまだ
極端なマイカー依存に陥ってしまったことで、鉄軌道のポテンシャルが正当に評価されない状況が続いてきましたが、国内でもやっとその「常識」が変わろうとしています。
鉄軌道は、道路などと同様、地域を支える重要な社会インフラの一つです。
たとえクルマ社会であっても、上手な使い分けと組み合わせ(例・パーク&ライドなど)を行うことで、鉄軌道は本来の役割を十分果たすことができますし、そのような見方・考え方が広まるよう、微力ですが弊会も発信し続けていきたいと思っています。