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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

ひたちなか海浜鉄道、国交省が延伸申請を許可!

■阿字ヶ浦駅から国営ひたち海浜公園西口付近まで約3.1km、2024年春開業予定

 ひたちなか海浜鉄道が国土交通省に申請していた湊線の延伸計画が、2021年月15日に許可されました!
 これにより、現在の終点・阿字ヶ浦駅から、国営ひたち海浜公園西口付近まで、約3.1kmの延伸計画が具体化することになりました。
 阿字ヶ浦駅から約600mほどの場所には中間駅が設けられます。▲ 地方鉄道の延伸計画にゴーサインが出たことは、画期的な出来事です!

 茨城県内では、20世紀後半に筑波鉄道が廃止され、2005年には日立電鉄が、2007年に鹿島鉄道が廃止されました。
 しかし、2005年8月につくばエクスプレスが新規開業し、守谷駅で接続する関東鉄道常総線が快速運行開始&下館方でも増発して利便性向上を図るなど、鉄軌道の新たな挑戦も始まっていました。
 2005年12月、茨城交通が湊線を2008年3月に廃止する意向を示し、存廃を巡る協議がスタート。協議を重ねた結果、ひたちなか市と茨城交通が共同出資する第三セクター方式の新会社を設立し、湊線を存続することに決定。
 こうして2008年4月1日に誕生したのが、ひたちなか海浜鉄道でした。▲ 湊線が存廃問題に揺れていた当時、よもや延伸計画が許可される日が来ようとは……!!

 2011年3月の東日本大震災では、湊線も被災して大きな被害を受け、再び存廃の危機に直面したのですが……。
 いわば市民鉄道に転換していた湊線は早々に復旧が決まり、再び全線での運行を再開したのでした。
 2014年10月には、高田の鉄橋駅が開業。
 2021年3月には、美乃浜学園駅が開業予定です。▲ 存廃問題、東日本大震災、そして今般の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機を乗り越え、2024年春に延伸が実現予定……。感慨深いですね!!

 今回許可された延伸計画が実現すると、那珂湊と国営ひたち海浜公園方面を列車で行き来できるようになります。
 行楽シーズンには那珂湊の旧市街地や海浜公園周辺が麻痺状態の大渋滞に陥ることを考えると、この区間を列車で往来できるようになることの意味は極めて大きいものと考えます。

 今後はおそらく輸送力を増強する必要も生じるでしょう。
 となれば、交換施設を持つ駅を増やすのだろうか、車両を増備するのだろうか、増やすとしたらどんな車両になるのだろうか……と、興味が尽きないところです。

 地方鉄道の活性化に大きな役割を果たしてきたひたとなか海浜鉄道。
 今後も大いに注目を集めることになりそうです。


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下館レイル倶楽部・代表
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男性
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 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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