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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【運転会レポート】2011年10月定例運転会を開催しました

 去る2011年10月16日(日)、茨城県筑西市にあるしもだて地域交流センター「アルテリオ」にて、当方「下館レイル倶楽部」2011年10月定例運転会を開催しました。
 10月15日(土)夜には前日設営を行っています。

アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月
▲ 2011年10月の定例運転会の模様。HOゲージ島には「橋」、Nゲージ島には「築堤」と、新たな「インフラ」整備を行っています。(クリックすると拡大画像を表示します)

 前回に続き、今回も参加者が持ち寄ったさまざまな車両が周回コースを走り回りました。
 また、家族連れを中心に、ギャラリーも多数訪れました。
 今回はHO(16番)ゲージとNゲージだけでなく、10月14日(金)に発売となったばかりの「プラレールアドバンス」を持ち込み、さまざまな走行試験も行っています。


【今回の参加メンバー】(50音順です)

・10月15日(土)

 カナ607 さん
 ミッキー♂ さん
 ゆうちゃん さん
 私(NAL)


・10月16日(日)

 カナ607 さん
 クロポ415 さん
 ミッキー♂ さん
 ゆうちゃん さん
 私(NAL)+ヨメ+チビ怪獣+プチ怪獣



■HO(16番)ゲージ部門:周回コースを「N700系」が爆走

 見所がおおかった今回の運転会ですが、まずビックリだったのはHO(16番)ゲージの周回コースを疾走していた「N700系」!!
 これは「ミッキー♂」さんが購入されたもので、「1編成でクルマが買える」(!!)と称されるほど高価なブラスモデル(真鍮製モデル)で、カツミ製です。
 購入した際、中間車2両が在庫切れだったそうで、今回は14連で登場。それでも、その存在感は圧倒的で、鉄道に詳しくないギャラリーも釘付けになっていました。
 また、こちらも購入して日が浅いという小田急「9000形」(U-TRAINS製)もお持ちになったのですが、その特徴的な形状を忠実に凝縮していて、思わず唸ってしまうほどの素晴らしいモデルでした。
 他にも「8000形」(カツミ製)、「5200形」(でんてつ工房製)も登場。なんとも贅沢な並びになっていました。

アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月
▲ 一言にHO(16番)と言っても、プラスチック製で入手しやすいものから、高価で稀少なブラスモデル(真鍮製モデル)まで、多岐に渡ります。左画像の「9600形」は、「カナ607」さんがかなり昔に組み立てたもので、最近DCC化・DCCサウンド化を実施しています。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「カナ607」さんは、DCC改造を施した「9600形」で古き良き時代の2軸貨車メインの貨物列車を牽引。
 DCCサウンド対応となっていて、テンダーに装備したスピーカーからは何とも好ましいサウンドが。絶気運転のサウンドもあって、もちろん「実演」していただきました。
 なお、毎回好評の「機関区モジュール」は、調整のためちょっとお休みとなります。

 今回の目玉の一つが、「ゆうちゃん」さんが製造した木製の「橋」です。
 これは、「島」(周回コース)の土台になっている会議テーブルの間に、「島」内部への通路を確保するための「渡し板」のことで、同じものを2個製造していただきました。
 会場の「アルテリオ」にある会議テーブルは、足下を隠す「幕板」がついているため、テーブルの下をくぐる場合は「匍匐(ほふく)前進」状態になります。
 HOゲージの「島」では、内周に機関区モジュールを設置する場合など、結構「島」内部に入る必要があり、この通行問題は前々からの課題ではありました。
 (単にベニヤ板を渡すだけでは、強度や安定性の面で不安がありました)

アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月アルテリオ定例運転会・11年10月
▲ 「ゆうちゃん」さんが製作した「橋」。会議テーブルで構成する「島」の途中に、くぐって通れる通路を設けるための「渡し板」です。(クリックすると拡大画像を表示します)

 今回登場した「橋」は全体の長さが80cmで、両端の10cmずつが「引っ掛け部分」、中央の60cmが「(橋下の)通路部分」となっています。奥行きは50cmです。
 天板は数mm厚のベニヤ板ですが、ガーター橋を意識した形状に仕上げてあり、強度確保と安定性向上のため裏面に補強材が入っていて、強度と軽さを両立しています。

 以前に一度、私も「橋」を試作したことがあったのですが……。
 このときは、約10cm間隔で平行に並べた2本の角材(長さ90cm、太さ1cmの角材)を構造材にして、その上に5.5mm厚のベニヤ板(長さ90cm×奥行き15cm)を乗せる格好であったため、「橋」として設置すると「地平」レベルから15.5mm線路に勾配をつけなくてはならず、うまく使えませんでした。
 (そのときに製作した「橋」は、Nゲージの高架複線コースに駅を設置するためのベースに転用しています)

 今回「ゆうちゃん」さんが製作した「橋」を実際に付けってみると、その効果は絶大でした。
 「島」内部への通行がかなり楽になったうえに、強度的にも申し分なく、なおかつ周回コース中のちょっとしたアクセントにもなることが分かったためです。


 当初の目論見では、「島」の長辺それぞれに1個ずつ設置するつもりだったのですが、片側の長辺を構成する会議テーブルの一つ配置換えして、上の写真のようにセッティングしてみました。
 これにより、HOの「島」は漢字の「日」の字状に。
 今後、線路配置の柔軟性が増しそうです。


■Nゲージ部門:「折本駅モジュール」と木製築堤を設置

 さて、Nゲージの周回コース(複線の高架線と、ユニトラムの軌道線)では、「クロポ415」さんがお持ちになった「折本駅モジュール」が組み込まれ(日曜の午前中のみ)、同じく「クロポ415」さんが手を加えた関東鉄道常総線の各種ディーゼルカーや、真岡鐵道の初代レールバス「モオカ63形」などが登場。
 また、「ミッキー♂」さんは初めて購入したNゲージ車両である「ED16」+「ホキ2500」セットと、「373系2000番台」を走らせていました。

アルテリオ10月定例運転会アルテリオ10月定例運転会アルテリオ10月定例運転会
▲ Nゲージ部門も盛況。「クロポ415」さんが改造した関鉄車両も走りました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 また、以前参加メンバーの「たひ」さんが製作した築堤モジュール、通称「抹茶ようかん」を、今度は私(NAL)が木造で4本製作しました。
 「たひ」さん製作の「抹茶ようかん」は、土台はスノコ、その上にスタイロフォームを台形に重ねて、全体を緑系カラーのシートで覆っていました。

 今回製作した木製の築堤は、土台部分がスノコ(市販の押し入れ用の底板4枚スノコを、2枚分ずつに細長く分割して利用)している点は「抹茶ようかん」と同じで、上部の構造を木製にして強度を増しています。
 (ブラス製のHO車両、もしくは重いウェイトを積んでいるアメリカ型機関車を走らせても問題ないレベルにしてあります)
 築堤の長さは1本あたり約75cmで、Nゲージの直線線路なら3本分、HO(16番)ゲージの直線線路なら2本分の長さに相当します。

築堤築堤築堤
▲ 先月の運転会で最初の1本を持ち込んでいた「築堤モジュール」(写真は製作中の様子)。強度を持たせつつ、重くならないように工夫しています。(クリックすると拡大画像を表示します)

 斜面には緑系のレイアウトシートを貼付して、少し天板の端にかかるように固着しています。
 Nゲージ用として使用する場合は、KATOの複線線路(カント付きレールが発売された際に登場したPC枕木の複線線路)がちょうど収まるだけの幅員があります。

 これまでの運転会では、スノコの底板を活用した高架橋の上にKATOの複線高架レールを乗せて使っていたのですが、市販のクラフト用木材を加工せずに橋脚として使用しているため、ややレール面が高くなってしまい、他の区間との高さ調整が不可欠でした。
 今回の「築堤モジュール」を使えば、高さ調整はほとんど不要になるうえ、築堤上を走る列車を見上げるように撮影できるという副次効果もあります。


■鉄道トイ部門:「プラレールアドバンス」初見参!!

 さて、今回の運転会では、10月14日(金)に発売されたばかりの「プラレールアドバンス」も持ち込んでみました。
 Nゲージの「島」の隣に、会議テーブルを1つ横付けして、その上に周回コースを展開してみたんですが、実際に動かしてみると新鮮な驚きの連続でした。

 「プラレールアドバンス」は、既存の「プラレール」の線路を複線として活用する新規格です。
 溝の中に車輪を落とし込んで走る「プラレール」とは異なり、「プラレール」線路の溝を構成している「壁」を線路として使い、フランジ付きの車輪でその上を走っていく構造になっています。

プラレールアドバンスプラレールアドバンスプラレールアドバンス
▲ 今回の運転会の「隠し球」の一つが、発売間際だった「プラレールアドバンス」。Nゲージに近いサイズ……なだけでなく、なんとゲージも共通!!(クリックすると拡大画像を表示します)

 まず、「アドバンス」の車両を「プラレール」線路を走らせてみたところ、結構速く走ります。
 軽量小型で速度も出ているので、ちょっとした段差でもバウンドして脱線しやすいことは分かりました。
 これは、平坦な台の上に「2倍レール」(直線も曲線も)で周回コースを設置して、できるだけ段差をなくすことでかなり改善します。
 また、動力車の位置も重要で、第1次発売分は全て電車形式の車両なので、先頭車の次に動力車が来るように連結すると、比較的スムーズに走りました。

 次に、車両の大きさを比較してみるつもりで、なんとなく「鉄道コレクション」の車両をプラレールの上に置いてみると、なんとゲージが合致。
 まさか……と思って、今度は「アドバンス」の車両をNゲージの周回コースに乗せてみると、やはりこちらもゲージが合致。
 まさかのまさかで、もしかすると……と思いつつスイッチを入れてみると、Nゲージの線路上を走っていくじゃありませんか。
 (ただし、車輪のフランジが思いっきり高いので、橋梁などでは脱輪・脱線することがあります)


 詳細については、後日項を改めてご紹介したいと思います。



 さて、次回の運転会は2011年11月20日(日)開催です。
 (11月19日夕方からは、前日設営&試運転を行います)

 なお、通常だと同時開催となる「とばのえステーションギャラリー」(主催:「関鉄レールファンCLUB」さん)ですが……。
 11月3日(祝)に関東鉄道常総線の「水海道車両基地」で開催される「第18回鉄道の日イベント」に「出張」するため、騰波ノ江駅でのイベントは11月はお休みとなります。


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


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下館レイル倶楽部・代表
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男性
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鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
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 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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