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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

筑西市、「地域内運行バス」実証運行開始!

■下館駅南口~幸町~玉戸駅~遊湯館を結ぶ市内バス路線第1弾!!

 筑西市は、2016年秋から実証運行している広域連携バスに続いて、2017年10月1日(日)から地域内運行バスの実証運行をスタート!!
 運行ルートは、下館駅南口~下館工業高校前~幸町(下館ニュータウン)~玉戸駅~市民病院~筑西遊湯館で、運賃は1乗車200円(現時点では定期券は発売していません)。

・筑西市地域内運行バス(下館駅南口⇔玉戸駅経由⇔筑西遊湯館)の実証実験運行を開始します。(筑西市 2017年9月29日)
 http://www.city.chikusei.lg.jp/page/page003993.html 実証運行は2018年3月末までの半年間で、運行実績を踏まえて本格運行につなげていきたいとのことです。
 運行ダイヤは、次のとおりです(1日8往復・16便)。

▲ 地域内運行バスの時刻表。クリックして拡大→さらにクリックして拡大すると、文字が明瞭に読めます。


■「公共交通空白エリア」だった「幸町(下館ニュータウン)」に3ヶ所の停留所

 高度成長期に造成された典型的な郊外型ニュータウン「幸町」。
 南北に長い住宅エリアのため、南側に南に行けば行くほど玉戸駅まで歩くには遠く、もしかすると大田郷駅の方が近い一帯も……(近いわけではない)。
 公共交通を利用するには自転車で最寄り駅まで移動する必要があり、不便な状態でした。
 今回の「地域内運行バス」では、中央通りに面して「幸町一丁目」「幸町二丁目」「幸町三丁目」の3ヶ所のバス停が設置されました。 まだまだ便数が少ない状態なのと、南北だけでなく、実は東西方向にも奥行きがある住宅地なので、停留所までの移動をどうするか……といった問題もあるのですが、とにもかくにも第一歩となったわけです。
 (かつて市内に「福祉巡回バス」が走っていた頃、幸町にも停留所が設置されていた……という情報もあるのですが、手持ちの資料がなく未確認です)

 今後運行便数が増えたり、他の路線が新設されるなどして停留所としての価値が向上するかどうかは、ひとえに今回の路線がどの程度利用されるかにもかかっているといえます。
 当方としても全面的に応援していきたいと思います。

■駅前ロータリーにバス発着場が整備された玉戸駅

 今回の路線の中間地点でもあり、交通結節点でもあるJR水戸線の玉戸(たまど)には、バス運行に合わせ駅前ロータリーにバス発着場が整備されました。
 今はまだこの路線しか発着していませんが、将来他の路線(たとえば、「幸町」循環路線とか、大田郷駅~下館工業高校前~幸町~玉戸モール~玉戸駅線とか、玉戸駅から延伸して下館総合体育館方面とか)が設定されるとき、この発着場はさらに賑わうことになるでしょう。■19ヶ所の停留所の内、2ヶ所はセブンイレブンに併設

 今回実証運行をスタートした筑西市地域内運行バス(下館駅南口⇔玉戸駅経由⇔筑西遊湯館)は、全部で19ヶ所の停留所が設けられました。
 その内、「みどり町」と「下館工業高校前」の2ヶ所については、「セブンイレブン」の店舗そばに停留所が設定されています。

 「下館工業高校前」停留所……玉戸駅・遊湯館方面の標識柱は下館工業高校の正門前に、下館駅南口方面の標識柱は「セブンイレブン」下館工業高校前店駐車場端にある看板下に設置されました。
 

▲ 「下館工業高校前」停留所。下館駅南口方面の標識柱は「セブンイレブン」下館工業高校前店の看板下に設置。

 「みどり町」停留所……「日本ハム」茨城工場至近に設置され、玉戸駅・遊湯館方面の標識柱は「セブンイレブン」筑西二木成店駐車場前に、下館駅南口方面の標識柱は対岸のスナック前に設置されました。


▲ 「みどり町」停留所。玉戸駅・遊湯館方面の標識柱は「セブンイレブン」筑西二木成店の駐車場前に設置。

 最近、鉄道の駅、バスやLRTの停留所と、コンビニやカフェなどを併設する動きが各地で見られます。
 先進的な事例の中には、最初からコンビニと停留所を併設することを前提にして、コンビニのイートインスペースをバス利用者用の待合室としても利用できるよう設計しているケースもあります。
 今回バス停が設置された2ヶ所は、いずれも既存のコンビニ(つまり、元々はバス停の設置を考慮していなかった)にそのまま併設したため、バス待ちの利用者が直前までコンビニ店内に……とは行かない構造なのですが、それでも待ち時間を利用して買い物したり、コーヒーを買ったり……と、何かと重宝するのではないかと思います。

 今後、筑西市が第2、第3の地域内運行バス路線を新設するとき、または現在運行している筑波山口(つくばさんぐち)行きの広域連携バスに続く新規路線が設定されるとき、コンビニや学校、病院などのそばに優先的に停留所を設定することは、利用者を増やすためにも重要な視点になるはずです。
 また、既存の路線も含めてのことですが、停留所にはベンチを設置したり、簡単な構造でも良いので雨風をしのげる上屋を設置したり、バス利用者のための駐輪スペースを設置したり……といった工夫も必要になるでしょう。

 こうしたインフラ整備は、バス運行を継続的にやっていくことが大前提となります。
 やるならなるでしっかりやる方が良いわけで、そのためにも行政側からも住民側からも積極的な利用促進に向けた取り組みが必要ですし、継続的な運行に欠かせない公的支援に対する住民理解も重要になっていきます。

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下館レイル倶楽部・代表
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男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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