下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【東北関東大震災】関東鉄道、3月22日(火)以降の常総線平日暫定ダイヤを公表
- 2011/03/21 (Mon)
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関東鉄道は、このたび発生した「東北関東大震災」を受けて、2011年3月22日(火)以降の常総線暫定ダイヤを発表しました。
震災後、これまでは時刻表がない状態での「だいたい○分ごと」の「徐行運転」状態でしたが、今週からは多少の前後はあるものの、一応暫定時刻表に沿った形での運行となります。
つまり、ある程度時間が読めるようになる、ということです。
・関東鉄道
http://www.kantetsu.co.jp/
・常総線 3月22日(火)からの平日の列車発着時刻表(上り/下館→取手)
http://www.kantetsu.co.jp/news/110411/joso_e_up.pdf
(PDFファイルです)
・常総線 3月22日(火)からの平日の列車発着時刻表(下り/取手→下館)
http://www.kantetsu.co.jp/news/110411/joso_e_down.pdf
(PDFファイルです)
この「震災ダイヤ」は、とりあえず平日分が公開されています。
列車の運行本数は通常より減り、快速は全て運休。運転区間は下館~水海道と、取手~水海道に二分されます(下館~守谷直通列車は運休)。
また、部分的な徐行区間があるため、所要時間が通常よりは余計にかかり、通常だと普通列車で60~70分の下館~守谷間が、「震災ダイヤ」では80~90分(水海道での乗り換え含む)となります。
下館~水海道間の運行頻度(運転間隔)は、朝夕の通勤時間帯が30分に1本程度、日中は40~50分に1本程度、21時以降は40~60分に1本程度です。
水海道~取手間の運行頻度は、朝の通勤時間帯が10~15分に1本程度、日中は20分に1本程度、夕方は10~15分に1本程度、21時以降は15~20分に1本程度です。
常総線は、震災発生後は運転を見合わせていました。
しかし、すぐに復旧に向けて動き出しました。
3月12日(土)、本数は少ないし時間も全く読めない応急措置だったとはいえ、下館まで代行バスを運行。
3月13日(日)、取手~水海道間の列車運行を再開(水海道~下館間は代行バス)。
3月14日(月)、下妻までの列車運行を再開(下妻~下館間は代行バス)。
3月15日(火)、下館までの列車運行を再開。
いつ大きな余震があるか分からないため、通常より大きく減速しての徐行運転。
しかし、被災地(下館界隈も被災しました)で列車が走る心理的な影響は絶大でした。
JR水戸線と真岡鐵道の運行再開がいつになるか全く分からない中、下館では常総線だけが力強くディーゼルエンジンを轟かせてきたわけです。
▲ 震災翌日の2011年3月12日(土)の大田郷駅(左2枚)と黒子駅(右1枚)の模様。(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)
上の写真は、震災翌日の3月12日(土)に撮影した大田郷駅と黒子駅の模様です。
震災後、下館駅周辺(特に北口の旧市街地)では停電も断水も発生していなかったものの、下館~下妻の広い範囲では停電と断水が続いていました。
大田郷駅では、目立った損害はなく、駅務室には関鉄の職員さんが1人待機していて、駅に利用者が訪れた際の説明にあたっていました。
ただ、停電は知らずに来てしまったようで(それほど情報が混乱もしくは途絶していた)、連絡が取れず難儀していたようです。
黒子駅では、ちょうど上下列車の交換中に被災したのか、「キハ2405」と「キハ5002」が並んでいました。ここには若い職員さんがいて、利用者に旧・国道294号線経由の代行バスが走っていることを伝えていました。
停電のため、「キハ5002」はエンジンを回し続け、列車無線用の電源にしているとのことでした。
私は常々「特に都心方面へお出かけの際は、長年使い慣れた小山経由だけでなく、常総線とつくばエクスプレスを使ってみてくださいね」というような呼びかけを行っていました。
行き先次第ですが、上野や秋葉原、東京など、山手線の東半分方面に行く場合は小山経由よりも所要時間がかからないことが多いし、運行頻度も結構高くなりましたので、利便性も高くなっているためです。
また、運賃の面でも、割引切符「TX&常総ライン往復きっぷ」を使うと、下館~秋葉原間の運賃は3,080円となりますので、JR経由の場合とほぼ同等となっていることもポイントでした。
今回の震災で、JR水戸線の復旧がいつになるか分からない中、常総線・TXルートというのは下館周辺の皆さんにとって重要な生命線の座に躍り出ました。
(小山までクルマで移動するという方法もありますが、ガソリン不足が深刻な状況では……)
しばらくは「震災ダイヤ」ですが、追い追い通常ダイヤに戻るものと思います。
以前に比べると大幅に運行頻度が向上し(TX開業前の倍以上)、快速運行も行っている現在の常総線に乗車する機会が増えることで、沿線住民の認知が好転することも個人的にはかなり期待しています。
移動ルートが複数あるということは、日頃の移動の柔軟性を高めるだけでなく、今回のような非常時の際、あるルートが使用できなくても、他のルートでも移動できるという安心感をもたらします。
こんなときだからこそ、そのことの重要性を再認識していただいて、震災から復興後も常総線を利用する機会を増やしていただければと思います。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
震災後、これまでは時刻表がない状態での「だいたい○分ごと」の「徐行運転」状態でしたが、今週からは多少の前後はあるものの、一応暫定時刻表に沿った形での運行となります。
つまり、ある程度時間が読めるようになる、ということです。
・関東鉄道
http://www.kantetsu.co.jp/
・常総線 3月22日(火)からの平日の列車発着時刻表(上り/下館→取手)
http://www.kantetsu.co.jp/news/110411/joso_e_up.pdf
(PDFファイルです)
・常総線 3月22日(火)からの平日の列車発着時刻表(下り/取手→下館)
http://www.kantetsu.co.jp/news/110411/joso_e_down.pdf
(PDFファイルです)
この「震災ダイヤ」は、とりあえず平日分が公開されています。
列車の運行本数は通常より減り、快速は全て運休。運転区間は下館~水海道と、取手~水海道に二分されます(下館~守谷直通列車は運休)。
また、部分的な徐行区間があるため、所要時間が通常よりは余計にかかり、通常だと普通列車で60~70分の下館~守谷間が、「震災ダイヤ」では80~90分(水海道での乗り換え含む)となります。
下館~水海道間の運行頻度(運転間隔)は、朝夕の通勤時間帯が30分に1本程度、日中は40~50分に1本程度、21時以降は40~60分に1本程度です。
水海道~取手間の運行頻度は、朝の通勤時間帯が10~15分に1本程度、日中は20分に1本程度、夕方は10~15分に1本程度、21時以降は15~20分に1本程度です。
常総線は、震災発生後は運転を見合わせていました。
しかし、すぐに復旧に向けて動き出しました。
3月12日(土)、本数は少ないし時間も全く読めない応急措置だったとはいえ、下館まで代行バスを運行。
3月13日(日)、取手~水海道間の列車運行を再開(水海道~下館間は代行バス)。
3月14日(月)、下妻までの列車運行を再開(下妻~下館間は代行バス)。
3月15日(火)、下館までの列車運行を再開。
いつ大きな余震があるか分からないため、通常より大きく減速しての徐行運転。
しかし、被災地(下館界隈も被災しました)で列車が走る心理的な影響は絶大でした。
JR水戸線と真岡鐵道の運行再開がいつになるか全く分からない中、下館では常総線だけが力強くディーゼルエンジンを轟かせてきたわけです。
▲ 震災翌日の2011年3月12日(土)の大田郷駅(左2枚)と黒子駅(右1枚)の模様。(画像をクリックすると拡大画像を表示できます)
上の写真は、震災翌日の3月12日(土)に撮影した大田郷駅と黒子駅の模様です。
震災後、下館駅周辺(特に北口の旧市街地)では停電も断水も発生していなかったものの、下館~下妻の広い範囲では停電と断水が続いていました。
大田郷駅では、目立った損害はなく、駅務室には関鉄の職員さんが1人待機していて、駅に利用者が訪れた際の説明にあたっていました。
ただ、停電は知らずに来てしまったようで(それほど情報が混乱もしくは途絶していた)、連絡が取れず難儀していたようです。
黒子駅では、ちょうど上下列車の交換中に被災したのか、「キハ2405」と「キハ5002」が並んでいました。ここには若い職員さんがいて、利用者に旧・国道294号線経由の代行バスが走っていることを伝えていました。
停電のため、「キハ5002」はエンジンを回し続け、列車無線用の電源にしているとのことでした。
私は常々「特に都心方面へお出かけの際は、長年使い慣れた小山経由だけでなく、常総線とつくばエクスプレスを使ってみてくださいね」というような呼びかけを行っていました。
行き先次第ですが、上野や秋葉原、東京など、山手線の東半分方面に行く場合は小山経由よりも所要時間がかからないことが多いし、運行頻度も結構高くなりましたので、利便性も高くなっているためです。
また、運賃の面でも、割引切符「TX&常総ライン往復きっぷ」を使うと、下館~秋葉原間の運賃は3,080円となりますので、JR経由の場合とほぼ同等となっていることもポイントでした。
今回の震災で、JR水戸線の復旧がいつになるか分からない中、常総線・TXルートというのは下館周辺の皆さんにとって重要な生命線の座に躍り出ました。
(小山までクルマで移動するという方法もありますが、ガソリン不足が深刻な状況では……)
しばらくは「震災ダイヤ」ですが、追い追い通常ダイヤに戻るものと思います。
以前に比べると大幅に運行頻度が向上し(TX開業前の倍以上)、快速運行も行っている現在の常総線に乗車する機会が増えることで、沿線住民の認知が好転することも個人的にはかなり期待しています。
移動ルートが複数あるということは、日頃の移動の柔軟性を高めるだけでなく、今回のような非常時の際、あるルートが使用できなくても、他のルートでも移動できるという安心感をもたらします。
こんなときだからこそ、そのことの重要性を再認識していただいて、震災から復興後も常総線を利用する機会を増やしていただければと思います。
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HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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