下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
水戸市にLRT導入を検討する市民団体発足
- 2009/11/16 (Mon)
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昨日(2009年11月15日)の「茨城新聞」に、水戸市の市街地にLRT導入を検討する勉強会「高齢者と環境にやさしい交通まちづくりを考える会」が発足したとのニュースが掲載されました。
初会合は11月21日(土)15:30から市民会館で行われ、講師として「宇都宮 浄人」氏が招かれています。
・問い合わせ先
「高齢者と環境にやさしい交通まちづくりを考える会」世話人:早船氏(電話:029-231-4032)
記事によると、「高齢者と環境にやさしい交通まちづくりを考える会」の世話人である「早船 徳子」氏(岡崎整形外科医院長)は、先述の宇都宮氏とは水戸一高時代の同級生とのこと。
宇都宮氏は、かつて水戸など茨城県内に住んでいたことがあり(水戸一高→京都大学経済学部に進学)、日本銀行に勤務するかたわら、日本におけるLRT研究の第一人者としても知られています。
21日の講演で宇都宮氏は、高齢化社会に適応した人に優しい交通まちづくりの重要性を説明。
LRT導入のメリットや、クルマとの共存、財源の問題などに触れた上で、今後の水戸の街づくりにおいてLRTを導入することによる効果などをテーマに講演する予定のようです。
水戸といえば、かつて「水浜電車」(茨城交通水浜線)が走っていたことでも知られています。
全廃されたのが1966年ですので、もし今回の構想が実を結ぶことになれば、半世紀以上を経て軌道線「復活」となります(もちろん、当時の水浜線を単純に「復活」するのではないのですが)。
近年の水戸市は、他の地方都市と同様、郊外にできたバイパス沿いに市街地が広く拡大してしまって、クルマがないと不便、しかしクルマだと渋滞に巻き込まれるという悪循環に陥っています。
また、駅北口の旧市街は衰退し、この活性化も問題になっています。
私は(都市の規模を考えると)茨城県内では水戸やつくば(及び土浦)については、LRTを市内の基幹交通として整備し、公共交通ネットワークの再構築を行う方が良いのではないかと考えていましたので、今回の水戸での動きに注目しています。
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この記事へのコメント
無題
水戸市にライトレール
Re:水戸市にライトレール
(お返事が遅れてしまいまして、失礼いたしました……)
>水戸市
水戸市は、水戸駅の北側と南側では、都市の構造がかなり異なっているように見受けます。
北口には新しい市民会館がオープンし、今後ますますの発展が期待されるところです。
水戸にLRTを……という動きは、2011年に発生した「東日本大震災」からの復興・再生を優先する中で、具体的には進展しているわけではありません。
しかし、有志による交通まちづくりの勉強会は定期的に開催しているようですし、芳賀・宇都宮LRTが順調に機能していることもありますので、今後何らかの進展があるかも知れませんね。
水戸市の活性化
開発の手を煩わせ無いところであると考えられる、
Re:水戸市の活性化
>水戸市には目玉になる観光地があまりない。
水戸市には、偕楽園を筆頭に、千波湖、弘道館、水戸城址、茨城県近代美術館、茨城県立歴史館、水戸芸術館……と、実は結構観光スポットがあります。
(他の都市でも、ご地元の方は「うちは何もない」とおっしゃることが多いのですが、余所の人間の目からは結構いろいろあるものです)
コロナ禍前は年間350万人以上、コロナ禍以降も年間200万人以上の観光客が水戸を訪れているようですし、周辺地域の観光とセットで楽しまれている方も少なくないようですので、けっして「観光地がない」わけではないと思います。
新規に娯楽施設を……というお考えもあるかと思いますが、歴史ある水戸の街ですから、今ある観光資産をさらに活かす視点も大切なのではないか、と考えます。
> 駅南から県庁迄ライトレールを建設し、その先の自動車免許試験場方面ㇸ伸ばし、
水戸の場合、旧市街地が広がる駅北口は欧州諸都市の中心街を走るようなトラム、街路が広く新市街地が広がる県庁方面は北米型のライトレールと、駅の南北で少し性格が異なるLRT整備が必要ではないかと考えます。
また、水戸駅北口にLRTが整備できた場合、市街地から水郡線を経由して常陸太田方面へ直通するトラムトレインを走らせることも検討して良いのではないか、と考えます。
現時点で具体的な計画は聞こえて来ないのですが、宇都宮都市圏での先進事例を、今度はぜひ水戸都市圏でも、と期待しているちょころです。