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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【KATO】HO(16番)「EF510」3種ついに発売日決定!!

 老舗の鉄道模型メーカー「KATO」から、ついに待望のHO(16番)ゲージの「EF510」が発売となります。

 驚きました!!

 メーカー希望価格「13,440円」!!
 割引販売しているお店では「9,408円」とか、販売価格は「10,080円」で「10%(1,008円分)のポイント付加」というショップもあります。

 しかも、安いだけじゃない!!
 なんとも野心的かつ戦略的な新機軸が満載です!!

・製品情報[HO]EF510(KATO 公式サイト 2012年4月19日)
 http://www.katomodels.com/ho/ef510/

・カトーよりHOゲージ EF510 電気機関車が発表されました(「J-鉄道部」 2012年4月19日)
 http://blog.joshinweb.jp/joshintrain/2012/04/hoef510-8c14.html

・KATO HO EF510 5月下旬発売決定(「ホビーショップ カシオペアの店長ブログ」 2012年4月19日)
 http://popondetta.com/blog/cat1/katohoef510.html

・KATOHOゲージEF510形機関車、先行予約受付開始。(「ポポンデッタ商品部NEWS」 2012年4月19日)
 http://hobbyshopcassiopeia.blog41.fc2.com/blog-entry-359.html


 数々の特徴を有するKATO待望のHO(16番)「EF510」。
 どんな特徴があるかというと……。


・低廉な価格設定を実現
・DCCデコーダー、DCCサウンド対応スピーカー搭載スペースを確保
・ユーザー取り付けパーツの最小化、車体ナンバーは印刷済み
・詳細なパーツは別売りオプションとして用意
・新規開発の台車動力ユニット方式を採用
・最小通過半径360mmを実現、急曲線での連結走行用の「台車マウントカプラー」を別売り予定
・ヘッドライトは、電球色LEDで前進時に点灯
・テールライトは、3モードの点灯状態を再現可能
・車体側面のエアフィルターは、実車同様シースルー構造



 なんといっても、従来の常識を大きく覆す低価格を実現したことは特筆に値します。
 これは、パーツ構成の見直しや、詳細なパーツを別売りオプション化することなどで達成できたようです。
 HO(16番)に手が出しにくい最大の理由が「高価すぎるから」だということを考えると、低価格の実現は極めて大きく、戦略的な意味を持っています。

 低価格を実現しながらも、実車同様にエアフィルターはシースルーとなっています。
 これは、DCCサウンド対応のスピーカーユニットを組み込んだ際の「音抜け」を良くする目的ですが、結果的にディテールアップにもなっています。
 なお、DCCのソケットは搭載していないものの、DCCデコーダー、サウンド対応のスピーカーの搭載スペースは確保しています。さらに、サウンドデコーダーも発売予定とのことです。

 車体ナンバーは印刷済み仕様で、JR貨物機塗色は「EF510-6」、北斗星塗色は「EF510-501」、カシオペア塗色は「EF510-510」となっています。
 これまで車番はインレタ貼付方式が多用されてきましたが、実はこのインレタ貼付作業が曲者で、不慣れだと失敗する恐れがあり、初心者や不器用な人には結構な心理的障壁になっていました。
 (海外のHO車両の場合は、あらかじめ車番が印刷されているのが主流)

 ワイパーやエアホースは省略されていて、信号煙管、ホイッスル、無線アンテナは別売予定で、必要に応じて追加装備できる仕様になっています。
 最小限のディテールで十分と考える人はそのままで、細かいディテールまで要求する人は別売りパーツを購入して取り付けることで、双方の要求を満たすことができます。

 また、驚いたのはその最小通過曲線が「R360mm」という急曲線であるということです。
 実際に「実感的ではない」別売りの台車マウントカプラーを取り付けて、急曲線での連結運転を行うかどうかは個々のユーザー次第ですが、でもそれが「可能」であることにより、これまでHO(16番)に手を出せなかった新規需要を掘り起こせるとも言えます。
 従来は用意されていなかった「R370」という急カーブ線路も開発中とのことで、これはこれで興味深いところです。

 テールライトは、列車牽引時の非点灯状態「走行モード」、進行方向後端び左右とも点灯する「単機回送モード」、入換走行時の両端の片側が点灯する「入換モード」の3通りを用意。
 モードの切り替えは、列車無線アンテナの形をした切換スイッチで行います。


 元々KATOの日本型HO(16番)車両は、他社製品より割安ではあったのですが、今回の「EF510」は従来の製品よりもさらに手頃な価格帯で、ヨーロッパ型やアメリカ型の普及型モデルに近い特徴を有すると考えることができます。
 これまではNゲージしか手にしたことがなかった人でも、この価格帯であれば……とお感じになるのではないでしょうか。

 KATOからは「北斗星」編成が、TOMIXからは「カシオペア」編成の製品化が発表されています。
 ここ2~3年ほど、KATOはHOユニトラック線路セットの拡充など、一貫してHO方面のインフラ拡充に積極的だったような印象があります。
 おそらく、今回の「EF510」発売に向けた布石だったのだろうと思いますし、今後もさらなるサプライズが待っているのではないか……と期待してしまいます。






パッケージ

Amazonで購入



 HOゲージ 1-310 EF510-0

 【発売】KATO(カトー)
 【ジャンル】鉄道模型(HOゲージ)
 【発売日】2012年5月31日
 【税込価格】13,440円(参考:2012年4月23日時点でのAmazon.co.jpでの販売価格は「11,795円」)
 【備考】JR貨物の塗色







パッケージ

Amazonで購入



 HOゲージ 1-311 EF510-500 北斗星色

 【発売】KATO(カトー)
 【ジャンル】鉄道模型(HOゲージ)
 【発売日】2012年5月31日
 【税込価格】13,440円(参考:2012年4月23日時点でのAmazon.co.jpでの販売価格は「11,795円」)
 【備考】JR東日本「北斗星」塗色







パッケージ

Amazonで購入



 HOゲージ 1-312 EF510-500 カシオペア色

 【発売】KATO(カトー)
 【ジャンル】鉄道模型(HOゲージ)
 【発売日】2012年6月30日
 【税込価格】13,440円(参考:2012年4月23日時点でのAmazon.co.jpでの販売価格は「11,795円」)
 【備考】JR東日本「カシオペア」塗色





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無題

こんにちは。R360の単機走行凄いです。16番のイメージを払拭し、鉄模ファンを呼び寄せようとする意識が伺えますね。確かに、Nに比べてユーザーの少ない16番は、場所の制約と価格が高価というハードルがネックでしたから、多くのファンが増えることを期待しています。

小生、小学1年の時に親父がメルクリンのスターターセットを買って来たのが16番の始まりでした。タンク機関車と貨車2両が付いて、レールと分岐2基とコントローラーの。しかし、大手百貨店の玩具コーナーや専門店にしか置いていなかったのと、何せ高価だったため貨車2両増やしてお蔵入りとなりました。一時、Nに手を出したのですが、スケールダウン故にオモチャに見えて、国産16番にシフトした次第です。

鉄模って、それぞれ愛好の視点があるものの、完璧というのは私にとって面白くない訳。それを求めてはいるのですが、到達してしまうと、ハイそれまでという感じ。余力を残して想像したり、互いに工作技術を共有してこそ楽しさの広がりがあるのです。完成品連ねて回しても、凄いですね~だから?と思ってしまうのです。

本会メンバーで、ブラスキットが組めるのは5名、内フルスクラッチで工作するのは2名しか居ないのです。それだけ、
創る者も減っているのは確かですから、16番ワールドへの切っ掛けづくりを行って参ります。

来月のギャラリー公開日は変則で最終土日の26、27日です。
  • from 関鉄RFC会長 :
  • 2012/04/26 (11:05) :
  • Edit :
  • Res

Re:無題

・関鉄RFC会長さん

 「EF510」が発売予定品に名を連ねて以降、KATOはHO(16番)の「DD51」更新色とレールのスターターセットを発売したり、複数のレールセットを発売したり……と、着々と地ならしをしてきたように感じていました。
 肝心の「EF510」の発売日がなかなか公表されないので、マニアの中には「どうせ発売しないんだろう」なんて声もあったようですが、当倶楽部のメンバーの間では「こうも積極的にレールセットなどを出しているのは、『本格攻勢』に向けた前触れに違いない」と読んでいました。

 いざ詳細が明らかになってみると、これはまさに「革命的」な商品になりましたね。

 ディテールはオプションにしてでも価格を引き下げ、走行性能を向上させ、DCC化・DCCサウンド化を見据えてのギミックを盛り込む……と、相当に野心的ですし戦略的な製品だなあと感心しています。


 私自身はかつて「HO(16番)は高価だし、後付け部品が多すぎるから、とても手が出せない」と思っていた一人でした。
 それが、「タムタム」で3,000円ちょっとで売られていたバックマン製のアメリカ型DLを入手して見方が変わり、ビコムの発売しているDVD『ミニチュアワンダーランド』でHOと海外車両の魅力に気づき、今では心理的な障壁はすっかりなくなっています。
 とはいえ、海外型に比べると日本型車両の割高感は否めず、いざ入手するとなると「清水の舞台から飛び降りる」ような思い切りが必要だったわけなんですが……。

 今後、今回の「EF510」の価格帯が「動力車の標準的な価格」ということになるのであれば、これは相当に間口を広げる効果があるのではないかと思います。


> 鉄模って、それぞれ愛好の視点があるものの、完璧というのは私にとって面白くない

 本当にさまざまなアプローチがあって、実に奥深いですよね。
 私自身は工作技術は皆無で、買ったまま楽しむ程度なんですが、工作技術をお持ちの方のこだわりっぷりにはいつも驚かされています。


> 創る者も減っているのは確かですから、16番ワールドへの切っ掛けづくりを行って参ります

 そうですね。
 Nゲージしか知らない人に対して、「Nゲージもスゴイけど、でかいのももっとスゴイよ」という魅力を当方も発信していきたいと思います。


> 来月のギャラリー公開日は変則で最終土日の26、27日です。

 こちらのブログでもぜひご紹介したいと思います。
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  • 2012/04/26 (14:35) :
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