下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【LRT】動画を活用したサイト「世界のLRT動画」
宇都宮のLRT計画など、近年「LRT」(「ライトレール」とか「トラム」という言い方もあります)が話題になりつつあります。
これからの少子高齢化時代を迎えるにあたって、従来型のクルマ最優先だった都市構造を改めて、公共交通を便利にして市街地をコンパクトに集約する「コンパクトシティ」の考え方が日本でも広がり始めていて、その成否を握る鍵の一つがLRT導入でもあります。
でも、そもそもな話ですが、「LRTって何?」と思っている人も少なくないはずです。
そんな疑問を実に分かりやすく紹介するサイトが誕生しました。
・世界のLRT 動画 トラムに乗って世界の街角さんぽ
http://world-lrt-tube.jimdo.com/
このサイトは、動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」で閲覧できる動画を多用して、視覚的に「LRTってこんなもの」と容易にイメージできる構成になっています。
▲ 動画を多用して分かりやすく「LRT」を紹介するサイト「世界のLRT動画」。この動画は、LRT先進都市・ストラスブール(仏)の様子。バスや鉄道などとも有機的に連携して、地域の公共交通ネットワークを構築しています。
上の動画をご覧になると一目瞭然ですが、とてもオシャレ&スタイリッシュですね。
使用車両は床が低く、停留所のホームと電車の床面の高さはほぼ同じなので、車いすやベビーカー、高齢の方でもスムーズな乗り降りが可能です。
LRTとは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称です。
日本語の適訳はないのですが「路面電車を近代化・高性能化して、他の交通手段との連携を強化した軌道系交通システム」で「次世代型路面電車システム」とも言われます。
(「LRT」はシステムの呼称で、車両そのものを指す呼称は「LRV(ライト・レール・ヴィークル)」です)
▲ クルマ社会の権化とも言えるアメリカ合衆国でも、行き過ぎたクルマ依存を見直し、都市内交通としてLRT導入が進んでいます。こちらはオレゴン州のポートランド。バスとの連携も見事な都市です。
「路面電車」と聞くと、いわゆる昔懐かしい「チンチン電車」を想像する人が多いと思います。
古き良き時代のレトロな乗り物で、高度成長期のクルマ普及に伴い「渋滞の原因だから」と廃止されてしまった過去の遺産……そんな認識が「従来の常識」だったのではないかと思います。
(注:高度成長期の都市内の渋滞は「路面電車が原因」では断じてなく、クルマ普及に伴い道路交通量が爆発的に増加したことが原因です)
欧州各国では、1980年代以降に路面電車を近代化する過程でLRT化が進み、まちづくりには欠かせない社会インフラとして広く認識されています。
▲ LRT先進都市・ドイツのカールスルーエ。市内は近代化された路面電車として、郊外では既存の鉄道路線に乗り入れて遠方まで走ります。
▲ フランス・ミュールーズ。人口11万、都市圏人口は28万人程度ですが、まちづくりの一環でLRTを導入。フランス国鉄と線路を接続して「トラムトレイン」も走っています。
これらの国では、鉄道は鉄道、バスはバスと区別することなく、市域全体で運行も運賃も一体的に……というのが主流。
たとえば約200円で市内の電車もバスも2時間乗り放題、約500円で1日乗り放題……というような感じになっているところも多いです。
意外なことに、クルマ社会の権化のようなアメリカ合衆国でさえ、過度なクルマ依存から脱却して、中心市街地にLRTを導入する都市が増え続けています。
▲ サンフランシスコのLRT。それなりに勾配がある区間でもスイスイ走って行きます。
▲ テキサス州ヒューストンのLRT。2004年開業、路線は12.1kmです。これ単体でペイしようと考えているのではなく、市街地へのクルマ流入量抑制と回遊性向上が目的なので、運賃は1ドル、1日券でも2ドルと格安。
ともあれ、百聞は一見にしかず。
「どうせチンチン電車でしょ?」とお思いの方は、今回ご紹介したサイト「世界のLRT動画」で各地の先進的な状況をご覧になって、ぜひ認識を改めていただけたらと思います。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
これからの少子高齢化時代を迎えるにあたって、従来型のクルマ最優先だった都市構造を改めて、公共交通を便利にして市街地をコンパクトに集約する「コンパクトシティ」の考え方が日本でも広がり始めていて、その成否を握る鍵の一つがLRT導入でもあります。
でも、そもそもな話ですが、「LRTって何?」と思っている人も少なくないはずです。
そんな疑問を実に分かりやすく紹介するサイトが誕生しました。
・世界のLRT 動画 トラムに乗って世界の街角さんぽ
http://world-lrt-tube.jimdo.com/
このサイトは、動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」で閲覧できる動画を多用して、視覚的に「LRTってこんなもの」と容易にイメージできる構成になっています。
▲ 動画を多用して分かりやすく「LRT」を紹介するサイト「世界のLRT動画」。この動画は、LRT先進都市・ストラスブール(仏)の様子。バスや鉄道などとも有機的に連携して、地域の公共交通ネットワークを構築しています。
上の動画をご覧になると一目瞭然ですが、とてもオシャレ&スタイリッシュですね。
使用車両は床が低く、停留所のホームと電車の床面の高さはほぼ同じなので、車いすやベビーカー、高齢の方でもスムーズな乗り降りが可能です。
LRTとは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称です。
日本語の適訳はないのですが「路面電車を近代化・高性能化して、他の交通手段との連携を強化した軌道系交通システム」で「次世代型路面電車システム」とも言われます。
(「LRT」はシステムの呼称で、車両そのものを指す呼称は「LRV(ライト・レール・ヴィークル)」です)
▲ クルマ社会の権化とも言えるアメリカ合衆国でも、行き過ぎたクルマ依存を見直し、都市内交通としてLRT導入が進んでいます。こちらはオレゴン州のポートランド。バスとの連携も見事な都市です。
「路面電車」と聞くと、いわゆる昔懐かしい「チンチン電車」を想像する人が多いと思います。
古き良き時代のレトロな乗り物で、高度成長期のクルマ普及に伴い「渋滞の原因だから」と廃止されてしまった過去の遺産……そんな認識が「従来の常識」だったのではないかと思います。
(注:高度成長期の都市内の渋滞は「路面電車が原因」では断じてなく、クルマ普及に伴い道路交通量が爆発的に増加したことが原因です)
欧州各国では、1980年代以降に路面電車を近代化する過程でLRT化が進み、まちづくりには欠かせない社会インフラとして広く認識されています。
▲ LRT先進都市・ドイツのカールスルーエ。市内は近代化された路面電車として、郊外では既存の鉄道路線に乗り入れて遠方まで走ります。
▲ フランス・ミュールーズ。人口11万、都市圏人口は28万人程度ですが、まちづくりの一環でLRTを導入。フランス国鉄と線路を接続して「トラムトレイン」も走っています。
これらの国では、鉄道は鉄道、バスはバスと区別することなく、市域全体で運行も運賃も一体的に……というのが主流。
たとえば約200円で市内の電車もバスも2時間乗り放題、約500円で1日乗り放題……というような感じになっているところも多いです。
意外なことに、クルマ社会の権化のようなアメリカ合衆国でさえ、過度なクルマ依存から脱却して、中心市街地にLRTを導入する都市が増え続けています。
▲ サンフランシスコのLRT。それなりに勾配がある区間でもスイスイ走って行きます。
▲ テキサス州ヒューストンのLRT。2004年開業、路線は12.1kmです。これ単体でペイしようと考えているのではなく、市街地へのクルマ流入量抑制と回遊性向上が目的なので、運賃は1ドル、1日券でも2ドルと格安。
ともあれ、百聞は一見にしかず。
「どうせチンチン電車でしょ?」とお思いの方は、今回ご紹介したサイト「世界のLRT動画」で各地の先進的な状況をご覧になって、ぜひ認識を改めていただけたらと思います。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
PR
カレンダー
カテゴリー
最新記事
(11/10)
(10/18)
(09/19)
(08/27)
(08/16)
(06/23)
(06/08)
(05/12)
(04/14)
(03/15)
(03/11)
(03/10)
(02/16)
(02/10)
(02/10)
プロフィール
HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
リンク
最新コメント
[09/08 水戸光圀]
[08/24 妄想鉄道君]
[05/16 さにぼー]
[03/30 ガーゴイル]
[02/16 管理人]
[02/12 FUKU]
[01/15 伊東 尚]
[02/20 GOO]
[07/27 NAL(管理人)]
[07/12 風旅記]
最新トラックバック
最古記事
(06/12)
(06/12)
(06/21)
(07/24)
(08/10)
(08/10)
(08/18)
(08/26)
(09/01)
(09/15)
(10/11)
(10/14)
(10/22)
(10/29)
(10/29)
この記事へのコメント