忍者ブログ

下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【真岡市】「井頭公園」の「9600形」を真岡駅東口に移設、「SL展示館」建設

 栃木県真岡(もおか)は、現在市内の「井頭(いがしら)公園」で静態保存している蒸気機関車「9600形」「49671」(「9600形」の472号機)について、真岡鐵道「真岡」駅東口に新設する「SL展示館」移設することを明らかにしました。
 また、真岡鐵道と協力して、真岡駅周辺を「真岡駅まるごとミュージアム」と銘打ち、観光の目玉にする構想のようです。

・「真岡駅まるごと」SL展示館新設へ 9600型移転し整備(東京新聞 2011年2月9日)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20110209/CK2011020902000073.html

 これは、2月8日に真岡市長が発表した平成23年度(2011年度)当初予算案に含まれている内容で、「SLの走るまち拠点施設整備」として約750万円が計上されています。

・今日のニュース「総額微増の292億3000万円 真岡市一般会計 運動公園など本格整備へ」(真岡市公式サイト内)
 http://www.city.moka.tochigi.jp/shimotsuke/news.php?d=1102090300

 SL移転と「SL展示館」の建設は、平成24年度(2012年度)の予定で、「SL展示館」には「真岡」駅構内で保存されている車両なども展示するとのこと。
 上記「東京新聞」の記事には「同駅構内に保存されている旧国鉄の客車なども展示する」とありますが、駅構内の保存車両は「キハ20」と「DE10」、車掌車と貨車だけなので、実際に「SL展示館」に移設されるのはこれらの車両ではないかと予想できます。

 以前の話では、「井頭公園」の「49671」や、駅構内の保存車両は、再整備の上で「真岡」駅の西口に交通公園を整備する……という構想だったように記憶していますが、実際には東口に「SL展示館」を建設することになるようです。
 「SL展示館」がどの程度の規模になるのかは分かりませんが、うまくすれば「ミニ鉄道博物館」のような施設になる可能性はあります。

 上りホームに保存されている「キハ20」は、実はJR真岡線としての最終日に下館からの終列車として走った「キハ20 247」です。
 できればこの車両も、「SL展示館」で大事に保存してもらいたいなあと思います。
 (ちなみに、JR真岡線の茂木からの終列車には「キハ45 11」が含まれています/「キハ45」は片運転台車なので、2両以上で運行されていた筈なんですが……他の車両が何であったのかは不明です)


※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。


拍手[5回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

鉄道とまちづくり

 真岡の交通公園は楽しみだね。新たな観光スポットとして活性化を期待したいものです。でも玄関口の下館がもう少し元気出ると良いのですが。以前から、下館駅の整備が上がっていたけど見えて来ないし。南北の新デッキ、左右の構内踏切の拡張、双方通行など。折角、市街地が整備されて駅は昔のままでは、後世に当時の者は何を考えていたのか、と疑われても仕方ないね。
 先週も取材で常総沿線に出向いていましたが、個々の商店、経営者は魅力あって元気なんだけど、町が死んでる訳。
取手なんかカタクラ、東急が撤退して、ランドマークが消えて空洞化をおこしているし、今や東京からの茨城の玄関口は守谷ですよ。常磐線の品川延伸の暁には人流も変わるかもね。取材のついでに各市を周って観光ガイドを揃えて来ました。ギャラリーに沿線全市の資料を配置するためです。デジタル情報化で綴られる今日、気持ちはアナログで行きたいのです。沿線には大きな観光名所は無くても根ざした名所・旧跡が沢山あり、名物・名産もある。ただ、認識不足だけです。勝手に観光協会していますが、関係各所上手く連携して仕掛けを行っていきます。そうそう、貴会の運転会案内チラシあれば持って来て下さい。
 6年振りに改めて下館の商店を取材しましたが、面白い所沢山あるね。大田郷のメゾンプチや下館の湖月庵さんは世代が変わって息子さんになり、南口の西洋料理サンビオラさん、50号沿い荒川家住宅の向かいの荒爲さんは隠れ家として最高、街角軌道が今なお健在(台車は見当りませんでした)でした。
  • from 関鉄RFC会長 :
  • 2011/02/09 (18:37) :
  • Edit :
  • Res

Re:鉄道とまちづくり

> 真岡の交通公園は楽しみだね。

 真岡市は、かねてより「蒸気機関車が走る街」というのを前面に打ち出したPRを行っていて、ある意味覚悟ができている感じがありますね。
 今後ますます激しくなると予想される地域間競争においても、こうした「売り」をしっかり自覚して押し出していけるということは、極めて有意義なものになるはずです。


> でも玄関口の下館がもう少し元気出ると良いのですが。

 「よく分かっている」真岡に対して、「まるで垢抜けない」のが下館なんです。
 これは今に始まったことではなくて、少なくとも私が幼少期の頃からそう感じていたことで、明らかに後塵を拝しているなあ……と、幼心に思っていたものでした。

 真岡は、おそらく自らの立ち位置というものをよく認識していて、その前提に立って的確な施策を講じているのだろうと思います。
 下館は、まず自分の立ち位置を正しく認識できておらず、古くからの「商都」だというプライドだけが一人歩きしてしまって、的確な施策を講じきっていなかったのではないかという忸怩たる思いがあります。

 「地域愛」というのは地域の発展に欠かせないものですが、それが排他的なものになってしまったり、冷静さを欠いたものになってしまっては、かえって悪影響になることもあります。

 街を変えるのは「若者」「余所者」「馬鹿者」だと言いますが、下館の場合は特に「余所者」の視点、つまり他の地域から移り住んで来た人や、一度下館から離れて生活した経験がある人など、多面的な視点を持っている人の経験なり見識なりが重要なのではないかと常々感じています。


> 市街地が整備されて駅は昔のままでは、後世に当時の者は何を考えていたのか、と疑われても仕方ない

 下館駅の「近代化」は、もう何十年も前からの懸案事項でしたが、さまざまな利害関係が絡んでいるようで、結局何も変わっていません。

 かつては下館駅の高架化が検討されたこともありましたが、高架にして駅の南北を直通道路で結ぶと(駅の反対側に)客を取られる、という商店街の反対で頓挫しました。
 次いで、では駅舎の橋上化を……という構想が出てきましたが、これも同様の理由で反対。
 そうこうしている内にバブルが崩壊し、手つかずのままとなりました。
 (そのおかげで、あの駅舎は昔の雰囲気をとどめたまま残っているとも言えますので、悪い面ばかりではないのですが)

 近年も、駅の南北を結ぶ地下道建設を……なんて意見もあるようですが、そもそももっと他にやるべきことがあるのではないか……とも思えます。

 喫緊の課題は、北口駅前の「スピカ」ビルをどう活用するか、でしょうね。
 せっかく真岡鐵道のSL列車が発着しているんですし、今でも3路線が集まる「鉄道の街」でもあることをもっと活かして、ビル1Fを完全に観光客相手のショップ兼ミニ博物館にしてしまうとか、もっと思い切った活用方法を考えてはどうだろうか……などと思っているところです。


> 個々の商店、経営者は魅力あって元気なんだけど、町が死んでる訳。

 「ジャスコ」の撤退、「サティ」の経営破綻による撤退など、やる気を削ぐような出来事が多かったことと、真岡や下妻、結城、小山、つくばなど、周辺都市の活況を見せつけられて、ある種の虚無感が漂っているのではないかと思えます。
 市民には諦観が広がっていて、明確なビジョンを有している人でなければこれに抗うことは容易ではないのかも知れません。

 私自身は、特にTX開業後に好転した交通事情を考えれば(常総線とTXを使うと約90分で秋葉原という環境は結構な強みになる)、全然悲観することはないと思っていますが、そうした視点で見ることができる人数はまだそう多くはないようです。


> 今や東京からの茨城の玄関口は守谷ですよ。常磐線の品川延伸の暁には人流も変わるかもね。

 TX沿線と常総線沿線に関しては、間違いなく守谷ですね。
 県西地域では、下館や結城は従来の経緯からまだ小山経由という人が多いですが、TX開業後は下館や下館以東の人であれば守谷経由という人も増えてきました。


> デジタル情報化で綴られる今日、気持ちはアナログで行きたいのです。

 これは大切なことですね。
 結局、最後は「人」ですから……。


> 貴会の運転会案内チラシあれば持って来て下さい。

 今度お邪魔するときにお持ちしたいと思います。
 宜しくお願いします。


> 大田郷のメゾンプチ

 我が家は近所なのでよく利用していて、子ども達や祖父母の誕生日にはケーキを作ってもらっています。
 こうしたお店が近所にあるというのは、何とも心強いものです。


> 街角軌道が今なお健在(台車は見当りませんでした)でした。

 そんなものが市内にもあるんですね。

 いずれは我が家も庭園鉄道……なんて思っていますが、果たしていつになるやら……。
  • from 下館レイル倶楽部・代表 :
  • 2011/02/09 (22:46)

この記事へのトラックバック

トラックバックURL

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
 「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

mixi(ミクシィ)
Facebook(フェイスブック)
Twitter(ツイッター)

・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
 nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)

ブログ内検索

カウンター

リンク

最新コメント

[05/16 さにぼー]
[03/30 ガーゴイル]
[02/16 管理人]
[02/12 FUKU]
[01/15 伊東 尚]
[02/20 GOO]
[07/27 NAL(管理人)]
[07/12 風旅記]
[12/26 NAL(管理人)]
[12/25 いわせあきひこ]

最新トラックバック

忍者アド

アクセス解析

Copyright ©  -- 下館レイル倶楽部 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ