下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
宇都宮で第3回「都市交通システム講演会」2013年2月2日開催
- 2013/01/29 (Tue)
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「環境にやさしい公共交通ネットワークを目指す市民の会」と「六団体連絡協議会」は、公共交通ネットワークとまちづくりを考える「都市交通システム講演会・パネルディスカッション」を2013年2月2日(土)に開催します。
栃木県の福田 富一(ふくだ とみかず)知事が「県央エリアの公共交通のあり方」と題して30分ほど基調講演を行った後、宇都宮の佐藤 栄一(さとう えいいち)市長も参加するパネルディスカッション「5年後の市民の幸せ、100年後の都市の繁栄」が約1時間に渡って行われます。
開催場所は、「栃木県総合文化センター」の「メインホール」。
開催時間は、15:00~17:00。
入場無料で、どなたでも参加できます(事前申し込み不要)。
▲ 2013年2月2日(土)15:00~17:00、宇都宮で第3回「都市交通システム講演会・ディスカッション」が開催されます。(クリックすると拡大画像を表示します)
今回の講演会は、2011年9月に宇都宮の佐藤栄一市長が基調講演を行った第1回、2011年11月に栃木県の福田富一知事が基調講演を行った第2回に続き、3回目の開催となります。
福田知事の基調講演は「県央エリアの公共交通のあり方」。
栃木県の県央エリアは、現在LRT(ライト・レール・トランジット/新世代の路面交通システム)導入と路線バス再編などによる「ネットワーク型コンパクトシティ」実現に向けて動き出した宇都宮市が中心です。
同時に、宇都宮に隣接し、日産栃木工場や大規模ショッピングセンターがあるものの、公共交通は貧弱な上三川町(かみのかわまち)、さらには宇都宮との結びつきは強いものの、現状では軌道系の公共交通機関が直結していない真岡市(もおかし)なども含まれます。
▲ 栃木県知事は「県央エリアの公共交通のあり方」と題する基調講演、宇都宮市長はパネルディスカッションにパネラーとして参加します。(クリックすると拡大画像を表示します)
2011年11月に行われた福田知事の講演会で、知事は次のような発言を行っています。
(当ブログでご紹介した当日のレポート記事より)
知事の講演は、佐藤市長の講演を受けて、県としても東西を結ぶ基幹公共交通の導入を推進したいという話で始まりました。
具体的には「(宇都宮の東西)基幹交通にはLRTが最適」であり、東は真岡鐵道に結節して、できれば茂木から「ツインリンクもてぎ」まで延伸。
西は新鹿沼付近まで軌道を敷設して、そこから日光まで直通する。
つまり、LRTの整備とトラムトレイン(鉄軌直通列車/LRTと鉄道を直通する列車)の実現により、茂木~宇都宮~日光を直通できるようにしたい、という内容でした。
日光の市内軌道をLRTとして「復活」させることと、それとセットでケーブルカーを「復活」させることについては、渋滞緩和や環境負荷軽減の観点、さらには観光集客の観点からも極めて有益であるのは確かなので、あとは地元から導入に向けた機運が醸成されれば……というお答え。
日光へはできるだけ電車など公共交通で来てもらい、そこからの移動にも困らないようにすることで観光地としての魅力を向上させようという意図のようです。
県としても、地元の皆さんが検討材料として活用できそうな資料や情報を提示できるようにしたい、とのことでした。
つまり、前回の講演会で福田知事は、宇都宮のLRTと既存の鉄道インフラを結合することにより、東は茂木、西は日光を結ぶ構想を表明していました。
これが実現すれば、道路建設を行うより建設コストを圧縮しつつ、はるかに大きな導入効果が期待できます。
特に、人口流出と過疎化が問題になっている茂木方面から列車で宇都宮に直通できるようになれば、茂木町はもとより、途中の市貝町、芳賀町にも大きな経済波及効果をもたらしますし、ツインリンクまで延伸が実現すれば、イベント開催時の大渋滞緩和効果も絶大です。
(軌道系交通機関の長所は、道路交通と隔離した走行空間を走るため、時間通りに運行できることと、道路より高速で走行できるので所要時間が短縮できることにあります)
(このため、沿線の付加価値が向上し、企業・商業施設・教育機関の進出、分譲住宅や賃貸物件の増加などで人口増が見込めます)
今回の講演会で知事がどのような話をするのか、これは極めて大きな意味合いを持っています。
「地方ではクルマがないと生活できない」ままでいいのか。
それとも、「地方でも都市部を中心にクルマがなくてもそんなに困らない」状態が良いのか。
単に栃木県だけのことにとどまらず、北関東全域、ひいては日本の各地方が今後どのような将来像を描こうとしているのか、将来の持続的な発展を考えるきっかけになるかも知れませんね。
【第3回「都市交通システム講演会・パネルディスカッション」概要】
・開催日……2013年2月2日(土)15:00~17:00
・会 場……「栃木県総合文化センター」メインホール(電話:028-643-1000)
・主 催……環境にやさしい公共交通ネットワークを目指す市民の会、六団体連絡協議会
・後 援……宇都宮大学、宇都宮共和大学、駅東商業会、駅東まちづくり21、清原地域振興協議会、高志会、作新学院大学、(社)全日本不動産協会栃木県本部、(公社)栃木県経済同友会、栃木県建設産業団体連合会、(社)日本補償コンサルタント協会関東支部栃木県部会、ベルモール・テナント会、雷都レールとちぎ(50音順)
・問い合わせ……(社)栃木県建築士事務所協会(028-621-3954)
・備 考……入場無料、事前の参加申し込み不要
なお、「六団体連絡協議会」とは、「栃木県行政書士会」、「栃木県土地家屋調査士会」、「社団法人栃木県宅地建物取引業協会」、「社団法人栃木県建築士会」、「社団法人栃木県測量設計業協会」、「社団法人栃木県建築士事務所協会」の6団体による協議会のことです。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
栃木県の福田 富一(ふくだ とみかず)知事が「県央エリアの公共交通のあり方」と題して30分ほど基調講演を行った後、宇都宮の佐藤 栄一(さとう えいいち)市長も参加するパネルディスカッション「5年後の市民の幸せ、100年後の都市の繁栄」が約1時間に渡って行われます。
開催場所は、「栃木県総合文化センター」の「メインホール」。
開催時間は、15:00~17:00。
入場無料で、どなたでも参加できます(事前申し込み不要)。
▲ 2013年2月2日(土)15:00~17:00、宇都宮で第3回「都市交通システム講演会・ディスカッション」が開催されます。(クリックすると拡大画像を表示します)
今回の講演会は、2011年9月に宇都宮の佐藤栄一市長が基調講演を行った第1回、2011年11月に栃木県の福田富一知事が基調講演を行った第2回に続き、3回目の開催となります。
福田知事の基調講演は「県央エリアの公共交通のあり方」。
栃木県の県央エリアは、現在LRT(ライト・レール・トランジット/新世代の路面交通システム)導入と路線バス再編などによる「ネットワーク型コンパクトシティ」実現に向けて動き出した宇都宮市が中心です。
同時に、宇都宮に隣接し、日産栃木工場や大規模ショッピングセンターがあるものの、公共交通は貧弱な上三川町(かみのかわまち)、さらには宇都宮との結びつきは強いものの、現状では軌道系の公共交通機関が直結していない真岡市(もおかし)なども含まれます。
▲ 栃木県知事は「県央エリアの公共交通のあり方」と題する基調講演、宇都宮市長はパネルディスカッションにパネラーとして参加します。(クリックすると拡大画像を表示します)
2011年11月に行われた福田知事の講演会で、知事は次のような発言を行っています。
(当ブログでご紹介した当日のレポート記事より)
知事の講演は、佐藤市長の講演を受けて、県としても東西を結ぶ基幹公共交通の導入を推進したいという話で始まりました。
具体的には「(宇都宮の東西)基幹交通にはLRTが最適」であり、東は真岡鐵道に結節して、できれば茂木から「ツインリンクもてぎ」まで延伸。
西は新鹿沼付近まで軌道を敷設して、そこから日光まで直通する。
つまり、LRTの整備とトラムトレイン(鉄軌直通列車/LRTと鉄道を直通する列車)の実現により、茂木~宇都宮~日光を直通できるようにしたい、という内容でした。
日光の市内軌道をLRTとして「復活」させることと、それとセットでケーブルカーを「復活」させることについては、渋滞緩和や環境負荷軽減の観点、さらには観光集客の観点からも極めて有益であるのは確かなので、あとは地元から導入に向けた機運が醸成されれば……というお答え。
日光へはできるだけ電車など公共交通で来てもらい、そこからの移動にも困らないようにすることで観光地としての魅力を向上させようという意図のようです。
県としても、地元の皆さんが検討材料として活用できそうな資料や情報を提示できるようにしたい、とのことでした。
つまり、前回の講演会で福田知事は、宇都宮のLRTと既存の鉄道インフラを結合することにより、東は茂木、西は日光を結ぶ構想を表明していました。
これが実現すれば、道路建設を行うより建設コストを圧縮しつつ、はるかに大きな導入効果が期待できます。
特に、人口流出と過疎化が問題になっている茂木方面から列車で宇都宮に直通できるようになれば、茂木町はもとより、途中の市貝町、芳賀町にも大きな経済波及効果をもたらしますし、ツインリンクまで延伸が実現すれば、イベント開催時の大渋滞緩和効果も絶大です。
(軌道系交通機関の長所は、道路交通と隔離した走行空間を走るため、時間通りに運行できることと、道路より高速で走行できるので所要時間が短縮できることにあります)
(このため、沿線の付加価値が向上し、企業・商業施設・教育機関の進出、分譲住宅や賃貸物件の増加などで人口増が見込めます)
今回の講演会で知事がどのような話をするのか、これは極めて大きな意味合いを持っています。
「地方ではクルマがないと生活できない」ままでいいのか。
それとも、「地方でも都市部を中心にクルマがなくてもそんなに困らない」状態が良いのか。
単に栃木県だけのことにとどまらず、北関東全域、ひいては日本の各地方が今後どのような将来像を描こうとしているのか、将来の持続的な発展を考えるきっかけになるかも知れませんね。
【第3回「都市交通システム講演会・パネルディスカッション」概要】
・開催日……2013年2月2日(土)15:00~17:00
・会 場……「栃木県総合文化センター」メインホール(電話:028-643-1000)
・主 催……環境にやさしい公共交通ネットワークを目指す市民の会、六団体連絡協議会
・後 援……宇都宮大学、宇都宮共和大学、駅東商業会、駅東まちづくり21、清原地域振興協議会、高志会、作新学院大学、(社)全日本不動産協会栃木県本部、(公社)栃木県経済同友会、栃木県建設産業団体連合会、(社)日本補償コンサルタント協会関東支部栃木県部会、ベルモール・テナント会、雷都レールとちぎ(50音順)
・問い合わせ……(社)栃木県建築士事務所協会(028-621-3954)
・備 考……入場無料、事前の参加申し込み不要
なお、「六団体連絡協議会」とは、「栃木県行政書士会」、「栃木県土地家屋調査士会」、「社団法人栃木県宅地建物取引業協会」、「社団法人栃木県建築士会」、「社団法人栃木県測量設計業協会」、「社団法人栃木県建築士事務所協会」の6団体による協議会のことです。
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男性
趣味:
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「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
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・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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