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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

【関東鉄道】「きままに☆5000形撮影会」レポート(2)

 2013年3月2日(土)、関東鉄道が常総線用に新造したディーゼルカー「キハ5000形」2次車2両を使った臨時快速イベント列車が走りました。
 前回の記事に続き、下妻駅での様子をご紹介。

・【ニュースリリース】『きままに☆5000形撮影会』を開催いたします(関東鉄道 2013年2月15日)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/130225_train/event.html

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 2013年3月2日(土)の「きままに☆5000形撮影会」。下妻駅で乗客を降ろした臨時列車は、一度下館方へと本線を進み、側線へと転線するため戻ってきました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 下妻駅に到着後、乗客を全て降ろした臨時快速列車は、一度下館方へと本線を進み、側線に転線するために引き返してきました。
 側線では、帰りの列車が出発するまでの間、しばらく留置。
 列車が折り返すまで、文字通り気ままな撮影を堪能できました。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 側線に移動した「キハ5000形」(2次車)2両による臨時快速列車。(クリックすると拡大画像を表示します)

 編成の両端には異なるヘッドマークを掲示していますが、駅貼りのポスターによると、10:50頃にヘッドマーク交換を実施するとのこと。

ヘッドマーク交換告知(2013年3月2日)ヘッドマーク交換告知(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 10:50頃、編成の両端に掲げられていたヘッドマークの交換を実施。下館方の「キハ5004」は、交換作業中に一時ヘッドマークがない状態に。(クリックすると拡大画像を表示します)

 思い思いの角度から撮影する参加者の皆さん。
 ホーム上から、側線沿いの道路端から、あるいは下妻駅を跨ぐ歩行者用の跨線橋の上から。
 というわけで、跨線橋から見下ろすアングルでも撮影してみました。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 下妻駅を東西に跨ぐ歩行者用の跨線橋から撮影。(クリックすると拡大画像を表示します)

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 普段はなかなか目にできない屋根上機器の様子も分かります。(クリックすると拡大画像を表示します)

 帰りの列車は下妻 11:50発 → 水海道 12:15着のノンストップ運行となったのですが、私は下妻 11:08発の下館行き普通列車で下妻を発つことに。
 というのも、しもだて地域交流センター「アルテリオ」で開催中だった「筑西雛祭り ひなめぐり」に「下館レイル倶楽部」は鉄道模型の出展協力を行っていて、会場での「運行管理」やメンテナンス、来場者への解説などを行う必要があったためです。

 で、帰りの列車に乗ろうとホームに移動したところ……。
 なんと、側線で停車中の臨時快速列車の内、水海道方の「キハ5003」は再度ヘッドマーク交換を実施中!!

 しかも、「急行つくばね」!!

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 水海道方の「キハ5003」では再度ヘッドマーク交換!! しかも「急行つくばね」とは……!!(クリックすると拡大画像を表示します)

 再度のヘッドマーク交換に気付いてから、下館行きの列車が到着するまで、わずか1~2分。
 時間があれば、もうちょっと粘って撮影できたんですが……残念。


 今回のイベントは、他の鉄道ではなかなか行っていない積極的なファンサービスで、かつ増収にも寄与するものです。
 今後も新車導入時などには、このような企画が行われると良いですね。



(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【関東鉄道】「きままに☆5000形撮影会」レポート(1)

 2013年3月2日(土)、関東鉄道が常総線用に新造したディーゼルカー「キハ5000形」2次車2両を使った臨時快速イベント列車が走りました。

・【ニュースリリース】『きままに☆5000形撮影会』を開催いたします(関東鉄道 2013年2月15日)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/130225_train/event.html

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 2013年3月2日(土)の「きままに☆5000形撮影会」。(クリックすると拡大画像を表示します)

 往路は、水海道(みつかいどう)→石下(いしげ)→下妻を快速運転。
 下妻駅では、側線に移動して、しばらく留置。
 復路は、下妻→水海道をノンストップ運転。

 イベント参加者は、乗車券だけで気ままに乗車でき(予約不要)、出発前の水海道駅、対向列車待ちを行う石下駅、折り返しまでの間しばらく側線に待機する下妻駅で、文字通り気ままな撮影を堪能できました。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 出発前の水海道駅での撮影。(クリックすると拡大画像を表示します)

 当日、まず自宅最寄りの大田郷駅から水海道駅まで移動。
 車内で発券機から整理券を受け取り、水海道駅の有人改札で「1日フリーきっぷ」(1,500円)を購入。

 水海道駅では、「とばのえステーションギャラリー」を運営している「関鉄レールファンCLUB」のメンバーさんや、いつも「とばのえステーションギャラリー」と「アルテリオ定例運転会」をハシゴしている小学生・A君に合流。
 イベント列車の出発まで、皆さん思い思いの角度から撮影を行っていました。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 「キハ5000形」(2次車)の車内。吊り輪の形状が三角形タイプになっています。(クリックすると拡大画像を表示します)

 水海道駅の1番線に停車中の「キハ5000形」(2次車)の隣(2番線)に、定期列車の運用に就く「キハ5000形」(1次車)が並びました。
 同じ「キハ5000形」ですが、排障器(スカート)の違いだけでなく、前照灯・尾灯を収めたライトボックスの取り付け位置が1次車と2次車では微妙に異なること、ライトボックスの形状も微妙に異なること、前面ガラスの窓枠の色が異なることなど、細かい差異があることも判明。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 水海道駅で並んだ「キハ5000形」の1次車(左)と2次車(右)。(クリックすると拡大画像を表示します)

 特にライトボックスの取り付け位置は、こうして1次車と2次車が並んでみて初めて分かるほどに微妙な差異でした。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ ライトボックスの位置が微妙に違うのと、ライトボックスの形状そのものも違うようです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 列車は石下駅に向かいます。
 石下駅では、交換列車を待つ間、わずかな時間ですが撮影を行えました。

「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)「キハ5000形」2次車(2013年3月2日)
▲ 石下駅にて。対向列車との並びも撮影できました。(クリックすると拡大画像を表示します)


 レポートはその2に続きます。


(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【真岡鐵道】SL重連「震災復興応援号」3月10日(日)運行

 真岡鐵道は、2013年3月10日(日)蒸気機関車の重連運転を行います。。
 運行ダイヤは通常と同じ、SL料金も通常と同じです。

・SL重連運転 震災復興応援号(真岡鐵道)
 http://www.mcatv.co.jp/menu/mokasl/20130110115727/index.html

真岡鐵道SL重連(2010年12月19日・下館駅)
▲ 真岡鐵道がSL重連運転!! 3月10日(日)に「震災復興応援号」が走ります。写真は2010年12月19日に行ったSL重連の模様です。(クリックすると拡大画像を表示します)

 SL重連は、「C11 325」と「C12 66」の2両によって行われます。
 一言に重連といっても、さまざまな連結形態が考えられます。
 どんな連結が行われるのか、楽しみですね。

真岡鐵道SL重連(2010年12月19日・下館駅)真岡鐵道SL重連(2010年12月19日・下館駅)真岡鐵道SL重連(2010年12月19日・下館駅)
▲ 写真は2010年12月19日に行ったSL重連の模様で、下館駅での出発シーンです。(クリックすると拡大画像を表示します)


 重連運転となると、沿線には大勢の「撮り鉄」が集まります。
 沿線での撮影もいいけど、できれば片道だけでも「乗って」くださいね。

 参考までに、下館13:02発→茂木14:07着の普通列車に乗れば、茂木14:27発の帰りの「SLもおか」号に乗車できます。

 真岡鐵道のSL列車に乗車する場合は、運賃のほかにSL料金(片道500円)が必要となります。


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【運転会告知】アルテリオ2013年3月定例運転会

 当方「下館レイル倶楽部」2013年3月定例運転会のお知らせです。

 今月は通常の開催スケジュールである「第3週の週末開催」となります。

 一般公開は2013年3月17日(日)10:00~16:00となります(途中1時間ほど「昼休み」となります)。
 設営&試運転は、運転会前夜の3月16日(土)18:00~21:00頃に行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 なお、運転会前日の夕方から行う設営(3月16日18:00~)と、運転会当日の早朝(3月17日9:00~10:00)は、原則としてメンバー、または参加費をご負担いただける方のみ参加可能と致します。
 ご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。

アルテリオ定例運転会・2013年2月アルテリオ定例運転会・2013年2月アルテリオ定例運転会・2013年2月
▲ 2013年3月の定例運転会は、3月17日(日)が一般公開日です。これらの画像は、2013年2月定例運転会の模様です。(クリックすると拡大画像を表示します)


【開催予定】

・一般公開:2013年3月17日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     http://www.city.chikusei.lg.jp/kurashi/shisetsu/shisetsu/kouryu/kouryu.html

・前日設営:2013年3月16日(土)18:00~21:00頃(基本的に関係者か、参加費をお支払いいただける方)
・反省会?:2013年3月16日(土)21:00頃~
・早朝走行:2013年3月17日(日) 9:00~10:00(基本的に関係者のみ)
・撤収作業:2013年3月17日(日)16:00~17:00(基本的に関係者のみ)

・備考1:HOゲージとNゲージ(もしかするとZゲージも?)の周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます(「早朝運転」「昼休み」中を除く)
・備考4:ご参加の場合、会場費はその日ごとに分担をお願いします^^; (人数次第ですが、500~800円程度/日となることが多いです)



【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)

・日曜日ご参加の場合
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います(満車の場合は、道向かいにある「筑西しもだて合同庁舎」もしくは「筑西市役所」の駐車場をご利用ください)
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)




【3月16日・朝~夕方/自由行動】

・真岡鐵道「SLもおか号」乗車
 ……往路は下館10:37発→茂木12:02着
 ……復路は茂木14:28発→下館15:57着
 ……途中の益子(ましこ)駅で下車し、陶芸の街を散策するのも良し
 ……下館13:02発→茂木14:07着の普通列車に乗れば、復路の「SLもおか号」に乗車可能

「とばのえステーションギャラリー」見学
 ……開催時間は、9:00~16:00
 ……入場無料/模型の運転を行う場合は、10分140円(硬券の「入場券」を購入する)



【3月16日・夜/設営、オフ会】

・オフ会
 ……1日目の設営終了後に開催(会場未定)



【3月17日・朝~夕方/運転会】

・運転会
 ……会場は9:00から入室可能ですが、10:00までは基本的に一般非公開の「早朝運転」タイムとします
 ……「昼休み」中は、ご希望の参加者のみ残って基本的に一般非公開の「昼間運転」タイムとします
 ……会場は17:00まで押さえてありますが、ラスト1時間は撤収作業です



【3月17日・夜/オフ会】

・オフ会
 ……2日目の運転会終了後開催(会場未定)



(ちょこっと観光案内)

・真岡鐵道(真岡市公式サイト内)
 http://www.moka-railway.co.jp/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 http://www.kantetsu.co.jp/train/tobanoe_gallery/tobanoe_gallery.html


(ちょこっと宿泊案内)

・「ホテル新東」
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

・「ホテル ルートイン下館」
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529


 なお、2013年6月までの開催予定(運転会の当日)は次の通りです(それぞれ運転会前日の土曜日は、会場設営&試運転を行います)。


・2013年3月……3月17日(日)「アルテリオ」2F「研修室」
・2013年4月……4月21日(日)「アルテリオ」2F「研修室」
・2013年5月……5月19日(日)「アルテリオ」2F「研修室」
・2013年6月……6月16日(日)「アルテリオ」2F「研修室」




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「筑西雛祭り ひなめぐり」終了しました

 当方「下館レイル倶楽部」が出展協力していた「筑西雛祭り ひなめぐり」、2013年3月3日(日)17:00をもって終了しました。
 ご来場くださいまして、まことにありがとうございました。

「筑西雛祭り ひなめぐり」
▲ 今年が初開催の「筑西雛祭り ひなめぐり」、無事終了しました。(クリックすると拡大画像を表示します)


 なお、後ほど改めてレポート記事を掲載予定です。


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【宇都宮LRT】とちテレ、市長インタビュー特番を放映(その2)

【宇都宮LRT】とちテレ、市長インタビュー特番を放映(その2)


 2013年2月26日(火)、「とちぎテレビ」でインタビュー特番「100年後にも誇れるまちづくりを ~佐藤栄一宇都宮市長に聞く~」が放映されました。

 まとめ記事「その1」に続き、「その2」です。


■財政面について

 富山の場合は「お団子と串」ネットワークを掲げ、駅やバス停を中心にした「お団子」を、「串」となる公共交通でつなぐ方針。
 宇都宮の場合は、東西基幹交通としてLRTを導入してバスや地域内交通を結節する「魚の骨ネットワーク」。基幹交通による「背骨」と、市内各地のコミュニティを結ぶ「小骨」を連携させる「ネットワーク型コンパクトシティ」によるまちづくりで拠点を結ぶことになる。

 宇都宮では、LRTは完全に新規導入となる。
 財政面の不安を抱く人もいて、数字が一人歩きしている面があるが、現在市が検討しているルート約15km(桜通十文字付近~宇都宮テクノポリスセンター)の総工費は383億円。
 383億円の内、1/2は国が、1/4は県が、残り1/4を市が負担。
 仮に市の負担が約100億円になるとしても、運営も含めて宇都宮の財政の身の丈の中で十分賄える。


■宇都宮は数々の大型事業を経験している

 宇都宮市は従来も100億円を超える公共事業は度々実施してきた。
 道路建設にも相当な金額がかかっている。

 大型公共事業の一例としては、たとえばゴミ焼却施設「クリーンパーク茂原」は総工費約280億円かかっていて、市の負担は200億円。
 このように、100億円を超える事業は今までもやってきたし、それで市が財政破綻することもなかった。

 宇都宮の財政は健全で、今後も良くなっていくし市債も減らしていく。
 良い条件を保ちながら、より大きな投資をしていくための事業だということをご理解いただきたい。


■「バスで十分」?

 それでも「バスで十分」との声もある。
 現在3社がバスを運行しているが、バスは赤字路線が増えていて、民間事業なので廃止の危機も。
 バスがなくなると困るので、バス購入も含めて国・県・市が毎年1億円の赤字補填を行っている。
 公共交通は必要なので、地域内交通も含めてある程度整理して、効率性を上げていくためにも、LRTが必要になってくる。
 もちろんバスも便利で必要なので、バスも増やしていく。バス路線がない公共交通空白地域への路線新設を行っていく。
 東西基幹ルートにLRTを導入することは必須で、バスや地域内交通、既存鉄道との結節を強化することで、公共交通を使いやすくしていく。


■寝たきりのお年寄りを減らす

 今後の高齢化社会を見据え、医療費や介護費の割合が歳出の中でどんどん増大している。
 今後は2人に1人がお年寄りを支える時代になるが、せめて宇都宮では寝たきりを減らす方針。
 そのために、自力で出歩けやすくするために公共交通を充実させて健康寿命を高めていく。


■公共交通を利用しやすくするための工夫

 LRTも単体で整備するのではなく、バスや地域内交通などとトータルで整備して利用者を増やし、料金も下げていく。
 ゆくゆくは市域内の全ての公共交通は1枚のICカードで乗り降りできるようにして、利便性を高める。
 乗り降りも早くなるので定時運行性を高めることもできるし、子ども割引も可能だし、定期券化することも可能。

キハ40系(JR烏山線)211系(JR宇都宮線)E233系(JR宇都宮線)
▲ JR宇都宮駅には東北新幹線、東北本線(宇都宮線)、日光線、烏山線が発着。今後の課題は、駅から先の移動手段をいかに便利で分かりやすくできるか、市域全体をカバーするネットワークを構築できるか、です。(クリックすると拡大画像を表示します)


■LRT導入を待ち望む道場宿の自治会長の話

 LRT導入を待ち望む道場宿の自治会長の声を紹介。

 クルマのありがたさは皆分かっているが、クルマが利用できない人達の移動の問題が深刻。
 専用軌道を時間通りに低廉運賃で乗れるLRTを早期整備し、交通弱者の足を確保したいと望んでいる。
 お年寄りや子ども、学生など、交通弱者といわれる人達の移動手段を確保したい。
 清原地区は競技場など人が集まる施設がたくさんあるが、クルマしか使えないし、駐車場がないと困ってしまう。
 早くLRT整備をして皆さんが移動に困らないようになれば、この地域はもっともっと発展していくと思う。


■中心街の声

 中心街でも早く導入してほしいという声が多い。

「待たずに混まないで乗れる公共交通で行きたい」
「早くできないかなとわくわくしている」
「ただ反対するのではなく、投資する以上は投資効果を最大化して、宇都宮の活性化のためになれば良いのではないか」
「環境に優しいのが最大あのメリット。観光客を呼び寄せるのに最適」

8000系(東武宇都宮線)
▲ JR宇都宮駅と東武宇都宮駅をつなぐ、分かりやすく便利な公共交通機関の整備は喫緊の課題です。LRTを西口まで整備する際、東武宇都宮線への乗り入れも有力な検討課題になるのでは。(クリックすると拡大画像を表示します)


■清原地区は宇都宮市の稼ぎ頭

 公共交通が充実すると、大渋滞で苦しむ清原工業団地(宇都宮の法人税収の22%を上げている)にもメリットが多い。
 清原工業団地からは早期LRT導入を求める声が強い。
 芳賀工業団地 にも多くの人が通っている。
 清原・芳賀を合わせると、宇都宮から通勤している人の数は「7万人」もいる。
 いつまでも研究・生産活動を続けてもらうためにも、LRTなど公共交通の充実させ、通勤しやすい環境整備が不可欠。

 公共交通ネットワークが整備されると観光客が増え、沿線の都市開発も進み、住宅や商業施設などを集めやすくなる。
 LRTは宇都宮の身の丈の中で十分整備できる。


■「選ばれる街」になるために必要な施策

 宇都宮は東京から近く、新幹線が通ったことで成長した。
 ところが、今後北海道新幹線が開通すると、列車の速達化のために途中駅の通過が増えていくだろう。
 そのとき、宇都宮が通過駅になってしまったら、交流人口は減ってしまうだろう。
 北海道新幹線開業時、宇都宮が停車駅に「選ばれる」かどうかは、今後の方策次第。日本を代表する主要都市に宇都宮が選ばれるようにしていきたい。

 平成30年頃までには、LRT、バス、地域内交通などによるネットワークを整備して都市の魅力を高めていきたい。
 全国の中で生き残れるまちの中に宇都宮も入っていく。
 市民が安心して住み続け、働き続けることができる、行政も安定した税収の中で新しいサービスを提供し続けることができるようにしていきたい。


■市民へのメッセージ

 人口減少、超高齢化社会を迎えていく中、宇都宮が100年先も持続可能なまちづくりをしていく。
 市民の皆さんにもさまざまなアイディアを出していただきたき、宇都宮が発展していけるにしていきたい。


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【宇都宮LRT】とちテレ、市長インタビュー特番を放映(その1)

 2013年2月26日(火)、「とちぎテレビ」でインタビュー特番「100年後にも誇れるまちづくりを ~佐藤栄一宇都宮市長に聞く~」が放映されました。

 昨秋の市長選では、対立候補が「LRT反対」を最大の公約に掲げました。
 現職は「ネットワーク型コンパクトシティ」実現に向けて地域内交通の拡充などを進めていて、東西基幹交通としてLRTを導入することが最適だと繰り返し説明。選挙戦でも東西基幹交通にLRTを導入し、路線バス再編やデマンド交通拡充による公共交通拡充を最大の公約に掲げました。

 その結果、LRT導入を掲げる現職の佐藤栄一氏が圧倒的大差で勝利。
 佐藤氏はこれまでの選挙でも公共交通拡充は公約に掲げていましたが、選挙公約で「LRT導入」と明言したのは今回が初めて。
 LRT導入が最大の争点となった選挙で、導入を明言した候補が圧勝した意味は重いものがあります。


 今回の特番は、3期目に突入した佐藤栄一市長に対するインタビュー形式で番組が進行。
 今後宇都宮が持続的に発展していくために必要な政策などについて、佐藤市長が説明しました。

 今後の宇都宮市の今後の取り組みは、宇都宮市や栃木県だけにとどまらず、北関東一円、全国の地方都市の将来をも占う極めて重要かつ先進的なものです。

 本ブログでは、この番組を視聴できない方のために、番組中の発言内容をまとめ記事をご紹介します。

 (※このまとめ記事は、前編の「その1」に続き、後編の「その2」に続きます)

JR宇都宮駅西口JR宇都宮駅西口JR宇都宮駅西口
▲ JR宇都宮駅の西口。北関東最大の都市・宇都宮の取り組みは、日本の地方都市の今後を大きく変えるきっかけになると注目を集めています。(クリックすると拡大画像を表示します)。


■「選ばれる街」になるために

 これまでの宇都宮市は、道路がどんどん整備され、新幹線もできた。
 今後は宇都宮が「選ばれる街」になっていくための方法が大切。

 ここ数年では中心市街地での「クリテリウム」を実施し、話題になっている。
 餃子を活かしたまちおこしも活発に実施。交流人口が増加している。

 行政も民間同様「稼げる」ことが重要。
 人口が増え、税収が増えることが重要で、その中で民間企業にも稼いでもらう。行財政改革は着実に進み、これからも市債残高を減らしていく。


■小さな自治体で大きなサービス

 他都市との比較では、宇都宮市は全国で2番目に市民一人あたりの市債残高が少なく、職員数も減らしている(7年間で約600人減)。
 市債残高は、平成24年9月時点で市民1人あたり約25万円で、他の50万人以上の中核市の中では全国で2番目に少ない。
 平成24年5月の人口1万人あたりの市職員の数は、66.8人。50万以上の中核市の中では全国2番目に少ない。


■宇都宮市の今後の課題

 宇都宮の今後の課題について。普段に行財政改革を続けつつ、企業が設備投資を行うのと同様に、新たな投資を進めていく。
 企業でも売り上げを上げようと思ったときには、ラインを増やして生産を増加させたり、新商品を開発して販路を拡大していく。
 宇都宮市も同様に、教育、環境、高齢化社会対応、危機管理など「安全で安心なまちづくり」のために投資を行っていく。
 限りある財政の中で、まちづくりは選択と集中が重要で、ネットワーク型コンパクトシティの形成が重要。

 宇都宮は416平方kmあるが、全部を開発するのではなく、既に人が住んでいる地域に投資を集約していく。
 市内各地に日常生活に困らないコミュニティをそれぞれ集約し、コミュニティ内は地域内交通で移動しやすくする。
 他のコミュニティには幹線軸となる公共交通を整備して、相互の行き来を便利にしていく。


■「SMAPなまち」

 SMAPのように、宇都宮の各地域がそれぞれ機能しつつ、まとまっても輝くまちづくりが重要。
 SMAPのメンバーが単独でもグループでも輝いているように、宇都宮の各コミュニティも、それぞれが単独でも輝きつつ、他のコミュニティと連携することでさらに輝きを増していく。


■7つのビジョン

 市長が掲げる「7つのビジョン」。

(1)都市機能を大きく前進、安心・安全の住み良さを
(2)都市農業は今後も産業の柱、食文化・健康、自然環境の礎
(3)健康寿命を伸ばし、自律した生活と老後の安心を
(4)地域内交通・バス路線・LRTによる公共交通が網羅された街作りへ
(5)人間力向上で人が輝く、子どもが伸びやかに育つ
(6)仕事を増やす、新事業を育てる、収入の向上で生活の安定を!
(7)街が面白い、街歩きが楽しい!


■最重要ビジョンは「地域内交通・バス路線・LRTによる公共交通」

 栃木県はクルマ社会で、自動車普及率は全国1位の97.8%。
 しかし、いつまでもクルマ頼りでいいのか。
 クルマが便利なのは当然だし、今後もクルマ利用に配慮した施策は行うが、従来手薄だった公共交通の拡充を今後は重視し、2本柱でやっていく。

 従来の宇都宮にとっての弱点だった東西基幹ルートにLRTを整備して、南北方向の鉄道と結節するほか、現状ではJR宇都宮駅に集中しているバスの再編を進めていく。

 「魚の骨ネットワーク」。

 背骨にあたる部分をLRTとし、小骨の区間をバスが担当する。


■先進事例・富山のレポート

 LRTについて、富山市の現状をレポート。

 富山市は人口42万人。中核都市の指定を受けている。 富山駅前に「ポートラム」が発着。オシャレな車両。大人200円の均一運賃。ICカード利用だと170円。15分おきのパターンダイヤで、待たずに乗れる。

 既存の地方路線を活用し、中心市街地では新たに道路に軌道を設置。ホームと車両の段差がなく、車内もフラット。加速が滑らか、窓が大きくて開放感がある。電停ではフィーダーバスに短距離でスムーズに乗り換え可能。電停は駐輪場が完備し、緩やかなスロープで乗車可。

 富山の「ポートラム」は日中でも利用が多く、周辺道路が渋滞するし、時間通りに走り運転本数も多いのLRTが便利との声多数。
 富山市におけるLRT導入は、コンパクトシティ実現のための手段だった。


■富山市役所でのインタビュー

 富山は平坦な地形、クルマが多く道路整備率が高く、市街地が拡散したことなど、宇都宮と共通項が多い。
 クルマ保有率が高く、一戸建て志向が強いため、市街地が拡散してしまった。

 富山のコンパクトシティの考え方は、市の中心に市街地を集約するのではなく、「お団子と串」の都市構造。
 既存の駅周辺やバス停周辺を「お団子」として、「串」となる鉄道やLRT、バスなど、便利な公共交通でつなげていく。
 富山市は県庁所在地の中で中心市街地の人口密度が最も低い都市になってしまった。
中心市街地の衰退、クルマを使えない人に住みにくい街になってしまった。

 今後労働者の人口が減少して税収が減ると、富山市の財政力が低下する懸念が強い。
 市街地が拡散すると、ゴミの収集や下水道の維持管理など、行政コストがかさんでくる。行政コストは税金でまかわれるため、行政コストが増大すれば、その分住民へのサービス水準が低下してしまう。
 また、中心部の衰退、人口の拡散、公共交通の衰退は、将来的にもっと深刻になっていくことが予想される。

 そのため、コンパクトシティと集約型のまちづくりが必要だった。


■都市部に住んでもらうために

 富山市では「誘導的施策」として

(1)公共交通の活性化
(2)中心市街地の活性化
(3)居住推進の補助事業

 を実施。

 (3)の補助事業は、中心市街地で一戸建てを建設したりマンションを購入すると、最大50万円を補助するというもの。特に公共交通沿線については、郊外から公共交通沿線に移住するとさらに10万円上乗せ補助を出すなど、「お団子」への誘導を進めている。

 誘導的施策の一つとして導入したLRTは、JR時代に比べて運転本数を数倍に増やしサービスレベルを向上させた結果、利用者が倍増。
 JR時代は2200人→LRT転換後は4800人に。

 高齢者の移動が活発化した。まちづくりと福祉の一体化。
 高齢者はLRTができて外出する機会が増えた。
 従来は外出を控えていた高齢者が積極的に外出するようになるなど、公共交通の充実が結果的に福祉にも役立っている。


■LRT沿線でない市民も高評価

 「ポートラム」の沿線ではない市の南部の住民も、「ポートラム」整備が「良かった」と評価。
 おそらく、次は自分の地域の公共交通が活性化するとの期待感がある。
 街の都市基盤としてLRT整備・維持を行っていくという富山市の強い思いが理解された。

 富山市では住民がLRTの価値を認識し、今後のまちづくりに必要不可欠なものだと理解している。
 地元企業がスポンサーになって電停にデザイン壁を設けたり、企業や個人が出資したベンチが出資者のプレート付きで設置されている。

 プレートの一つには、こんな文言が。

 「LRTは街を楽しくします」


 (このまとめ記事は、後編の「その2」に続きます)


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【レポート】「筑西雛祭り ひなめぐり」3月3日まで開催中

 当方「下館レイル倶楽部」は、既報の通り、ホームタウンでもある筑西市(の旧・下館市)中心街で開催中の「筑西雛祭り ひなめぐり」に出展協力。
 「雛人形と鉄道模型のコラボレーション」という、下館ならではの演出を行っています。

 開催期間は、2013年3月3日(日)17:00までです。

「筑西雛祭り ひなめぐり」会場
▲ 2013年3月3日(日)まで開催中の「筑西雛祭り ひなめぐり」。会場「アルテリオ」1Fのガラス部屋では、雛人形と鉄道模型のコラボを展開中です。


 こちらは、本日(2013年3月2日)の動画です。


▲ 「アルテリオ」1Fのガラス部屋にて。雛人形と鉄道模型がまさかのコラボを展開中。


▲ 今日も元気に走っています。

 本イベントは、当倶楽部が毎月定例の鉄道模型運転会を開催しているしもだて地域交流センター「アルテリオ」がメイン会場です。

「筑西雛祭り ひなめぐり」
▲ 今年が初開催の「筑西雛祭り ひなめぐり」。2013年3月3日(日)までの開催です。(クリックすると拡大画像を表示します)


 なお、模型の運転は週末など「下館レイル倶楽部」のメンバーが会場にいるときには、会場の状況を見て適宜運転します。
 また、平日などメンバー不在の際は、基本的に11:00~17:00頃にかけて、15分間隔で運転と休止を繰り返す設定にしてあります。

 さあ、いよいよ残すところあと1日。
 3月3日(日)、このイベントでのラストランです。


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【関東鉄道】「キハ5000形(2次車)」回送列車、大田郷駅にて

 関東鉄道が常総線用に新造したディーゼルカー「キハ5000形」2次車は、予定通り2013年2月25日(月)に入線しました。
 新造された「キハ5003」「キハ5004」は、製造元の「新潟トランシス」から鉄路下館駅に甲種輸送されました。

・関東鉄道キハ5000形が甲種輸送される(「railf.jp」2013年2月26日)
 http://railf.jp/news/2013/02/26/160000.html

 当ブログでも、当日の下館駅での模様をその1その2の2回に渡って掲載しました。今回はその続き。

 下館12:42発の回送列車は、次の大田郷駅で3分間停車。対向列車との交換を行います。
 そこで、下館駅を少し早めに出発し、一駅先の大田郷(おおたごう)駅に移動。
 駅に着くと、12:46。ちょうどディーゼルカー4両編成となった回送列車が到着しました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 機関車代わりの「キハ2104」を先頭にした回送列車。堂々の4両編成です。(クリックすると拡大画像を表示します)

 大田郷駅は線形が良く、かつある程度長い列車が入線できるだけの長さがあります。
 かつては取手から常総線経由で水戸線方面に抜ける国鉄からの臨時列車が時折走っていました。
 「12系」客車を「DD502」が牽引する姿を何度か見ています。

 先頭の「キハ2104」には、「祝 5000形 甲種回送」と銘打ったヘッドマークが掲示されています。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 普段は単行(1両編成)か2両編成しか走らない区間なので、4両編成は見応えがあります。(クリックすると拡大画像を表示します)

 回送列車は、3両編成の停車位置で停まったため、編成最後尾(4両目)の「キハ5003」は構内踏切をまたいだ格好で停車していました。
 (注:ホーム長はたぶん6両編成分ぐらいはある)

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 構内踏切をまたいで停車中の「キハ5003」。(クリックすると拡大画像を表示します)

 下館行きの下り列車は、今回の「キハ5000形」と同じ新塗色の「キハ2203」。
 偶然なのか、関東鉄道側の配慮なのかは分かりませんが、同じ塗色の列車がすれ違いました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 下館行きの「キハ2203」。「キハ2200形」は新塗色への変更が進み、現在この「キハ2203」まで変更済みです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 これまでの矢印形の塗色と異なり、この新塗色は複雑なライン取りを行う箇所がないため、塗装作業の省力化につながっているのだろうと思います。
 今回「キハ5000形」を牽引した「キハ2103」+「キハ2104」も新塗色に塗色変更を行っていますし、今後徐々に新塗色をまとう車両が増えていくのだろうと思います。


▲ 下館行き列車の到着を待って、回送列車は出発しました。(クリックすると動画を再生します)


 今回の「キハ5003」「キハ5004」の導入は、東日本大震災の影響で1年以上遅れていたとはいえ、関鉄も県も沿線自治体も、引き続き将来への投資を継続していく姿勢をアピールすることにもなりました。
 今回の2両が、引退した「キハ350形」の代替車両という位置づけなのか、それとも「キハ100形」を置き換えるための車両なのかは分かりませんが、常総線におけるワンマン対応・単行用車両としては現状では決定版といえる仕様の車両なので、今後もさらなる増備が行われるのかも。

 ……正直なとこと、下館~守谷の運用がメインの車両に関しては、JR水郡線の「キハE130系」のように、片側4人掛け、片側2人掛けのセミクロスシートにして欲しいなあとは思いますが……。


(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【関東鉄道】「キハ5000形」2次車、下館駅に到着(その2)

 当ブログでもご紹介しました通り、関東鉄道は常総線用の新造車両「キハ5000形」2次車を導入しました。
 新造された「キハ5003」「キハ5004」は、製造元の「新潟トランシス」を旅立ち、鉄路下館駅に甲種輸送されました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 「キハ5000形」2次車「キハ5003」「キハ5004」は、下館駅から機関車代わりのディーゼルカー2両に牽かれて、車両基地に向かいます。(クリックすると拡大画像を表示します)

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 連結作業前の様子。(クリックすると拡大画像を表示します)

 前回の「その1」に続き、今度は動画を。


▲ 機関車代わりにやってきたのは、新塗色となった「キハ2103」+「キハ2104」の2両編成。

 この動画でお見せしている連結作業を行った結果、水海道方から「キハ2104」「キハ2103」「キハ5004」「キハ5003」という順番の4両編成に。
 機関車代わりの「キハ2104」+「キハ2103」が到着してからわずかな時間で連結作業は終わりました。

 回送列車は、下館駅を12:42に出発します。
 先回りして大田郷駅でこの列車を待つことにして、下館駅を12:35頃に離れました。


 続く。


(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【関東鉄道】「キハ5000形」2次車、下館駅に到着(その1)

 当ブログでもご紹介しました通り、関東鉄道は常総線用の新造車両「キハ5000形」2次車を導入しました。
 新造された「キハ5003」「キハ5004」は、製造元の「新潟トランシス」を旅立ち、鉄路下館駅に甲種輸送されました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 「キハ5000形」2次車「キハ5003」「キハ5004」の2両が下館に到着しました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 この2両は、先に導入された「キハ5001」&「キハ5002」に続く「キハ5000形」の2次車で、前回から3年半ぶりの導入となります。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 今回の2両は、本来2011年度の導入予定だったのですが、東日本大震災の影響により、導入が延期されていました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 1次車(キハ5001、5002)からの変更点は、(1)排障器(スカート)の大型化、(2)吊り輪の形状を円から三角形に変更の2点。
 スカートの大型化により、見た目はずいぶんマッシブになりました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 排障器(スカート)が大型化した点が外見上最大のポイントです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 下館までは「DE10 1603」が牽引してきましたが、常総線内は2両編成のディーゼルカーが牽引します。
 以前は常総線の新車(または中古車)回送時、常総線内は関東鉄道に残存する唯一のディーゼル機関車「DD502」が牽引していたのですが、機関車自体の老朽化と、近年著しく運行頻度が向上し、かつ高速化している常総線内で「DD502」が活躍できる場面はなくなっていて、現在は機関車代わりのディーゼルカー2両が牽引しています。

「DD502」(2012年11月3日)「DE10 1603」(2013年2月25日)「キハ5000形」1次車の回送(2009年8月24日)
▲ 以前の新車入線時は「DD502」(左画像)が常総線内を牽引していましたが、近年は他のディーゼルカー(2両編成)が牽引役を努めます(右画像)。今回水戸線内は「DE10 1603」(中画像)が牽引してきました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 今回どの編成が牽引役を務めるか事前情報はなかったので、まさか「キハ5001」+「キハ5002」じゃないだろうな……と勝手に予想しながら待ち構えていたところ、「キハ5000形」から採用された新塗色に変更したばかりの「キハ2103」+「キハ2104」の2両編成がやって来ました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 臨時ダイヤでやって来た「キハ2103」+「キハ2104」が牽引役を務めます。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「キハ2100形」と、今回の「キハ5000形」2次車の連結面を見ると、新旧の排障器(スカート)のサイズがどの程度違うか、一目瞭然です。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 左が従来のスカート(排障器)、右が「キハ5000形」2次車が装備する大型スカートです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「キハ5003」と「キハ5004」は、製造元の新潟トランシスから上越線経由で大宮に来ているものと思います。
 上越線は、週末からの豪雪の影響をもろに受けていたのでしょう。「キハ5003」と「キハ5004」の床下機器や台車などにはかなり雪が付着していました。

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 「キハ5003」のスカートの裏側は、おそらく新潟から上越線で峠越えをした際に付着したと思われる雪がギッシリ詰まっていました。(クリックすると拡大画像を表示します)

「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)「キハ5000形」2次車(2013年2月25日)
▲ 床下機器や台車にも雪が付着していました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 回送列車は、下館駅を12:42に出発します。
 先回りして大田郷駅でこの列車を待つことにして、下館駅を12:35頃に離れました。


 続く。


(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【関東鉄道】「きままに☆5000形撮影会」2013年3月2日(土)開催

 当ブログでも既報の通り、関東鉄道は常総線用の新造車両「キハ5000形」2次車を導入します。
 新造された「キハ5003」「キハ5004」は、2013年2月25日(月)に新潟トランシス→下館→車両基地へと運ばれて試運転などを行うことになります。

 常総線に入線した直後の3月2日(土)、この2両のお披露目イベント「きままに☆5000形撮影会」が行われることになりました。
 今回導入する「キハ5000形」(2次車)による臨時列車水海道~下妻間に運行して、下妻駅などで気ままに撮影を楽しんでもらおう……という企画です。

・【ニュースリリース】『きままに☆5000形撮影会』を開催いたします(関東鉄道 2013年2月15日)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/130225_train/event.html

「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)
▲ 常総線に「キハ5000形」2次車が2両増備となります(写真は2009年導入の1次車)。3月2日(土)には、お披露目イベントが行われます。(クリックすると拡大画像を表示します)

 イベント概要は次の通り。


【開催日】
 2013年3月2日(土)

【運行時刻】
 往路……水海道 9:54発 → 下妻 10:19着(途中、石下駅のみ停車)
 復路……下妻 11:50発 → 水海道 12:15着(ノンストップ)

 下妻駅に到着後、側線に留置
 下妻駅に留置中、ヘッドマーク交換

【参加方法】
 事前予約は必要なし
 乗車券のみで、誰でも乗車可能

【イベント内容】
■記念品プレゼント
 「常総線一日フリーきっぷ」で乗車すると、往路・復路とも、先着50人に記念品をプレゼント
 往路(下り列車)記念品は、9:10から水海道駅の改札窓口で整理券配布(記念品の受け取りは下妻駅)
 復路(上り列車)記念品は、11:20から下妻駅の改札窓口で配布

■物販
 水海道駅と下妻駅で当日限定グッズを8:00から開始
 水海道駅……「特別版運行図表」(臨時列車や「キハ100形」などの運用スジを記載)を販売
 下妻駅……「特別版運行図表」(上記)、記念車両キーホルダーを販売

【問い合わせ先】
 関東鉄道(株)鉄道部
 電話:029-822-3718(月~金曜日の8:30~17:30対応)



「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)
▲ 2009年9月26日に行われた「キハ5000形」1次車(2両)による試乗会の模様。このときは関東鉄道のはからいで、下妻駅の側線に留置中の編成を間近で撮影できました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「キハ5000形」は、ワンマン運転対応の両運転台車で、6両製造された「キハ2400形」の改良型です。
 コモンレール式のディーゼルエンジン(330hp)を装備し、最高運転速度は90km/h。
 「キハ2400形」までの車両にはなかった「排気ブレーキ(エンジンブレーキ)」も装備しています(注:関東鉄道の車両としては初めて装備しました)。

 2009年に製造された「キハ5001」と「キハ5002」は「1次車」で、今回新造の「キハ5003」と「キハ5004」は「2次車」です。
 1次車からの差異は、(1)排障器(スカート)の大型化と、(2)吊り革形状を円状から三角形に変更などです。

「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)
▲ 「キハ5000形」2次車は、写真の1次車よりも排障器(スカート)が大型化しますので、遠くからも見分けることができそうです。(クリックすると拡大画像を表示します)

 茨城県も常総線の沿線自治体も、常総線を「県西地区の重要な社会インフラ」と位置づけ、軌道強化や施設・車両の近代化を積極支援するようになりました。
 (つくばエクスプレスが開業すると、常総線の収益性が低下する予測があり支援が必須なこと、一方で守谷で乗り換え可能になると都心方面へのショートカットが可能になるので、水海道・下妻・下館方面からの利用は増えるだろうことから、投資効果もあるという見立てがあったのでしょう)
 沿線自治体がまとめた「常総線再生計画」(PDFファイル)によると、車齢40年以上の老朽車両を更新するための新型車両を「平成22年度に2両、平成23年度に2両」導入するとあります。

 平成22年度(2010年度)の「2両」は、「キハ5001」と「キハ5002」が該当します。
 平成23年度(2011年度)の「2両」は、2011年3月11日(金)の「東日本大震災」の影響を受けて、まず復旧・復興に予算が割かれたため、計画通りには増備されず、今回「キハ5003」「キハ5004」として結実したものと思います。

 今回の「キハ5003」「キハ5004」は、先に運用離脱した「キハ350形」を更新するためのものなのか、それとも2両残存する「キハ100形」(旧「キハ300形」をワンマン改造して排障器を取り付けたもの)を更新するためのものなのか、現時点では判断できる材料がありません。
 もし前者だとすると、今後さらに「キハ100形」を更新するための車両も必要になるので、その場合はさらに「キハ5000形」が増備される可能性があります。
 (「キハ350形」が引退して、常総線の車両は慢性的に不足がちであるように見受けます)


 最近になってやっと日本でも公共交通の社会的役割が再評価されるようになり、車両更新に対する補助の拡充や、上下分離方式の「下」(インフラ部分)の一部として公的に賄う体制作りや法整備も進んできました。
 地方路線への支援も拡充され、従来の「赤字補填」という枠組みではなく、地域の持続的発展に欠かせない社会インフラの「必要経費」という枠組みでの支援が行いやすくなりつつあります。


 従来日本では、鉄道やバスなどの「公共」交通も、民間企業による営利事業と見なして「独立採算制」が大前提の考え方が支配的でした。
 しかし本来「公共」交通というように、地域の持続的発展に不可欠な極めて公共性が高い事業ですから、行政も「金も出すが口も出す」状態にして、民間任せにせず、一定レベルで関与し続けることが望ましいといえます。

 何故かというと、民間企業は「経営の失敗」リスクを内包しているからです。
 他の業種と異なり、鉄道やバスの運営会社が経営破綻して運行不能になってしまうと、沿線住民や、その沿線に通勤通学している人達は、「移動の自由」を奪われることになります。
 特に、道路交通と隔離した専用の走行空間を走り、定時運行性・速達性が高い鉄道の廃止は深刻な影響をもたらします。
 茨城県内では、筑波鉄道、鹿島鉄道、日立電鉄などが廃線となり、代行バスを運行したとしても、


・代行バスに移行……鉄道利用者の約3割
・マイカーに移行……鉄道利用者の約3割
・移動自体を断念……鉄道利用者の約4割


 このように推移することが分かっています。

 つまり、鉄道を廃止するということは、道路渋滞を悪化させ、その地域に移動しようとするマインドを大きく減退させるマイナス効果が甚大で、こうしたことから沿線の価値も大きく減退してしまいます。

 単にノスタルジーや鉄道趣味の観点からではなく、こうした社会的波及効果の大きさから、既存の鉄道をリニューアルしながら運行し続けていくということは極めて重要といえます。
 少子高齢化が進み、人口減少傾向が続く中ではありますが、だからこそ、しっかりした公共交通が機能し続ける地域の価値は高まっていきます。

 今回の「キハ5000形」2次車の増備は、こうした状況下で行われるわけで、実は結構意義深いものでもあります。


(当ブログ内の参考記事)

・【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線(2013年2月11日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20130211

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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【レポート】「筑西雛祭り ひなめぐり」の動画を公開!

 当方「下館レイル倶楽部」は、既報の通り、ホームタウンでもある筑西市(の旧・下館市)中心街で開催中の「筑西雛祭り ひなめぐり」に出展協力。
 「雛人形と鉄道模型のコラボレーション」という、下館ならではの演出を行っています。

 こちらは、本日(2013年2月20日)の動画です。


▲ 「アルテリオ」1Fのガラス部屋で、雛人形と鉄道模型がまさかのコラボを展開中!!


▲ こちらの動画は、イベント開始直後の2013年2月2日(土)・3日(日)の模様。

 本イベントの開催期間は、2013年2月2日(土)~3月3日(日)の約1ヶ月間。
 会場は、当倶楽部が毎月定例の鉄道模型運転会を開催しているしもだて地域交流センター「アルテリオ」が中心です。

「筑西雛祭り ひなめぐり」
▲ 今年が初開催の「筑西雛祭り ひなめぐり」。2013年3月3日(日)までの開催です。(クリックすると拡大画像を表示します)


 なお、模型の運転は週末など「下館レイル倶楽部」のメンバーが会場にいるときには、会場の状況を見て適宜運転します。
 また、平日などメンバー不在の際は、基本的に11:00~17:00頃にかけて、15分間隔で運転と休止を繰り返す設定にしてあります。
 (先週末の定例運転会の際にメンバーの「ゆうちゃん」さんがコンセントに取り付けるタイマーを設置しました)

 なお、メンバーも市の職員の方も皆さんご厚意で運転展示にご協力いただいています。
 このため、確実にこの日の何時、というお約束は難しいので、その点はお含み置きくださいますと幸甚です。


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【三陸鉄道】クウェートの資金援助による新型車両3両を新造

 東日本大震災により甚大な被害を受けた三陸鉄道
 これまでに「北リアス線」(宮古~久慈/71.0km)で復旧が終わった区間での運行を再開していますが、今年4月上旬には「南リアス線」(盛~釜石/36.6km)の内、盛~吉浜間(21.6km)での運行も再開します。
 これに先駆けて、被災して使用不能となった現行車両を代替すべく、新型車両3両製造され、2月15日と20日の2回に分けてトレーラーで陸送されることになりました。

 この車両、関東鉄道などのディーゼルカー製造でも知られる新潟トランシス製の「NDC」シリーズの車両で、なんとクウェートからの震災復興支援資金によって製造費が賄われているそうです。

・三陸鉄道の新型車両が聖籠町を出発(新潟日報 2013年2月14日)
 http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130214026695.html

・新潟発、三鉄の新車両 トレーラーに載せ出発(岩手日報 2013年2月14日)
 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130214_P

・新車両購入について(三陸鉄道 プレスリリース)
 http://www.sanrikutetsudou.com/wp-content/uploads/2012/06/7698dd4e49b3f8f7d2323e3f9f148fe0.pdf
 (PDFファイルです)

 上記新聞報道や三陸鉄道のプレスリリースによるとし、新型車両の概要は次の通りです。


・製造……新潟トランシス
・車種……NDCシリーズ
・車体長……18,000mm
・定員……110人(座席:49、立席:11)
・座席配置……セミクロスシート
・空調設備……冷暖房完備
・ドア配置……片開き2ドア(ドア幅:1,000mm)
・トイレ……洋式大型トイレ


 シートピッチ(座席の間隔)は従来車より80mm拡大し、シート形状を改良。
 バリアフリー対策としてドア幅を拡大したほか、従来車より床の高さを170mm下げ、乗降用ステップの廃止を実現しています。車いすスペース、車いす固定装置も装備。
 車内は和風の雰囲気を採り入れています。

 なお、三陸鉄道は国からの支援も受けて復旧工事を進めていて、2014年4月には全線での運行再開を目指しています。
 鉄道は、道路交通と隔離して運行するため、定時運行性と速達性に優れ、地域の持続的発展を担う重要な社会インフラです。
 まさにそのことを体現している事例だといえます。


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【関東鉄道】「キハ5000形」2両増備、2月25日(月)に入線

 関東鉄道は、常総線用の新造車両「キハ5000形」2次車の導入を発表しました。
 今回新造したのは「キハ5003」「キハ5004」2両で、1次車(「キハ5001」「キハ5002」)の導入から3年半ぶりの増備となります。

・【ニュースリリース】常総線に新造車両キハ5000形を導入します(関東鉄道 2013年2月8日)
 http://www.kantetsu.co.jp/news/130225_train/kh5000.html

「キハ5000形」1次車(2009年8月25日)
▲ 常総線の新型車両「キハ5000形」2次車が2両増備。前回の1次車導入から3年半ぶりの増備です。写真は、1次車が入線した翌日の2009年8月25日、早速試運転を行っていた「キハ5001」と「キハ5002」の様子。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「キハ5000形」は、ワンマン運転対応の両運転台車で、6両製造された「キハ2400形」の改良型です。
 コモンレール式のディーゼルエンジン(330hp)を装備し、最高運転速度は90km/h。
 「キハ2400形」までの車両にはなかった「排気ブレーキ(エンジンブレーキ)」も装備しています(注:関東鉄道の車両としては初めて装備しました)。

「キハ5000形」1次車(2009年8月24日)「キハ5000形」1次車(2009年8月24日)「キハ5000形」1次車(2009年8月24日)
▲ 2009年8月24日に行われた「キハ5000形」1次車の輸送。下館駅では水戸線から常総線へと転線する様子を見ることができました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 2009年に製造された「キハ5001」と「キハ5002」は「1次車」で、今回新造の「キハ5003」と「キハ5004」は「2次車」です。
 1次車からの差異は、(1)排障器(スカート)の大型化と、(2)吊り革形状を円状から三角形に変更などです。

「キハ5000形」試乗会(2009年9月26日)
▲ 「キハ5000形」1次車は約1ヶ月間の試運転を繰り返した後、営業列車への投入を前に「試乗列車」としての運転も行いました。(クリックすると拡大画像を表示します)

 「常総線再生計画」(PDFファイル)によると、車齢40年以上の老朽車両を更新するための新型車両を「平成22年度に2両、平成23年度に2両」導入するとあります。
 平成22年度(2010年度)の「2両」は、計画よりちょっと前倒しになりますが、おそらく「キハ5001」と「キハ5002」が該当するのだろうと思います。
 平成23年度(2011年度)の「2両」は、2011年3月11日(金)の「東日本大震災」の影響を受けて、まず復旧・復興に予算が割かれたため、計画通りには増備されず、今回「キハ5003」「キハ5004」として結実したものと思います。

 今回の「キハ5003」「キハ5004」は、先に運用離脱した「キハ350形」を更新するためのものなのか、それとも2両残存する「キハ100形」(旧「キハ300形」をワンマン改造して排障器を取り付けたもの)を更新するためのものなのか、現時点では判断できる材料がありません。
 もし前者だとすると、今後さらに「キハ100形」を更新するための車両も必要になるので、その場合はさらに「キハ5000形」が増備される可能性があります。


 地方路線が軒並み苦境にある中で、老朽車両の置き換えのために新造車を投入するというのは、なかなか大変なことです。
 もはや、地方鉄道が単独で新造車を調達できる状況ではなく、国や県、沿線自治体の公的支援が不可欠となっています。

 最近になってやっと日本でも公共交通の社会的役割が再評価されるようになり、車両更新に対する補助の拡充や、上下分離方式の「下」(インフラ部分)の一部として公的に賄う体制作りや法整備も進んできました。
 しかも、従来の「赤字補填」という枠組みではなく、地域の持続的発展に欠かせない社会インフラの「必要経費」という枠組みです。
 これは従来の「常識」を覆す、重要な変化であるといえます。


 クルマ「しか」ない地域と、行き先や目的によってクルマ「も」列車「も」選べる地域。
 その価値の差は、今後ますます拡大していくものと思います。

 今後常総線がどのようになっていくのか。
 少子高齢化が進み、人口減少傾向が続く中ではありますが、だからこそ、しっかりした公共交通が機能し続ける地域の価値は高まっていくのだろうと考えています。


(当ブログ内の参考記事)

・常総線の新型・キハ5000形入線(2009年8月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20090826

・【関東鉄道】キハ5000形、快速運用で下館駅に(2009年11月5日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/news/kiha5000_20091105

・【関東鉄道】活躍する「キハ5000形」(2010年11月26日)
 http://shimodate.blog.shinobi.jp/report_ph_mv/kiha5000_20101126


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 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
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