下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
祝・1周年!! 芳賀・宇都宮LRT、快調!!
- 2024/08/27 (Tue)
- 【特集:宇都宮LRT】 |
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■「優先整備区間」先行開業から1周年!! 事前の予測を大きく超える需要を喚起
2024年8月26日(月)芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が開業1周年を迎えました。
月別の利用者数は、開業直後は35万人~40万人程度でしたが、2024年4月には約42万人、2024年7月に約44万人に。開業1年にして500万人に迫る利用者があり、なおかつまだまだ増加傾向が続いています。
▲ 2024年8月26日に運行開始1周年を迎えた芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)。完全新規のLRT(軽量軌道交通)開業は国内初で、国内外の注目を集めています。
ライトラインの「優先整備区間」が先行開業したのは2023年8月26日(土)のこと。JR宇都宮駅東口から大規模商業施設「ベルモール」、「清原工業団地」、「ゆいの杜」エリアを経由して、芳賀町の「本田技研」北門まで、約14.6kmの区間です。
開業時には朝夕ラッシュ時は8分ごと・日中は12分ごとの暫定的なダイヤでしたが、事前の予測を上回る需要を喚起したことで利用者が増加し続け、相次ぎダイヤ改正を実施して対応しています。
2024年4月からは、朝の時間帯に下り(清原工業団地方面行き)の快速が運行を開始。現時点で途中での追い抜きはありませんが、行き先別に分散乗車を促進する効果を挙げています。
▲ 「ライトライン」が走る駅東エリアは、地元の方が「こんなに人がいたのか」と驚くほど、街中を歩いて回遊する人が増えています。
LRT(軽量軌道交通)のメリットは、モノレールやAGTより大幅に建設費が抑制できるうえに、地平レベルで整備するためバリアフリー対策がしやすく、駅施設を簡素化できることです。
また、専用走行空間を有するため、道路渋滞とは関係なく走行でき、速達性や定時運行性に優れていることも大きな利点です。
さらに、規格さえ共通であれば、既存の鉄軌道に乗り入れ可能というのも大きなポイントです。
今回LRTが先行開業した駅東エリアには、大規模ショッピングセンター「ベルモール」や、「平出工業団地」、「清原工業団地」、東隣の芳賀町には「芳賀工業団地」、「芳賀・高根沢工業団地」などがあり、従来は速達性と定時運行性が高い公共交通が未整備でした。
LRT開業前は、「ベルモール」「清原工業団地」「芳賀工業団地」「芳賀・高根沢工業団地」だけでも約3万3千人(「県央広域都市圏生活行動実態調査結果と需要予測結果について」)の従業員がマイカー通勤していたため、日常的に深刻な渋滞が発生していました。
この深刻な渋滞を緩和し、マイカー以外の「頼りになる交通手段」を確保することも、芳賀・宇都宮LRTを整備する大きな目的でした。
▲ 今後の課題は、事前の予測より旺盛な需要に対応するための輸送力増強、運行速度引き上げ、JR宇都宮駅西側への早期延伸と、東武宇都宮線などへの乗り入れ実現です。
「軸」となる基幹交通であるLRTの開業によって、駅東エリアの発展はますます加速していきます。すでに地価はLRT沿線の駅東エリアの方が高くなり、しかもまだまだ上昇傾向が続いています。
一方、駅西エリアは地価が下がり始めています。一時期に比べると「オリオン通り」などの人出は増えてきたのですが、このまま「何もしない」と、街の「重心」はどんどん東へ東へと転移してしまうでしょう。いくら駅前通りにバスがたくさん走っていても、どんなに駐車場があっても、街の賑わいを取り戻すことは困難です。
駅東エリアの活況ぶりは、遠からず駅西エリアの変革を促していくことになるでしょう。やはり明確な「軸」となる交通機関があるかどうかが街の発展に大きな影響を与えるわけで、駅西エリアのLRT「整備区間」の着工に向けた動きが今後加速していくものと考えます。
宇都宮市や芳賀町だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは、通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する大きな関心事です。
また、こうして近隣の地方主要都市で革新的な交通施策が具現化することは、周辺自治体にとっても貴重かつ重要な「お手本」になるでしょう。これまでは様子見だった自治体でも、今後はLRT整備に向けた具体的な動きが出てくるのではないかと思います。
何はともあれ、まずはぜひ現地で「試乗」することをオススメします!
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
2024年8月26日(月)芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が開業1周年を迎えました。
月別の利用者数は、開業直後は35万人~40万人程度でしたが、2024年4月には約42万人、2024年7月に約44万人に。開業1年にして500万人に迫る利用者があり、なおかつまだまだ増加傾向が続いています。
▲ 2024年8月26日に運行開始1周年を迎えた芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)。完全新規のLRT(軽量軌道交通)開業は国内初で、国内外の注目を集めています。
ライトラインの「優先整備区間」が先行開業したのは2023年8月26日(土)のこと。JR宇都宮駅東口から大規模商業施設「ベルモール」、「清原工業団地」、「ゆいの杜」エリアを経由して、芳賀町の「本田技研」北門まで、約14.6kmの区間です。
開業時には朝夕ラッシュ時は8分ごと・日中は12分ごとの暫定的なダイヤでしたが、事前の予測を上回る需要を喚起したことで利用者が増加し続け、相次ぎダイヤ改正を実施して対応しています。
2024年4月からは、朝の時間帯に下り(清原工業団地方面行き)の快速が運行を開始。現時点で途中での追い抜きはありませんが、行き先別に分散乗車を促進する効果を挙げています。
▲ 「ライトライン」が走る駅東エリアは、地元の方が「こんなに人がいたのか」と驚くほど、街中を歩いて回遊する人が増えています。
LRT(軽量軌道交通)のメリットは、モノレールやAGTより大幅に建設費が抑制できるうえに、地平レベルで整備するためバリアフリー対策がしやすく、駅施設を簡素化できることです。
また、専用走行空間を有するため、道路渋滞とは関係なく走行でき、速達性や定時運行性に優れていることも大きな利点です。
さらに、規格さえ共通であれば、既存の鉄軌道に乗り入れ可能というのも大きなポイントです。
今回LRTが先行開業した駅東エリアには、大規模ショッピングセンター「ベルモール」や、「平出工業団地」、「清原工業団地」、東隣の芳賀町には「芳賀工業団地」、「芳賀・高根沢工業団地」などがあり、従来は速達性と定時運行性が高い公共交通が未整備でした。
LRT開業前は、「ベルモール」「清原工業団地」「芳賀工業団地」「芳賀・高根沢工業団地」だけでも約3万3千人(「県央広域都市圏生活行動実態調査結果と需要予測結果について」)の従業員がマイカー通勤していたため、日常的に深刻な渋滞が発生していました。
この深刻な渋滞を緩和し、マイカー以外の「頼りになる交通手段」を確保することも、芳賀・宇都宮LRTを整備する大きな目的でした。
▲ 今後の課題は、事前の予測より旺盛な需要に対応するための輸送力増強、運行速度引き上げ、JR宇都宮駅西側への早期延伸と、東武宇都宮線などへの乗り入れ実現です。
「軸」となる基幹交通であるLRTの開業によって、駅東エリアの発展はますます加速していきます。すでに地価はLRT沿線の駅東エリアの方が高くなり、しかもまだまだ上昇傾向が続いています。
一方、駅西エリアは地価が下がり始めています。一時期に比べると「オリオン通り」などの人出は増えてきたのですが、このまま「何もしない」と、街の「重心」はどんどん東へ東へと転移してしまうでしょう。いくら駅前通りにバスがたくさん走っていても、どんなに駐車場があっても、街の賑わいを取り戻すことは困難です。
駅東エリアの活況ぶりは、遠からず駅西エリアの変革を促していくことになるでしょう。やはり明確な「軸」となる交通機関があるかどうかが街の発展に大きな影響を与えるわけで、駅西エリアのLRT「整備区間」の着工に向けた動きが今後加速していくものと考えます。
宇都宮市や芳賀町だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは、通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する大きな関心事です。
また、こうして近隣の地方主要都市で革新的な交通施策が具現化することは、周辺自治体にとっても貴重かつ重要な「お手本」になるでしょう。これまでは様子見だった自治体でも、今後はLRT整備に向けた具体的な動きが出てくるのではないかと思います。
何はともあれ、まずはぜひ現地で「試乗」することをオススメします!
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HN:
下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
・mixi(ミクシィ)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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