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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

路面電車「復権」

■「復活」というより「復権」かも

 「路面電車」の「復活」とありますが、昔あったものを「復活」するのではなく、「路面を走る軌道系交通機関」全体の「復権」という方が適切かも。
 また、必ずしも「路面『だけ』を走る」必要はなくて、「路面『も』走れる(専用軌道にもできるし併用軌道にもできる)」交通モードの評価・再評価が日本でもやっと本格化した……と捉える方が実態に近いのではないかと思います。

・「路面電車」が復活の動き その背景は?(THE PAGE 2014年6月19日)
 http://thepage.jp/detail/20140619-00000022-wordleaf

 この記事が言いたい「路面電車」には、欧州では「トラム」、米国などでは「ライトレール」と称されるLRT(軽量軌道交通)も含まれます。


▲ 英国ノッティンガムのトラム「ノッティンガム・エクスプレス・トランジット」。行政と民間資本によるPFI方式で整備されました。(クリックすると動画を再生します)

 LRT最大の売りは「何でもアリ」であること。
 整備費が手頃で、既存の鉄道への直通運転や、部分的な高架や地下があったり、併用軌道でも専用軌道でもあり……という柔軟さが魅力といえます。

 大都市圏では、通勤鉄道や地下鉄ではカバーしきれないルートへの導入が考えられます。
 地方都市では、これまで鉄道は整備できなかったものの、地域戦略上重要なルートや、すでにある程度の需要があってグレードアップを図りたいルートなどへの導入が考えられます。
 また、地方都市に直通するもののサービスレベルが不十分なローカル線の利便性向上や、あと数km延ばせば他路線に接続できたり、既存の駅から新興開発エリアへの新設、遊休施設化している貨物線の旅客転用などにも適用可能です。


▲ フランス・パリ近郊エリアで運行する「T4」系統は、鉄道をLRT化。列車の運行はフランス国鉄が行います。(クリックすると動画を再生します)

 地方の場合、JRが運行するローカル線が、都市間輸送に利用できるのに、運行頻度が低すぎたり、終列車が速すぎたりして、十分そのポテンシャルを活かせていないケースが多々あります。
 そうした線区をJRから地域に移管してLRT化(=鉄道からのダウンサイジングなんですけど)して、より少ないコストで利便性を高めるといった手法も考えられます。
 (その代わり、その地域の責任も増しますけど……)

 日本でも公設民営の上下分離方式が導入可能になったことで、導入実現のハードルはかなり下がったといえます。
 (もちろん、単に整備すればOKというわけではなく、地域戦略やまちづくりなどとの連携や、既存の鉄道やバスなどとの連携、マイカーや自転車との連携なども重要です)


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


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下館レイル倶楽部・代表
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男性
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 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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