下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【上信電鉄】新型電車の塗色投票10月28日(日)まで実施
群馬県の高崎から下仁田(しもにた)までを結ぶ地方鉄道「上信電鉄(じょうしん でんてつ)」が、2012年度~2013年度にかけて2両導入する新型車両のカラーリングについて、利用者に人気投票を呼びかけています。
投票期間は、2012年10月20日(土)~10月28日(日)。
投票資格は、同鉄道の(1)定期券(期間・区間不問)を持っているか、(2)回数券(区間不問、使用中でも可)を持っているか、(3)「1日全線フリー乗車券」を持っている人。
(沿線住民でなくても、回数券かフリー乗車券を購入すれば投票できます)
投票方法は、同鉄道の有人各駅の駅員に上記(1)~(3)の定期券・回数券・乗車券を提示して投票用紙を受け取り、7種類のカラーリングの中からいずれか1種類を選び、必要事項を記入して、駅員に手渡すというものです。
・上信電鉄 公式サイト
http://www.joshin-dentetsu.co.jp/
・新型車両カラーリング人気投票のお知らせ(10/20~10/28)(上信電鉄 2012年10月19日)
http://www.joshin-dentetsu.co.jp/tetudou/sonota/sinsha-tohyou.html
▲ 上信電鉄が31年ぶりに導入する新型車両のカラーリング人気投票を実施中。投票期間は、10月20日(土)~28日(日)まで。(クリックすると拡大画像を表示します)
31年ぶりの新型車両導入のニュースは、2012年3月21日付けの「上毛新聞」で明らかになっていましたが、このたび具体的な姿が明らかになりました。
公表された「新型車両」のイラストを見ると、先頭形状は「つくばエクスプレス(TX)」の「TX-1000系」「TX-2000系」によく似た鋭角的なマスクでありながら、全面ガラス部分はなめらかにカーブしていて、かなりカッコいいスタイリングです。
20m級の両開き3ドア車で、イラストを見る限り2両編成のようですが、「2012年度と13年度に1両ずつ導入」するとあります。
実際に1両ずつの調達になるのではなく、予算上の都合で年度をまたいでいるのだろうと思います。
車内は旅情を損なわないよう、クロスシート(ボックスシート)も装備する予定。
地方鉄道の電車というと、たいてい大手民鉄やJRの余剰車を譲受することが多いのですが、今回は「新造」です。
導入コスト(たぶん2両で2~2.5億円)は、国が1/3負担、残りを半分ずつ群馬県と沿線自治体が負担するとのことで、上信電鉄は負担なしのようです。
2014年に見込まれる「富岡製糸場」と絹産業遺産の世界遺産登録よりも前に運行を始めて、世界遺産登録へに弾みをつけたい……という意向もあるようです。
多くの地方鉄道にとって、旧式化した車両や設備の更新は大きな課題となります。
従来はこれも完全独立採算の範囲内で、鉄道事業者が自力で行うことが求められたため、大手私鉄や国鉄の「お下がり」を割安で譲受するか、不利益を承知で旧式車両を何十年も使い続けることが常態化していたわけです。
この結果、「ローカル線は古びた車両だけ」となり、線路の修繕はできても重軌条化や高速化することは難しかったので「ローカル線は遅くてガタつく」と、負のスパイラルに陥ってしまったのです。
かつて鹿島鉄道の存廃問題が浮上した際にもこの点が問題となりました。
鉄道存続のためには中古車両導入と線路・信号の近代化などで「11億円」かかるという試算が示されたものの、表向きは「地元では賄えない」という理由で廃線に追い込まれています。
(安価な筈の代行バス転換→地方型BRTの整備は結局かなり高くついていて、線路の撤去やバス専用道の整備などを含めれば、おそらく鉄道のまま近代化するか、「軌道」に転換して運行経費を抑制していた方が安上がりだっただろうし、沿線への波及効果も大きかった筈です)
近年になってやっと、公共交通の「公共」の部分が日本でも評価されるようになり、上下分離方式や公設民営方式が実現可能になりました。
クルマがまだ普及しきっていなかった高度成長期の頃であればともかく、今は地方の公共交通は民間事業者任せでどうにかできる状況ではなく、単純な事業採算性だけで論じることはもはや不適当です。
持続可能な地域を支える重要な社会インフラとして、公的資金を入れて機能し続けるようにしないと……という認識が広まりつつあります。
ともあれ、上信電鉄31年ぶりの新車はかなりカッコいい感じなので、実物の登場が楽しみです。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
投票期間は、2012年10月20日(土)~10月28日(日)。
投票資格は、同鉄道の(1)定期券(期間・区間不問)を持っているか、(2)回数券(区間不問、使用中でも可)を持っているか、(3)「1日全線フリー乗車券」を持っている人。
(沿線住民でなくても、回数券かフリー乗車券を購入すれば投票できます)
投票方法は、同鉄道の有人各駅の駅員に上記(1)~(3)の定期券・回数券・乗車券を提示して投票用紙を受け取り、7種類のカラーリングの中からいずれか1種類を選び、必要事項を記入して、駅員に手渡すというものです。
・上信電鉄 公式サイト
http://www.joshin-dentetsu.co.jp/
・新型車両カラーリング人気投票のお知らせ(10/20~10/28)(上信電鉄 2012年10月19日)
http://www.joshin-dentetsu.co.jp/tetudou/sonota/sinsha-tohyou.html
▲ 上信電鉄が31年ぶりに導入する新型車両のカラーリング人気投票を実施中。投票期間は、10月20日(土)~28日(日)まで。(クリックすると拡大画像を表示します)
31年ぶりの新型車両導入のニュースは、2012年3月21日付けの「上毛新聞」で明らかになっていましたが、このたび具体的な姿が明らかになりました。
公表された「新型車両」のイラストを見ると、先頭形状は「つくばエクスプレス(TX)」の「TX-1000系」「TX-2000系」によく似た鋭角的なマスクでありながら、全面ガラス部分はなめらかにカーブしていて、かなりカッコいいスタイリングです。
20m級の両開き3ドア車で、イラストを見る限り2両編成のようですが、「2012年度と13年度に1両ずつ導入」するとあります。
実際に1両ずつの調達になるのではなく、予算上の都合で年度をまたいでいるのだろうと思います。
車内は旅情を損なわないよう、クロスシート(ボックスシート)も装備する予定。
地方鉄道の電車というと、たいてい大手民鉄やJRの余剰車を譲受することが多いのですが、今回は「新造」です。
導入コスト(たぶん2両で2~2.5億円)は、国が1/3負担、残りを半分ずつ群馬県と沿線自治体が負担するとのことで、上信電鉄は負担なしのようです。
2014年に見込まれる「富岡製糸場」と絹産業遺産の世界遺産登録よりも前に運行を始めて、世界遺産登録へに弾みをつけたい……という意向もあるようです。
多くの地方鉄道にとって、旧式化した車両や設備の更新は大きな課題となります。
従来はこれも完全独立採算の範囲内で、鉄道事業者が自力で行うことが求められたため、大手私鉄や国鉄の「お下がり」を割安で譲受するか、不利益を承知で旧式車両を何十年も使い続けることが常態化していたわけです。
この結果、「ローカル線は古びた車両だけ」となり、線路の修繕はできても重軌条化や高速化することは難しかったので「ローカル線は遅くてガタつく」と、負のスパイラルに陥ってしまったのです。
かつて鹿島鉄道の存廃問題が浮上した際にもこの点が問題となりました。
鉄道存続のためには中古車両導入と線路・信号の近代化などで「11億円」かかるという試算が示されたものの、表向きは「地元では賄えない」という理由で廃線に追い込まれています。
(安価な筈の代行バス転換→地方型BRTの整備は結局かなり高くついていて、線路の撤去やバス専用道の整備などを含めれば、おそらく鉄道のまま近代化するか、「軌道」に転換して運行経費を抑制していた方が安上がりだっただろうし、沿線への波及効果も大きかった筈です)
近年になってやっと、公共交通の「公共」の部分が日本でも評価されるようになり、上下分離方式や公設民営方式が実現可能になりました。
クルマがまだ普及しきっていなかった高度成長期の頃であればともかく、今は地方の公共交通は民間事業者任せでどうにかできる状況ではなく、単純な事業採算性だけで論じることはもはや不適当です。
持続可能な地域を支える重要な社会インフラとして、公的資金を入れて機能し続けるようにしないと……という認識が広まりつつあります。
ともあれ、上信電鉄31年ぶりの新車はかなりカッコいい感じなので、実物の登場が楽しみです。
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HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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