下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
JR三江線、専門家が上下分離方式での存続を提案
■各地のローカル線をどう支えていくか、共通する課題
存廃問題が浮上しているJR西日本の三江(さんこう)線。
関西大学の宇都宮浄人(きよひと)教授は、地域の持続性を保つためにも鉄道が機能していることの意義と、短期的な収支だけで考えるのではなく長期的な戦略に基づいて考えることが重要だと説明したうえで、上下分離方式による存続を提案しています。
・「三江線存続への秘策? 専門家が提言」(RCC 中国放送 2015年12月22日)
http://news.rcc.jp/?i=25473http%3A%2F%2Fnews.rcc.jp%2F%3Fi%3D25473
リンク先のニュース動画がいつまで視聴できるか分からないので、要点だけ箇条書きにすると、交通の統計分析がご専門の宇都宮教授は……
・鉄道があることで他地域から客が来る
・鉄道があることで地域の存在を知らしめられる
・鉄道の価値は単に儲からないから廃止するというものではない
・過疎に悩む地域を再生するカギの一つは鉄道による集客力が握っている
・民間企業である鉄道会社が利用者の少ない路線を維持していくのは困難
・そのため、行政が財政支援して支えていく必要があり、その一例は上下分離方式
・道路や空港などと同様にインフラの財政は行政が支え、列車の運行は鉄道会社が担うという考え方
・土台は行政が支えつつ、民間ならではのサービスを提供できる
・ヨーロッパでは上下分離方式の導入で鉄道が復権している
・利用者が激減している三江線は、年間2,000万円の収入に対し、経費は年間5,000万円以上かかっている
・三次(みよし)市が建設した市民ホールは建設費(初期投資)だけで39億7,000万円かかり、今後は毎年維持費がかかっていく
・三江線の年間損失が年間3,900万円だとすると、市民ホールの建設費だけで100年以上維持できる
・鉄道の費用負担は長期的な視点で考える必要があり、コストカットによる短期的な数字合わせだけで議論すべきではない
・三江線の維持に要する経費は、市民ホールや道路と比べても決して高いものではない
・全国各地で鉄道を廃止した地域は、廃止によって経費負担が減ったので栄えた……という例はほとんどなく、むしろ衰退が加速した
などと話しています。
これに対して、JR西日本は「JRとして提案することは今考えていない」一方で「全く否定するわけではない」ものの「どういうものを提案して議論するか、議論してもハードルが高いのでは」と慎重な姿勢。
沿線自治体も「現時点では全く考えていない」というより「今はそういう議論をする段階ではない」という考え。これはまず従来通りJR西日本に運行継続をしてほしいということが念頭にあるためでしょう(上下分離方式となれば、行政の財政支援が必要になるので、今の交渉段階ではまだ「手札を切れない」ということでしょう)。
ニュースの最後では、キャスターが「沿線自治体はJRに存続を要望するだけではなく、どういう方法なら存続できるか積極的に提案すべき」と締めくくっています。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
存廃問題が浮上しているJR西日本の三江(さんこう)線。
関西大学の宇都宮浄人(きよひと)教授は、地域の持続性を保つためにも鉄道が機能していることの意義と、短期的な収支だけで考えるのではなく長期的な戦略に基づいて考えることが重要だと説明したうえで、上下分離方式による存続を提案しています。
・「三江線存続への秘策? 専門家が提言」(RCC 中国放送 2015年12月22日)
http://news.rcc.jp/?i=25473http%3A%2F%2Fnews.rcc.jp%2F%3Fi%3D25473
JR西日本・三江線の存廃問題。関西大学の宇都宮教授は、短期的な収支だけでなく長期的なメリットを重視して、上下分離方式での存続を提案しています。 ・「三江線存続への秘策? 専門家が提言」(RCC 中国放送 2015年12月22日) https://t.co/o4X2HGxSip
— 下館レイル倶楽部 (@Shimodate_Rail) 2015, 12月 26
リンク先のニュース動画がいつまで視聴できるか分からないので、要点だけ箇条書きにすると、交通の統計分析がご専門の宇都宮教授は……
・鉄道があることで他地域から客が来る
・鉄道があることで地域の存在を知らしめられる
・鉄道の価値は単に儲からないから廃止するというものではない
・過疎に悩む地域を再生するカギの一つは鉄道による集客力が握っている
・民間企業である鉄道会社が利用者の少ない路線を維持していくのは困難
・そのため、行政が財政支援して支えていく必要があり、その一例は上下分離方式
・道路や空港などと同様にインフラの財政は行政が支え、列車の運行は鉄道会社が担うという考え方
・土台は行政が支えつつ、民間ならではのサービスを提供できる
・ヨーロッパでは上下分離方式の導入で鉄道が復権している
・利用者が激減している三江線は、年間2,000万円の収入に対し、経費は年間5,000万円以上かかっている
・三次(みよし)市が建設した市民ホールは建設費(初期投資)だけで39億7,000万円かかり、今後は毎年維持費がかかっていく
・三江線の年間損失が年間3,900万円だとすると、市民ホールの建設費だけで100年以上維持できる
・鉄道の費用負担は長期的な視点で考える必要があり、コストカットによる短期的な数字合わせだけで議論すべきではない
・三江線の維持に要する経費は、市民ホールや道路と比べても決して高いものではない
・全国各地で鉄道を廃止した地域は、廃止によって経費負担が減ったので栄えた……という例はほとんどなく、むしろ衰退が加速した
などと話しています。
これに対して、JR西日本は「JRとして提案することは今考えていない」一方で「全く否定するわけではない」ものの「どういうものを提案して議論するか、議論してもハードルが高いのでは」と慎重な姿勢。
沿線自治体も「現時点では全く考えていない」というより「今はそういう議論をする段階ではない」という考え。これはまず従来通りJR西日本に運行継続をしてほしいということが念頭にあるためでしょう(上下分離方式となれば、行政の財政支援が必要になるので、今の交渉段階ではまだ「手札を切れない」ということでしょう)。
ニュースの最後では、キャスターが「沿線自治体はJRに存続を要望するだけではなく、どういう方法なら存続できるか積極的に提案すべき」と締めくくっています。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
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・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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