下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【造形村】HOゲージ「DD54」、2012年1月発売予定
- 2011/06/09 (Thu)
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「第11回 国際鉄道模型コンベンション」で注目の新製品「0系」新幹線をひっさげてHOゲージに参入したブランド「造形村」が、待望の鉄道模型第2弾を発表しています。
なんと、日本離れしたスタイリングながら「悲運のディーゼル機関車」として短期間で引退してしまった「DD54」です。
製品化が決まったのは、「3次型」「5次型」「6次型」の3タイプ。
発売は、2012年1月予定とのこと。
・造形村SRS DD54 ディーゼル機関車(「造形村」)
http://www.zoukeimura.co.jp/products/srs02_DD54.html
凸型(センターキャブ)が多い日本のディーゼル機関車の中で、数少ない箱型のスタイリングを有する「DD54」。
まるでドイツの「BR 218(218形)」(「V160」ファミリー)のようなマッシブな姿で、日本機関車離れしたスタイルが特徴です。
▲ 唯一残存する「DD54 33」。大阪の「交通科学博物館」の一番奥に「DF50」などと一緒に展示されています。(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)
「DD54」は、非電化の亜幹線を無煙化するためのディーゼル機関車として開発され、エンジンは西ドイツ・マイバッハ製「MD870」(1,820ps)を三菱重工がライセンス生産。液体変速機は、同じく西ドイツ・メキドロ製の「K184U」をライセンス生産しています。
亜幹線用なので軸重を抑える必要があり、車体中央に1軸の中間台車を履いているため、軸配置は「B-1-B」となっています。
(動軸は2軸+2軸=4軸なので、車軸は5軸だけど「DD」なのです)
1966年に先行試作車が3両製造され、1968年~71年にかけて量産型が37両製造されました。
亜幹線のエースとして期待され、山陰本線や福知山線、播但線などの亜幹線で「C57」や「C58」に換わって活躍を始めたのですが……。
しかし、先進的で精緻を極めた西ドイツ製の機器を採用したことが裏目に出てしまいます。
技術的なトラブルが多発し、事故も発生してしまったのです。
エンジンは高性能で耐久性も高かったようですが、問題はメキドロ社製の液体変速機。こちらは構造的な欠陥がさまざまあり、推進軸の設計強度も不足していたようです。
また、エンジンや変速機はライセンス生産していたとはいえ、それを満足に扱えるだけの技術力が国鉄にもメーカーにも不足していて、何か問題があると西ドイツ本国のメーカーにいちいち問い合わせないといけなかった点もマイナス要因でした。
しかも当時は国鉄の労使関係が悪化していて、新機軸を取り入れた車両は「仕事を増やす=悪!!」という、今考えると信じられないような愚かしい理由で酷評されてしまったという事情もあります。
こうした悪い材料が重なって、「DD54」は本領を発揮することができず、「悲運の機関車」として短い生涯を閉じることになってしまったのでした。
HOゲージ(日本型車両は1/80スケール/16番ゲージとも呼ばれます)の「DD54」といえば、これまで「エンドウ」製の金属製モデルがもっとも「手頃」だったんですが……(それでも定価は63,000円)。
「造形村」が「スーパーレールシリーズ(SRS)」第2弾として発表した「DD54」は、材質がプラスチックです。
価格などの詳細は現時点では不明ですが、先に「造形村」が発売した「0系」新幹線の動力車は定価が13,000円であったことを考えると、そんなに高額にはならないのではないかとも思えます。
なお「造形村」は、フィギュアなどで知られる「ボークス」系のメーカーで、1/32スケール「震電」でデビューしたことでも知られています。
ここが鉄道模型、しかもHOゲージに参入するということは、大きな驚きでもありました。
「スーパーレールシリーズ(SRC)」第1弾として発表されたのは、「0系新幹線」でした。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
なんと、日本離れしたスタイリングながら「悲運のディーゼル機関車」として短期間で引退してしまった「DD54」です。
製品化が決まったのは、「3次型」「5次型」「6次型」の3タイプ。
発売は、2012年1月予定とのこと。
・造形村SRS DD54 ディーゼル機関車(「造形村」)
http://www.zoukeimura.co.jp/products/srs02_DD54.html
凸型(センターキャブ)が多い日本のディーゼル機関車の中で、数少ない箱型のスタイリングを有する「DD54」。
まるでドイツの「BR 218(218形)」(「V160」ファミリー)のようなマッシブな姿で、日本機関車離れしたスタイルが特徴です。
▲ 唯一残存する「DD54 33」。大阪の「交通科学博物館」の一番奥に「DF50」などと一緒に展示されています。(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)
「DD54」は、非電化の亜幹線を無煙化するためのディーゼル機関車として開発され、エンジンは西ドイツ・マイバッハ製「MD870」(1,820ps)を三菱重工がライセンス生産。液体変速機は、同じく西ドイツ・メキドロ製の「K184U」をライセンス生産しています。
亜幹線用なので軸重を抑える必要があり、車体中央に1軸の中間台車を履いているため、軸配置は「B-1-B」となっています。
(動軸は2軸+2軸=4軸なので、車軸は5軸だけど「DD」なのです)
1966年に先行試作車が3両製造され、1968年~71年にかけて量産型が37両製造されました。
亜幹線のエースとして期待され、山陰本線や福知山線、播但線などの亜幹線で「C57」や「C58」に換わって活躍を始めたのですが……。
しかし、先進的で精緻を極めた西ドイツ製の機器を採用したことが裏目に出てしまいます。
技術的なトラブルが多発し、事故も発生してしまったのです。
エンジンは高性能で耐久性も高かったようですが、問題はメキドロ社製の液体変速機。こちらは構造的な欠陥がさまざまあり、推進軸の設計強度も不足していたようです。
また、エンジンや変速機はライセンス生産していたとはいえ、それを満足に扱えるだけの技術力が国鉄にもメーカーにも不足していて、何か問題があると西ドイツ本国のメーカーにいちいち問い合わせないといけなかった点もマイナス要因でした。
しかも当時は国鉄の労使関係が悪化していて、新機軸を取り入れた車両は「仕事を増やす=悪!!」という、今考えると信じられないような愚かしい理由で酷評されてしまったという事情もあります。
こうした悪い材料が重なって、「DD54」は本領を発揮することができず、「悲運の機関車」として短い生涯を閉じることになってしまったのでした。
HOゲージ(日本型車両は1/80スケール/16番ゲージとも呼ばれます)の「DD54」といえば、これまで「エンドウ」製の金属製モデルがもっとも「手頃」だったんですが……(それでも定価は63,000円)。
「造形村」が「スーパーレールシリーズ(SRS)」第2弾として発表した「DD54」は、材質がプラスチックです。
価格などの詳細は現時点では不明ですが、先に「造形村」が発売した「0系」新幹線の動力車は定価が13,000円であったことを考えると、そんなに高額にはならないのではないかとも思えます。
なお「造形村」は、フィギュアなどで知られる「ボークス」系のメーカーで、1/32スケール「震電」でデビューしたことでも知られています。
ここが鉄道模型、しかもHOゲージに参入するということは、大きな驚きでもありました。
「スーパーレールシリーズ(SRC)」第1弾として発表されたのは、「0系新幹線」でした。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
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HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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この記事へのコメント
こんばんわ
私のハンドルネームは御ブログのお写真掲示からお察しいただけると思います(笑)。
DD54、私も驚きましたが、せっかくの量産製品ですから、私もとことん遊び尽くしてやろうかと思っております。
さてさて、どこで予約したもんだか、もう待ち遠しい状態です。
Re:こんばんわ
当方へのご来訪、ありがとうございます。
また、コメントを残してくださいまして、ありがとうございます。
お名前は……インド映画の大スター由来ということでよろしいでしょうか?(笑)
(当方は渋谷での『ムトゥ』ロングラン上映時以来のファンです)
> DD54
人気がある機関車の割に、そんなに製品化されてきたわけではないような印象がありますね。
Nゲージでは、長年TOMIXのモデルが頑張っていましたが、最近になってKATOとマイクロエースが相次いで新製品を発売し、ずいぶん賑やかになりました。
HOゲージでは、もっとも手に入れやすいモデルだったのがエンドウのブラス製でしたが、それでも定価が63,000円ですから、とてもとても手が出せませんでした。
造形村のモデルはプラ製で、先発の「0系」は動力車が13,000円だったことを考えると、そう高くはならないのではないか……と思えます。
もし定価が15,000円~17,000円となれば、これはかなりの大ヒットになりそうな予感がしますが……どうなるでしょうね。