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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【えちごトキめき鉄道】三セク転換を前に意見募集中

 2014年度内に予定されている北陸新幹線の金沢延伸が実現すると、いわゆる「並行在来線」として、信越本線の長野~直江津間と、北陸本線の直江津~金沢間はJRから切り離され、第三セクター鉄道としてリスタートすることになります。
 経営形態は、「上下一体」の「第一種鉄道事業者」となります。

 この内、新潟県内の信越本線(直江津~妙高高原間)と北陸本線(直江津~市振間)は「えちごトキめき鉄道」に転換します。
 (信越本線の長野~妙高高原間は「しなの鉄道」が、北陸本線の市振以西の富山県・石川県区間もそれぞれ別会社が継承します)

 現在「えちごトキめき鉄道」では、今後の経営の基本的な考え方をまとめた「経営基本計画(素案)」に対する意見を募集しています。
 募集期間は、2013年1月22日(火)~3月8日(金)まで。郵送の場合は、2013年3月8日(金)の消印まで有効です。

・えちごトキめき鉄道
 http://www.echigo-tokimeki.co.jp/

・経営基本計画(素案)に対するご意見を募集します(えちごトキめき鉄道 2013年1月22日)
 http://www.echigo-tokimeki.co.jp/coment.html

・経営基本計画(素案)(えちごトキめき鉄道 2013年1月)
 http://www.echigo-tokimeki.co.jp/PDF/2013keikaku/130122_keikaku%20.pdf
 (PDF形式のファイルです)


 「経営基本計画(素案)」について、詳しくは上記リンクからPDFファイルにてご確認をお願いするとして……。
 運行本数やダイヤ、車輌などについては、


【妙高はねうまライン(妙高高原~直江津)】
・JR東日本が使用している新型電車(形式不明)の導入をJR東日本と協議
・ラッシュ時6両編成、通常2~4両編成、2両以下はワンマン運転
・朝夕は増便
・日中も都市部を中心に増便
・夜間は金曜日の増便を検討
・直江津駅での接続、北陸新幹線の(仮称)上越駅との接続など利便性を確保
・快速「くびき野」は、運行継続を新潟県とJR東日本に要請


【日本海ひすいライン(直江津~市振)】
・新型ディーゼルカーを導入(一般型6両、イベント兼用2両)
・リゾート列車(ディーゼルカー)2両を導入
・ラッシュ時2両編成、通常1両編成で、ワンマン運転
・朝夕は増便(直江津~糸魚川間)
・日中も都市部を中心に増便(直江津~糸魚川間)
・夜間は金曜日の増便を検討(直江津~糸魚川間)
・富山県との県境付近は現行本数を維持
・直江津駅での接続、北陸新幹線の糸魚川駅との接続など利便性を確保
・特急「北越」は、運行継続を新潟県とJR西日本・JR東日本に要請


 となるようです。

 「えちごトキめき鉄道」が継承する区間の信越本線(単線)・北陸本線(複線)とも電化路線で、北陸本線は「日本海縦貫線」として多数の貨物列車も行き交っている重要ルートです。
 しかし、新たに「日本海ひすいライン」となる区間の北陸本線は旅客需要がさほど大きくないため、運行経費圧縮のため、旅客列車はディーゼルカーでの運行となるようです。
 この「新型ディーゼルカー」(環境配慮型)がどのような車輌なのかは分からないのですが、新潟付近でJR東日本が運用しているディーゼルカーといえば「キハE120形」(新潟トランシス製)がありますので、もしかすると「キハE120形」かその派生形になるのかも知れません。


 新幹線の延伸開業という「光」がある一方、長野新幹線の開業以降は並行在来線の「切り捨て」という「影」の部分をどう考えていくかという問題があります。
 公共交通の中でも定時運行性と速達性が高く、他の陸上交通モードより高効率である鉄道をどうやって継続運行していくかというのは、その沿線一帯の将来の繁栄にも大きく関わってくる重要な問題です。

 これは私が鉄道好きだから強調しているのではありません。
 地方で生活する一住民として、鉄道の存在が地域の持続的発展に欠かせない戦略的要素であるために重要視しているのです。

 今回の話は、直接的に下館界隈に影響がある話ではないのですが、これを関東鉄道常総線や真岡鐵道に置き換えて考えてみれば、決して対岸の火事だと安穏とはしていられないことにお気づきになると思います。

 「今は普通に走っているから大丈夫」という油断が積もり積もれば、やがて地方路線の危機につながっていきます。
 鉄道が失われた地域がどうなるかは、茨城県内では筑波鉄道や日立電鉄、鹿島鉄道などの事例を見れば明らかです。

 そんなことにならないように、単に「路線を守る」ということではなく、「必要な投資」を「必要な時期」に行いつつ、今後「路線をどのように活用」して「どのように地域の持続的な発展に寄与していけるか」という視点から、常日頃から意識して行動していきたいものだと思っています。


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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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