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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

下館もエリア内!! 「休日お出かけパス」

 更新が滞っている間に、ちょっとしたビックリニュースが。

 JR東日本は、「ホリデー・パス」(大人:2,300円/子ども:1,150円)に代わる新たな土休日・長期休暇用のフリーきっぷ「休日おでかけパス」(大人:2,600円/子ども:1,300円)を発売すると発表しました。

 これまでの「ホリデー・パス」より対象エリアを拡大するフリーきっぷで、従来はエリア外だった小田原・上総亀山・君津・足利・下館もエリア内になります。
 2012年3月17日(土)から利用できます(発売は2012年2月17日(金)から開始)。

真岡鐵道・SL新年号2012
▲ 2012年3月17日(土)から利用開始となる「休日おでかけパス」の対象エリアには、真岡鐵道の始発駅でもあるJR水戸線の下館駅も含まれます。(クリックすると拡大画像を表示します)

 なお、「休日おでかけパス」の発売に伴い、従来の「ホリデー・パス」は2012年3月11日(日)利用分をもって販売終了となります。
 また、これまで水戸線の下館・玉戸(たまど)・川島・結城、宇都宮線(東北線)の小金井・自治医大、内房線の君津でのみ販売していた「東京週末フリーきっぷ」も2012年3月11日(日)利用分をもって販売終了となります。

・土休日の東京近郊の旅に便利な「休日おでかけパス」を発売します(JR東日本 2012年1月26日)
 http://www.jreast.co.jp/press/2011/20120116.pdf
 (PDFファイルです)


 「ホリデー・パス」のフリーエリアに含まれていなかった、「休日おでかけパス」の追加エリアは、次の通りです。


(JRの在来線)
・水戸(みと)線……小山(おやま)~下館(しもだて)
・両毛(りょうもう)線……小山~足利(あしかが)
・宇都宮(うつのみや)線……小山~自治医大(じちいだい)
・高崎(たかさき)線……熊谷(くまがや)~神保原(じんぼはら)
・八高(はちこう)線……高麗川(こまがわ)~寄居(よりい)
・内房(うちぼう)線……木更津(きさらづ)~君津(きみつ)
・久留里(くるり)線……木更津~上総亀山(かずさかめやま)
・東海道(とうかいどう)線……平塚(ひらつか)~小田原(おだわら)

(新幹線/乗車する際は他に特急料金が必要)
・上越(じょうえつ)新幹線……熊谷~本庄早稲田(ほんじょうわせだ)



 「休日おでかけパス」の利用期間は、次の通りです(「ホリデー・パス」と同じ)。


・2012年3月17日(土)以降の土曜日・日曜日・祝日
・ゴールデンウィークの4月29日~5月5日
・夏休み期間の7月20日~8月31日
・年末年始の12月29日~1月3日



 拡大された対象エリアを見てみると、従来は対象エリア外縁だったターミナル駅(小山や木更津など)を発着しながら、従来は対象外だった路線(水戸線や両毛線など)の一部区間が追加されたり、競合する他の鉄道との関連性や観光利用促進などの必要性からどうしても対象エリアに含めたかった駅(小田原や足利、寄居など)がしっかり入っていることが分かります。
 従来の「ホリデー・パス」対象エリア内にお住まいで、都心方面にしか行かない人にとっては「300円値上げか……」ということになるかも知れないのですが、今回拡大されるエリアを対象区間に含めることで、トータルのメリットはかなり増大することは間違いないことです。

水戸線415系1500番台
▲ 水戸線は小山~下館が対象エリアに入ります。これまでの「東京週末フリーきっぷ」は、3月11日(日)利用分をもって販売終了。(クリックすると拡大画像を表示します)

 当地・下館は、従来の「ホリデー・パス」を利用する場合、一度小山駅の改札を出て、自動券売機か「みどりの窓口」で「ホリデー・パス」を買い求め、改めて改札へ……という手間をかける必要がありました(この場合、下館~小山の往復640円+「ホリデー・パス」2,300円=2,940円)。
 もしくは、下館駅で「東京週末フリーきっぷ」を購入する(大人:2,900円/子ども:1,450円)という手もありますが、こちらはフリー乗降区間が大宮以南と「ホリデー・パス」に比べると狭く、目的地が都心方面であれば問題ないのですが、たとえば帰りに小山駅で水戸線の乗り換え時間が結構長い場合、改札から出られないという制約がありました。
 「休日おでかけパス」が利用できるようになると、この不便が解消されることにはなります。
 (……いや、そもそもの問題は、水戸線の運転本数が需要の割にまだまだ少なすぎるということなんですが……/本数が多ければ、小山での待ち時間が1時間なんてことはなくなるので)


 なお、「休日おでかけパス」が利用できるようになることで、週末など下館から都心方面へのお出かけは「安くなった!!」と喜ぶ人が増えるとは思うのですが、対象エリア拡大に伴い、全体の利用客も当然増えますので、混雑率は増すと思います。
 普通車が混雑して着座できないとなれば、「休日料金で安くなってるから、グリーン車に乗ろう」と判断する人も出てくるでしょう。

 小山から都心方面へのグリーン料金は、大宮から先は事前購入の場合「750円」、車内でグリーンアテンダントから購入する場合は「950円」です。

 一方、関東鉄道常総線とつくばエクスプレス(TX)の往復割引切符「TX&常総ライン往復きっぷ」は、下館~秋葉原間は「大人:3,080円/子ども:1,540円」、下館~北千住間は「大人:2,920円/子ども:1,460円」です。

 表面上の金額ではJRの「休日おでかけパス」の方が少し安いのですが、もしグリーン車に一度でも乗車すると……ということと、「現在の常総線は、水戸線の1.5倍以上の運転本数」があり、「常総線経由の方が所要時間がかからないことが多い」ことを考慮すると……というわけです。
 まあ、行き先や用途、移動計画などによって、その都度最適なルートと切符を選べるというのは、良いことです。

 なお、「TX&常総ライン往復きっぷ」についての詳細は、関東鉄道の「おトクなきっぷ」、TX秋葉原・北千住からのご利用の場合は「お得なきっぷ TX&常総ライン往復きっぷ 」をご参照ください。


 「休日お出かけパス」の登場によって、数%でもクルマから鉄道へとレジャー利用がシフトするのであれば、これはかなり大きな社会的効果が生じると思います。
 これまでは10回中10回ともクルマ利用で出かけていた人が、10回中1~2回でもいいから鉄道など公共交通を利用するようになれば、道路渋滞はかなり改善しますし、環境負荷の低減にも貢献することになります。
 特に小さなお子さんがいるご家庭では、ぜひ積極的に鉄道やバスなどの公共交通を利用していただいて、お子さんに公共の場でのマナーやルールなどを身につけるように工夫していただけたら……と思います。


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


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下館レイル倶楽部・代表
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男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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