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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

『路面電車で行く 世界各街停車の旅』4月9日は第44回フィレンツェ&パドヴァ2時間SP

■4月9日(木)は第44回「イタリア・フィレンツェ&パドヴァ2時間SP」でした

 BSフジで放送中の『路面電車で行く 世界各街停車の旅』
 2015年4月9日(木)は、第44回「イタリア・フィレンツェ&パドヴァ2時間SP」でした!!

・『路面電車で行く 世界各街停車の旅』(BSフジ 番組情報)
 http://www.bsfuji.tv/top/pub/streetcar.html

■ルネサンス発祥の街・フィレンツェ

 フィレンツェといえば、メディチ家の庇護の元、ルネサンス文化の中心地となったことでも知られるイタリアを代表する都市の一つ。
 フィレンツェ中央駅は鉄道のターミナルとして機能してきましたが、1958年に旧来の路面電車が廃止されて以降、市内交通はもっぱらバス中心で、軌道系交通はありませんでした。


▲ フィレンツェのLRT「トランヴィア」。車両はアンサルド・ブレーダ製の100%低床LRV「シーリオ・フィレンツェ」。(クリックすると番組公式サイトへジャンプします)

 しかし、バスだけでは輸送力が不足していること、環境対策、渋滞対策などの観点から、導入の賛否を巡る数年間に渡る紆余曲折を経て、やっとのことでトラム(LRT)「トランヴィア」の整備が決まり、2010年2月14日に1号線(約7.4km)開業にこぎ着けました。
 一度(景観問題から)路面電車を廃止した経験がある都市なので、「復活」(新設なので「復活」ではないんですが)に対するアレルギー反応のような感覚を抱く人もいたのだろうなあ……と。


▲ フィレンツェのLRT「トランヴィア」は2010年2月14日に開業。開業まで、導入の賛否を巡って紆余曲折もあったようです……が、いざ開業してみれば予想を上回る利用者が。(クリックすると動画を再生します)

 「トランヴィア」は、交通の要衝・フィレンツェ中央駅(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)から隣町・スカンディッチの「ヴィラ・コスタンツァ」まで、約7.4kmを約23分で結びます。
 運賃はバスと共通で、1回券(90分間は何度でも乗り換え可能)が1.2ユーロ(約150円)。運行頻度は、ピーク時は3.5分間隔、オフピーク時は6~12分間隔。


▲ 「トランヴィア」1号線は、フィレンツェ中央駅から隣町・スカンディッチまで、約7.4kmを結びます。(クリックすると動画を再生します)

 LRT「トランヴィア」は、多くの区間で専用軌道を走り、定時運行性と速達性を確保しています。
 また、かつて景観問題で路面電車が廃止されてしまった経験から、LRT整備は景観改善とセットで実施されることになり、軌道の緑化や、導入道路の街路樹整備なども実施。
 番組中でも、こうした景観向上は「導入反対者への配慮」であるという意見を紹介。

 開業前は反対していた人も、いざ開業したらしっかり利用している……。
 あまり詳しくない人や、ネガティブな思い込みから反対している人は、実際に開業して実感的に良さを理解できると、一転して賛成側に回りがちなもの……というのは、世界共通なのかも知れませんね。


▲ 5車体連接LRV「シーリオ・フィレンツェ」。編成長は約32m、車幅2.4m。最高運転速度は70km/h。(クリックすると動画を再生します)

 使用している車両は、アンサルド・ブレーダ製の100%低床LRV「シーリオ・フィレンツェ」。
 編成長は約32m、車幅2.4mですので、最近主流になっている車幅2.65mの「国際標準」より車幅が25cm狭い車両です。
 1,435mmゲージ、直流750Vです。


■ガリレオの愛した街・パドヴァ

 パドヴァは、ヴェネツィアから40kmほどの場所にある北イタリア最古の都市で、1222年に創設されたパドヴァ大学があります。
 この大学は、かつてガリレオ・ガリレイが18年間も教壇に立っていたことでも知られています。


▲ パドヴァのトラムは、ゴムタイヤ式の「トランスロール」を採用。(クリックすると動画を再生します)

 パドヴァのトラムは、2007年3月24日に一期区間が開業し、2009年12月5日には区間延伸を実現して、運行区間は10.3kmになっています。
 鉄車輪方式ではなく、案内軌条付きゴムタイヤ式の一種である「トランスロール」方式を導入しています。
 (中央の案内軌条を2本の車輪で「V」字状に挟み込む形態)
 この方式だと、ゴムタイヤなので急勾配や急曲線に強いとか、通常のLRTよりは建設コストを抑制できるという利点がある反面、既存の鉄車輪式との互換性がない点、レールが中央に1本しかないので走行空間が把握しにくいという視認性の点、ゴムタイヤの摩耗対策など通常のLRTより運行コストが割高になる点などのデメリットも併せ持っています。


▲ パドヴァのトラムは、青い車体が特徴。(クリックすると動画を再生します)

 パドヴァの「トランスロール」は、3車体連接、編成長25m、車幅は2.2m。
 車幅2.2mは、都電荒川線や、三岐鉄道北勢線、四日市あすなろう鉄道内部・八王子線の車両と同等で、近年国際的に増えつつある「標準規格」の幅2.65mより45cmも狭い(座席一つ分は狭い)ということになります。

 歴史的建造物が多い旧市街では景観に配慮して架線レス区間も設定(675m)。
 車両に蓄電機能があるので、ここではパンタグラフを畳み、バッテリーの電力で走行します。


▲ 歴史的建造物が多い旧市街では、景観に配慮して架線がない区間も。パンタグラフを畳んで走り出すシーン。(クリックすると動画を再生します)

 車体の青色は、「スクヴェーニ礼拝堂」の天井に描かれたジョットのフレスコ画の青色に由来するものだそうで、車内のシートの模様も同礼拝堂の天井の模様と同様になっている……ということが番組中で紹介されました。


■2015年4月12日(日)時点の放映リスト

 なお、今回の放映情報と、これまでの放映リストなどを反映した2015年4月12日時点の放映リストは、次の通りです。


第1回「世界遺産とワインの街 ポルトガル・ポルト」
第2回「ビールと芸術の街 ドイツ・ミュンヘン」
第3回「七つの坂とファドの街 ポルトガル・リスボン」
第4回「ロマンチック街道街道最古の街 ドイツ・アウグスブルク」
第5回「装飾タイルと世界遺産の街 アルマダ・リスボン ポルトガル」
第6回「野球とキューバ葉巻の街 フロリダ州 タンパ」
第7回「ピッツァとカンツォーネの街 イタリア・ナポリ」
第8回「ジャズの生まれた街 ルイジアナ州 ニューオリンズ」
第9回「大聖堂とファッションの街 イタリア・ミラノ」
第10回「アルプスの麓 美食の街 イタリア・トリノ 前編」
第11回「アルプスの麓 美食の街 イタリア・トリノ 後編」
第12回「エルビスの愛した街 テネシー州 メンフィス」
第13回「千年の歴史と百塔の街 チェコ・プラハ」
第14回「音楽と芸術の街 チェコ・プラハ」
第15回「ガウディの愛した街 スペイン・バルセロナ」
第16回「バル文化と美食の街 スペイン・バルセロナ」
第17回「アルプスに囲まれたチロルの古都 オーストリア・インスブルック(前編)」
第18回「アルプスに囲まれたチロルの古都 オーストリア・インスブルック(後編)」
第19回「地中海の楽園 スペイン・マヨルカ島ソーイェル」
第20回「音楽の都 オーストリア・ウィーン」
第21回「カフェとお菓子の街 オーストリア・ウィーン」
第22回「水の都 運河の街 オランダ・アムステルダム」
第23回「名画の生まれた街 オランダ・アムステルダム」
第24回「二階建てトラムとグルメの街 香港」
第25回「風水とパワースポットの街 香港」
第26回「カフェ文化とアーケードの街 オーストラリア・メルボルン」
第27回「庭園と美食の街 オーストラリア・メルボルン」
第28回「海と山と教会の街 オーストラリア・アデレード」
第29回「フランダースの犬と運河の街 ベルギーの古都 アントワープとゲント」(2時間SP)
第30回「ダイヤモンドと建築の街 ベルギー・アントワープ」
第31回「月の港 ワインの聖地 フランス・ボルドー」
第32回「名作文学と芸術の街 フランス・ナント」
第33回「地中海と遺跡の街 トルコ・アンタルヤ」
第34回「地中海リゾートとグルメの街 トルコ・アンタルヤ」
第35回「バラとヨーグルトの街 ブルガリア・ソフィア」
第36回「温泉と地下遺跡の街 ブルガリア・ソフィア」
第37回「クリスマスと音楽の街 ドイツ・ドレスデンスペシャル」(2時間SP)
特番回「7か国10都市の路面電車 すべて見せますSP」(2時間SP)
第38回「路面電車の生まれた街 ドイツ・ベルリン」
第39回「芸術とアーティストの街 ドイツ・ベルリン」
第40回「ダンスとイルミネーションの街 イギリス・ブラックプール」
第41回「霧と歴史と蒸気機関車の島 マン島」
第42回「カリフォルニア発祥の歴史の街 アメリカ・サンディエゴ」
第43回「海軍基地とカリフォルニアグルメの街 アメリカ・サンディエゴ」←2015年3月12日(木)放送
第44回「イタリア・フィレンツェ&パドヴァ2時間スペシャル ルネサンス発祥の街とガリレオの愛した街」←2015年4月9日(木)放送!!



 この番組で登場する「路面電車」には、旧態依然とした「いわゆる路面電車」もあれば、欧州諸国で路面電車を近代化・輸送力強化を実現してきた「トラム」もあります。
 (「トラム」の中には、既存の鉄道路線に乗り入れる「トラムトレイン」を実施しているケースもあって、鉄道路線では鉄道車両のように高速運転を行います)

 日本でも今後LRTを新規導入(またはトラムが「復活」)する都市が増えていくと思いますので、「導入するとこんな感じになるのかな」など、参考になると思います。
 今後もこの番組で新旧さまざまな事例を紹介してほしいなあ……と期待しているところです。


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。

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