下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
下館駅~筑波山口の広域連携バス、今秋実証実験へ
■真壁庁舎~筑波山口の広域連携バスも実証実験へ
数年前までに路線バスが全廃となり、「路線バス空白エリア」になって久しい筑西市(下館市+明野町+協和町+関城町)と桜川市(岩瀬町+大和村+真壁町)。
ここに来て、下館駅~筑波山口(旧・筑波駅)、真壁庁舎~筑波山口の2ルートで広域連携バスの実証実験を実施する方針に!!
この内、筑西市は下館駅~筑波山口ルートの実証実験を2016年10月から半年間実施する方針。
下館駅~筑波山口にはかつて路線バスが走っていましたが、2008年4月1日付けで廃止。今回の実証実験は、8年半ぶりの「復活」といえそうです。
実証実験の運行便数は1日14便(7往復)で、筑波山口でTX(つくばエクスプレス)つくば駅に向かう「つくバス」(つくば市が運行するコミュニティバス)に接続。
乗り継ぎ利用者への乗車料金の割引も検討しているとのこと。
■旧・明野町エリアの運行ルートは……?
下館駅~筑波山口ルートには、筑西市を構成する旧市町の中で唯一鉄道もバスも走っていない旧・明野町(あけのまち)エリアがあります。
実証実験のルートは、かつての路線バスと同様(街道沿い)というのが無難な線だろうと思います。明野の中心エリアは海老ヶ島(えびがしま)地区で、ここにはかつて明野町役場だった筑西市の明野支所があります。
ただ、街道沿いのルートだと、海老ヶ島地区の西側にある茨城県立明野高校や筑西市立明野中学校、大ホールを備えた公民館「イル・ブリランテ」(http://www.city.chikusei.lg.jp/index.php?code=1796)、「あけの元気館」(http://akenogenkikan.jp/)など、公共施設がある程度まとまっている一帯からは離れてしまいます。
これら公共施設をフォローすると迂回ルートになってしまうので、どうするのか気になるところです。
■定時運行性&速達性を高め、便利なバスにできるかがカギ
筑西市は基本的には平地が広がっていて地形的な制約が少ないうえに、高規格道路の建設が進んだこともあって、マイカーに有利な土地といえます。
(それでも鉄道が3路線とも健在なのは、鉄道は専用の走行空間を走るため定時運行性が確保されていることと、いずれも最高速度80~95km/h運転と高速で速達性が高いことなどが大きな要因です)
このため、これから仕切り直して路線バスを運行し続けるためには、旧来のバス以上の速達性を実現することと、鉄道並みとはいかないまでも一定以上の定時運行性を確保することが重要になります。
速達性については、一般道を走る以上、法定速度以上では運行できないため、「闇雲に停留所を増やさない」こと(重要な地点に絞り込む)が有効になるでしょう。
定時運行性については、旧来型の路線バスが停留所ごとに乗降客の運賃授受で思わぬ時間を要することが多い点を鑑みると、停留所の数を抑制することに加えて、「運賃授受を工夫する」こと(ICカード乗車券の利用を前提にするなど)も検討が必要になるでしょうね。
そのうえで、それらも引っくるめたうえで、どこまで「便利」さ(利便性の高さ)を感じてもらえるかも重要です。
利便性については、1日7往復の段階では通勤通学(特に通学)に便利かどうかが第一義となりますが、週末などの筑波山観光に有効かどうかも重要な視点となります。
また、将来的に運行便数を増やすなど拡充の方向性であれば、たとえば明野支所(旧・明野町役場)の駐車場をバス利用者向けにも開放してパーク&ライドを実施したり、停留所に駐輪スペースを設けてサイクル&ライドを実施したり、停留所をコンビニや公共施設などに併設して待ち時間があっても困らないようにするなどの対策を盛り込むと良いのではないか……と考えます。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
数年前までに路線バスが全廃となり、「路線バス空白エリア」になって久しい筑西市(下館市+明野町+協和町+関城町)と桜川市(岩瀬町+大和村+真壁町)。
ここに来て、下館駅~筑波山口(旧・筑波駅)、真壁庁舎~筑波山口の2ルートで広域連携バスの実証実験を実施する方針に!!
下館駅~筑波山口(旧・筑波駅)、真壁庁舎~筑波山口の2ルートで広域連携バスの実証実験を検討!
・広域連携バス、2路線で実証実験検討 筑波山口―下館駅、真壁庁舎(常陽新聞 2016年6月3日)
https://t.co/gwgb7BHJn7
— 下館レイル倶楽部 (@Shimodate_Rail) 2016年6月11日
この内、筑西市は下館駅~筑波山口ルートの実証実験を2016年10月から半年間実施する方針。
下館駅~筑波山口にはかつて路線バスが走っていましたが、2008年4月1日付けで廃止。今回の実証実験は、8年半ぶりの「復活」といえそうです。
下館駅~筑波山口のバス実証実験、10月から半年実施。1日7往復、筑波山口でTXつくば駅への「つくバス」に接続。乗り継ぎ割引も検討。
・JR下館駅-「筑波山口」間 10月からバス試験運行 筑西市(きたかんナビ 2016年6月9日)
https://t.co/fgJ2YJF1yc
— 下館レイル倶楽部 (@Shimodate_Rail) 2016年6月11日
実証実験の運行便数は1日14便(7往復)で、筑波山口でTX(つくばエクスプレス)つくば駅に向かう「つくバス」(つくば市が運行するコミュニティバス)に接続。
乗り継ぎ利用者への乗車料金の割引も検討しているとのこと。
■旧・明野町エリアの運行ルートは……?
下館駅~筑波山口ルートには、筑西市を構成する旧市町の中で唯一鉄道もバスも走っていない旧・明野町(あけのまち)エリアがあります。
実証実験のルートは、かつての路線バスと同様(街道沿い)というのが無難な線だろうと思います。明野の中心エリアは海老ヶ島(えびがしま)地区で、ここにはかつて明野町役場だった筑西市の明野支所があります。
ただ、街道沿いのルートだと、海老ヶ島地区の西側にある茨城県立明野高校や筑西市立明野中学校、大ホールを備えた公民館「イル・ブリランテ」(http://www.city.chikusei.lg.jp/index.php?code=1796)、「あけの元気館」(http://akenogenkikan.jp/)など、公共施設がある程度まとまっている一帯からは離れてしまいます。
これら公共施設をフォローすると迂回ルートになってしまうので、どうするのか気になるところです。
■定時運行性&速達性を高め、便利なバスにできるかがカギ
筑西市は基本的には平地が広がっていて地形的な制約が少ないうえに、高規格道路の建設が進んだこともあって、マイカーに有利な土地といえます。
(それでも鉄道が3路線とも健在なのは、鉄道は専用の走行空間を走るため定時運行性が確保されていることと、いずれも最高速度80~95km/h運転と高速で速達性が高いことなどが大きな要因です)
このため、これから仕切り直して路線バスを運行し続けるためには、旧来のバス以上の速達性を実現することと、鉄道並みとはいかないまでも一定以上の定時運行性を確保することが重要になります。
速達性については、一般道を走る以上、法定速度以上では運行できないため、「闇雲に停留所を増やさない」こと(重要な地点に絞り込む)が有効になるでしょう。
定時運行性については、旧来型の路線バスが停留所ごとに乗降客の運賃授受で思わぬ時間を要することが多い点を鑑みると、停留所の数を抑制することに加えて、「運賃授受を工夫する」こと(ICカード乗車券の利用を前提にするなど)も検討が必要になるでしょうね。
そのうえで、それらも引っくるめたうえで、どこまで「便利」さ(利便性の高さ)を感じてもらえるかも重要です。
利便性については、1日7往復の段階では通勤通学(特に通学)に便利かどうかが第一義となりますが、週末などの筑波山観光に有効かどうかも重要な視点となります。
また、将来的に運行便数を増やすなど拡充の方向性であれば、たとえば明野支所(旧・明野町役場)の駐車場をバス利用者向けにも開放してパーク&ライドを実施したり、停留所に駐輪スペースを設けてサイクル&ライドを実施したり、停留所をコンビニや公共施設などに併設して待ち時間があっても困らないようにするなどの対策を盛り込むと良いのではないか……と考えます。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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