下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【熊本市電】軌道の片寄せ区間が開業
- 2010/04/29 (Thu)
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九州の話題ですが、先進的な事例ですのでご紹介します。
日本初のLRVを導入するなど先進的な取り組みでも知られる熊本市電。
九州新幹線の全線開業を見据えて行われているJR熊本駅周辺整備事業の一環として、JR熊本駅前の約570mの区間について、これまで道路の中央にあった路面電車の軌道を、駅側の歩道に寄せる「サイドリザベーション」化する(軌道を「片寄せ式」にする)工事が終わり、4月26日の始発から移設された軌道での運行を開始しました。
・熊本市電のサイドリザベーション区間が開業(「railf.jp」 2010年4月27日)
http://railf.jp/news/2010/04/22/175300.html
・JR熊本駅と市電 往来便利に安全に(朝日新聞 2010年4月27日)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001004270001
・新幹線開業前に熊本市電が軌道を移す 2010年4月27日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20100426-OYT8T01327.htm
上記URLの内、朝日新聞の記事には移設された軌道を高所から見下ろす構図の写真が掲載されていて、一目で「なるほど、こう移設したのか」と分かると思います。
写真右手がJR熊本駅で、写真中央に見える白いしゃもじ状の構造物は、JR熊本駅から市電の熊本駅前電停まで、雨や日射を避けるために新設されたコンクリート製の屋根です。
従来は道路を横断しないと電停に行けなかったのに対して、移設後は道路を横断する必要がなく、駅から直接スムーズに移動できるようになっています。
サイドリザベーション軌道は、電停(電車の停留所)が従来のセンターリザベーション軌道(道路の中央に軌道がある)に比べると、電停を自動車交通から切り離すことができるので、乗客の安全性が高まるという効果があります。
今回JR熊本駅前で導入となったのは、軌道の上下線とも片側に寄せる「片寄せ式」でしたが、他に上下線をそれぞれ道路の外側に寄せる「両寄せ式」もあります。
「両寄せ式」は、道路の外側に設けられるバス専用レーンを専用軌道にしたようなもの……と考えるとイメージしやすいと思います。
乗客の利便性が著しく向上するという意味ではベストな選択なんですが、路肩駐車対策や、路肩を使っての荷捌きに影響しないかなど、解決すべき課題が少なからず発します。
(外に寄せた軌道のさらに外側に荷捌きスペースを設けるなど、懸念される不便を解消する対策はあります)
今後、新規にLRT導入を行う都市では、サイドリザベーション軌道の導入を当初から盛り込むのではないかと思います。
私見ですが、もし茨城県つくば市のような道路幅が広い都市であれば、区間によっては「両寄せ式」を採用できるのではないかと思っています。
日本初のLRVを導入するなど先進的な取り組みでも知られる熊本市電。
九州新幹線の全線開業を見据えて行われているJR熊本駅周辺整備事業の一環として、JR熊本駅前の約570mの区間について、これまで道路の中央にあった路面電車の軌道を、駅側の歩道に寄せる「サイドリザベーション」化する(軌道を「片寄せ式」にする)工事が終わり、4月26日の始発から移設された軌道での運行を開始しました。
・熊本市電のサイドリザベーション区間が開業(「railf.jp」 2010年4月27日)
http://railf.jp/news/2010/04/22/175300.html
・JR熊本駅と市電 往来便利に安全に(朝日新聞 2010年4月27日)
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001004270001
・新幹線開業前に熊本市電が軌道を移す 2010年4月27日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20100426-OYT8T01327.htm
上記URLの内、朝日新聞の記事には移設された軌道を高所から見下ろす構図の写真が掲載されていて、一目で「なるほど、こう移設したのか」と分かると思います。
写真右手がJR熊本駅で、写真中央に見える白いしゃもじ状の構造物は、JR熊本駅から市電の熊本駅前電停まで、雨や日射を避けるために新設されたコンクリート製の屋根です。
従来は道路を横断しないと電停に行けなかったのに対して、移設後は道路を横断する必要がなく、駅から直接スムーズに移動できるようになっています。
サイドリザベーション軌道は、電停(電車の停留所)が従来のセンターリザベーション軌道(道路の中央に軌道がある)に比べると、電停を自動車交通から切り離すことができるので、乗客の安全性が高まるという効果があります。
今回JR熊本駅前で導入となったのは、軌道の上下線とも片側に寄せる「片寄せ式」でしたが、他に上下線をそれぞれ道路の外側に寄せる「両寄せ式」もあります。
「両寄せ式」は、道路の外側に設けられるバス専用レーンを専用軌道にしたようなもの……と考えるとイメージしやすいと思います。
乗客の利便性が著しく向上するという意味ではベストな選択なんですが、路肩駐車対策や、路肩を使っての荷捌きに影響しないかなど、解決すべき課題が少なからず発します。
(外に寄せた軌道のさらに外側に荷捌きスペースを設けるなど、懸念される不便を解消する対策はあります)
今後、新規にLRT導入を行う都市では、サイドリザベーション軌道の導入を当初から盛り込むのではないかと思います。
私見ですが、もし茨城県つくば市のような道路幅が広い都市であれば、区間によっては「両寄せ式」を採用できるのではないかと思っています。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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