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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

カテゴリー「【特集:宇都宮LRT】」の記事一覧

【宇都宮市長選】現職の佐藤氏が圧勝

■LRT駅西延伸を唱えた2候補で全体の9割超の得票!!

 任期満了に伴う宇都宮市長選挙の投開票が2024年11月17日(日)に行われ、現職の佐藤 栄一(さとう えいいち)候補が大差で6選を果たしました。
 今回の市長選は、2016年の市長選以来となる4人の候補による選挙戦となり、LRTの駅西延伸を唱える候補が2人立候補するというこれまでにない選挙戦となり、推進派候補2人の得票は全体の9割に達しました。


▲ 宇都宮市長選挙では、2030年のLRT駅西延伸実現を訴えた現職の佐藤栄一氏が6選を果たしました。

 反対派候補も2人立候補したのですが……(内1人は反対派組織のトップ)。
 既にLRTが先行開業して絶大な波及効果を生み出していることは明らかで、反対派候補の得票は全く伸びず、宇都宮市民はさらにスピード感を持ってLRT整備を進めて欲しい……という意思を表明した形となりました。


▲ 現職と新人3人の、計4人が立候補した市長選は、激しい選挙戦となった2016年以来。

 今回佐藤氏が唱えた公約には、LRTの駅西延伸はもちろん、これまでの計画より前倒しした「2030年までの開業」という文言も。
 駅西エリアの再生は待ったなしの状況であることを考えると、1年でも2年でも早く駅西延伸が実現することが望ましいことは明らか。円滑かつ着実な整備が望まれます。


▲ 海外の事例を見ても、LRT整備のような大規模な計画の実現には相応の期間が必要に。佐藤氏の市政運営は手堅く、今回も市民の信頼を得たことになります。

 また、駅西延伸と共に注目されているのが、東武宇都宮線との接続。
 単に接続を図るだけなのか、それとも乗り入れが実現するのか。
 これからの動きにも注目したいですね。


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【芳賀・宇都宮LRT】利用者500万人突破!!

■「優先整備区間」先行開業から384日目で達成!! 想定より3か月早い大台突破

 2024年9月13日(金)、芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)の利用者数が500万人を突破しました!!
 「優先整備区間」の先行開業から384日目での達成で、想定より3か月早い達成となりました。


▲ 運行開始384日目で利用者500万人を達成した芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)。

 2023年8月26日(土)に「優先整備区間」(宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地/約14.6km)が先行開業。以来、事前の想定を上回る乗客が利用して混雑が激しくなり、相次ぎダイヤ改正を実施して対応。2024年4月からは、朝の時間帯に下り(清原工業団地方面行き)の快速運行も開始しました。

 LRTが先行開業した駅東エリアには、大規模ショッピングセンター「ベルモール」や、「平出工業団地」、「清原工業団地」、東隣の芳賀町には「芳賀工業団地」、「芳賀・高根沢工業団地」などがあり、従来は速達性と定時運行性が高い公共交通が未整備でした。
 LRT開業前は、「ベルモール」「清原工業団地」「芳賀工業団地」「芳賀・高根沢工業団地」だけでも約3万3千人(「県央広域都市圏生活行動実態調査結果と需要予測結果について」)の従業員がマイカー通勤していたため、日常的に深刻な渋滞が発生していました。
 LRTが運行を始めたことで、マイカー以外の「頼りになる交通手段」が利用できるようになり、人々の生活が大きく変わり始めています。

 今後は、JR宇都宮駅を東西に横断し、駅西エリアにも整備が進みます。
 都市に明確な「軸」となる交通機関があるかどうかは街の発展に大きな影響を与えます。駅西エリアのLRT「整備区間」の着工に向けて、これからの動きにも注目したいですね。


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祝・1周年!! 芳賀・宇都宮LRT、快調!!

■「優先整備区間」先行開業から1周年!! 事前の予測を大きく超える需要を喚起

 2024年8月26日(月)芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が開業1周年を迎えました。
 月別の利用者数は、開業直後は35万人~40万人程度でしたが、2024年4月には約42万人、2024年7月に約44万人に。開業1年にして500万人に迫る利用者があり、なおかつまだまだ増加傾向が続いています。


▲ 2024年8月26日に運行開始1周年を迎えた芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)。完全新規のLRT(軽量軌道交通)開業は国内初で、国内外の注目を集めています。

 ライトラインの「優先整備区間」が先行開業したのは2023年8月26日(土)のこと。JR宇都宮駅東口から大規模商業施設「ベルモール」、「清原工業団地」、「ゆいの杜」エリアを経由して、芳賀町の「本田技研」北門まで、約14.6kmの区間です。
 開業時には朝夕ラッシュ時は8分ごと・日中は12分ごとの暫定的なダイヤでしたが、事前の予測を上回る需要を喚起したことで利用者が増加し続け、相次ぎダイヤ改正を実施して対応しています。
 2024年4月からは、朝の時間帯に下り(清原工業団地方面行き)の快速が運行を開始。現時点で途中での追い抜きはありませんが、行き先別に分散乗車を促進する効果を挙げています。


▲ 「ライトライン」が走る駅東エリアは、地元の方が「こんなに人がいたのか」と驚くほど、街中を歩いて回遊する人が増えています。

 LRT(軽量軌道交通)のメリットは、モノレールやAGTより大幅に建設費が抑制できるうえに、地平レベルで整備するためバリアフリー対策がしやすく、駅施設を簡素化できることです。
 また、専用走行空間を有するため、道路渋滞とは関係なく走行でき、速達性や定時運行性に優れていることも大きな利点です。
 さらに、規格さえ共通であれば、既存の鉄軌道に乗り入れ可能というのも大きなポイントです。

 今回LRTが先行開業した駅東エリアには、大規模ショッピングセンター「ベルモール」や、「平出工業団地」、「清原工業団地」、東隣の芳賀町には「芳賀工業団地」、「芳賀・高根沢工業団地」などがあり、従来は速達性と定時運行性が高い公共交通が未整備でした。
 LRT開業前は、「ベルモール」「清原工業団地」「芳賀工業団地」「芳賀・高根沢工業団地」だけでも約3万3千人(「県央広域都市圏生活行動実態調査結果と需要予測結果について」)の従業員がマイカー通勤していたため、日常的に深刻な渋滞が発生していました。
 この深刻な渋滞を緩和し、マイカー以外の「頼りになる交通手段」を確保することも、芳賀・宇都宮LRTを整備する大きな目的でした。


▲ 今後の課題は、事前の予測より旺盛な需要に対応するための輸送力増強、運行速度引き上げ、JR宇都宮駅西側への早期延伸と、東武宇都宮線などへの乗り入れ実現です。

 「軸」となる基幹交通であるLRTの開業によって、駅東エリアの発展はますます加速していきます。すでに地価はLRT沿線の駅東エリアの方が高くなり、しかもまだまだ上昇傾向が続いています。
 一方、駅西エリアは地価が下がり始めています。一時期に比べると「オリオン通り」などの人出は増えてきたのですが、このまま「何もしない」と、街の「重心」はどんどん東へ東へと転移してしまうでしょう。いくら駅前通りにバスがたくさん走っていても、どんなに駐車場があっても、街の賑わいを取り戻すことは困難です。
 駅東エリアの活況ぶりは、遠からず駅西エリアの変革を促していくことになるでしょう。やはり明確な「軸」となる交通機関があるかどうかが街の発展に大きな影響を与えるわけで、駅西エリアのLRT「整備区間」の着工に向けた動きが今後加速していくものと考えます。


 宇都宮市や芳賀町だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは、通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する大きな関心事です。
 また、こうして近隣の地方主要都市で革新的な交通施策が具現化することは、周辺自治体にとっても貴重かつ重要な「お手本」になるでしょう。これまでは様子見だった自治体でも、今後はLRT整備に向けた具体的な動きが出てくるのではないかと思います。

 何はともあれ、まずはぜひ現地で「試乗」することをオススメします!


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祝・開業!! 芳賀・宇都宮LRT「優先整備区間」

■ついに開業!! 国内初の完全新規LRT

 構想段階から数えて足かけ約30年、ついに芳賀・宇都宮LRTが開業しました。
 2023年8月26日(土)に先行開業したのは、JR宇都宮駅から大規模商業施設「ベルモール」方面に東進し、「清原工業団地」と「ゆいの杜」エリアを経由して、芳賀町の「本田技研」北門付近まで、約14.6kmの「優先整備区間」
 電車を運行するのは、官民共同で設立された運行会社「宇都宮ライトレール」で、開業時には朝夕ラッシュ時は8分ごと、日中は12分ごとの暫定的なダイヤで運行しています。


▲ 8月26日(土)、午前中に「開業式」と「発車式」と各種記念イベントが行われ、一般乗車は15時からスタート! とちぎテレビは当日2時間半の生中継特番を放送!

 元々は、大規模な内陸型工業団地である「清原工業団地」や「芳賀工業団地」などへの交通手段を確保するため、何らかの軌道系公共交通機関が必要……ということで、整備構想が浮上。
 当時は国鉄が末期的状況を迎えていて、鉄道での整備というのはハードルが高かったこともあり、道路予算で整備できる「新交通システム」での整備が念頭にあったようです。
 (注:この構想より前の段階で、国鉄末期の新線整備計画の中に、宇都宮駅からこれらの工業団地を経由し、市塙~茂木~常陸大宮~金砂郷~大甕~日立港を結ぶ「常野線」構想があったようです)


▲ 紆余曲折を経て、これまで路面電車が走ったことがなかった地方都市に、新規のLRT(軽量軌道交通)が開業したことは快挙! こちらは、宇都宮市がまとめたこれまでの経緯を振り返る動画です。

 「新交通システム」とは、具体的にはモノレールゴムタイヤ式の案内軌条交通(AGT)です。
 しかし、その頃ドイツやフランスでは路面電車の近代化・長編成化・鉄軌直通などが実現し、北米ではライトレールが相次ぎ登場するなど、基本的には地平レベルを走る鉄軌道、すなわちLRT(軽量軌道交通)が普及し始めていました。
 地平レベルで整備すれば良いので、モノレールやAGTより建設費が抑制でき、しかもバリアフリーで駅施設も簡素化できます。さらに、規格さえ共通であれば既存の鉄軌道に乗り入れることが可能というのは大きなポイントです。
 その後、BRT(バス高速輸送システム)とも比較検討を行った上で、宇都宮が導入する交通モードは諸々の波及効果や将来拡張性なども織り込んだうえで、LRT(軽量軌道交通)に絞り込まれました。


▲ 8月26日(土)、日テレNEWS24では、「発車式」の模様を約1時間に渡って生中継!

 今回LRTが先行開業した駅東エリアには、大規模ショッピングセンター「ベルモール」や、「平出工業団地」、「清原工業団地」、東隣の芳賀町には「芳賀工業団地」、「芳賀・高根沢工業団地」などがあり、従来は速達性と定時運行性が高い公共交通が未整備であったため、大半の従業員がマイカー通勤を余儀なくされていました。
 従業員の数ですが、「ベルモール」「清原工業団地」「芳賀工業団地」「芳賀・高根沢工業団地」に限っても約3万3千人(「県央広域都市圏生活行動実態調査結果と需要予測結果について」)です。つまり、約3万台以上のマイカーが通勤時間帯に流入することで、日常的に深刻な渋滞を引き起こしてしまった、といえます。
 この深刻な渋滞を緩和し、マイカー以外の「頼りになる交通手段」を確保することも、芳賀・宇都宮LRTを整備する大きな目的になっていました。
 本当は東西一体でLRT整備が実現できれば良かったのですが、上記のような駅東エリアの交通事情を改善することは喫緊の課題であったため、駅東の「優先整備区間」を先行開業するということになった……というわけです。

開業初日のLRT開業初日のLRT開業初日のLRT
▲ 開業初日(8月26日)は開業式典が終わった後に一般乗車が可能となり、夜になっても大勢の乗客がLRTを利用していました。

 「軸」となる基幹交通であるLRTの開業によって、駅東エリアの発展はますます加速していきます。すでに地価はLRT沿線の駅東エリアの方が高くなり、しかもまだまだ上昇傾向が続いています。
 一方、駅西エリアは地価が下がり始めています。一時期に比べると「オリオン通り」などの人出は増えてきたのですが、このまま「何もしない」と、街の「重心」はどんどん東へ東へと転移してしまうでしょう。いくら駅前通りにバスがたくさん走っていても、どんなに駐車場があっても、街の賑わいを取り戻すことは困難です。
 駅東エリアの活況ぶりは、遠からず駅西エリアの変革を促していくことになるでしょう。やはり明確な「軸」となる交通機関があるかどうかが街の発展に大きな影響を与えるわけで、駅西エリアのLRT「整備区間」の着工に向けた動きが今後加速していくものと考えます。


 宇都宮市や芳賀町だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは、通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する大きな関心事です。
 また、こうして近隣の地方主要都市で革新的な交通施策が具現化することは、周辺自治体にとっても貴重かつ重要な「お手本」になるでしょう。これまでは様子見だった自治体でも、今後はLRT整備に向けた具体的な動きが出てくるのではないかと思います。

 何はともあれ、まずはぜひ現地で「試乗」することをオススメします!


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【宇都宮LRT】「HU300形」第8編成まで納入

■「優先整備区間」開業までに17編成が納入予定

 2023年春に「優先整備区間」が先行開業予定の芳賀・宇都宮LRT。JR宇都宮駅から大規模商業施設「ベルモール」方面に東進し、「清原工業団地」と「ゆいの杜」エリアを経由し、芳賀町の「本田技研」北門付近まで、約15kmの区間が先行開業します。
 電車を運行するのは、官民共同で設立された「宇都宮ライトレール」。朝夕ラッシュ時は1時間に10本(6分ごと!)、日中でも1時間に6本(10分ごと)の運行頻度を予定していて、快速も運行します。
 すでに工事は全区間で進んでいて、車両基地には毎月1編成のペースで超低床LRV「HU300形」(愛称「ライトライン」)が陸送されています。1月下旬には、相次いで2編成が到着!
 「宇都宮ライトレール」の公式アカウントや、LRT情報を発信するアカウントなど、さまざなな情報がSNSでも発信されています。▲ 「HU307編成」「HU308編成」が相次いで到着!

 宇都宮ライトレールの「HU300形」は、福井鉄道が導入している「F1000形」をベースに開発。 編成長30m級で、3車体連接構造(1車体1台車)を採用しています。
 「F1000形」よりも編成両端の先頭部が長い分、編成長がやや長くなっています。
 製造しているのは、福井鉄道「F1000形」と同じく「新潟トランシス」。完成した車両は、同社で各種テストを行った後、1車体ごとに分割してトレーラーに積載。交通量が少なくなる深夜帯を利用して、宇都宮まで陸送しています。▲ 新潟からトレーラーで深夜に陸送!

 車両基地は、新国道4号沿いの宇都宮市下平出町にあって、遠目にもよく目立つ立地です。
 搬入された車両は、重機でレール上に下ろされ、編成を組成して留置されています。
 留置場所は一定ではなく、並び順や位置が変わっています。また、パンタグラフを展張して構内を試験運転することも!▲ 車両基地は宇都宮市下平出町に建設。フェンス越しに「HU300形」を眺めることができます。

 宇都宮市や芳賀町だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは、通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する大きな関心事です。
 また、こうして近隣の地方主要都市で革新的な交通施策が具現化することは、周辺自治体にとっても貴重かつ重要な「お手本」になるでしょう。
 開業まであと1年ほど。楽しみですね!


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【宇都宮LRT】「LRT START BOOK」配布開始!!

■ダウンロード版も公開!

 宇都宮にLRTが走ったらどんな感じになるのか、開業後の姿をイメージできるような新しいパンフレット「LRT START BOOK」が完成!
 デザインコンテストで決まった車両の先頭形状を模した冊子で、宇都宮市役所の本庁舎や、宇都宮市の出先機関、交通未来都市うつのみやオープンスクエアなどで配布されているほか、ダウンロード版も公開されています。


▲ 宇都宮・芳賀LRTの新たなパンフレット「LRT START BOOK」。ダウンロード版も公開!

 LRTについての概要は、このパンフレットを見れば一目瞭然といます。

 宇都宮市だけでなく、当地(筑西市)を含む周辺エリア一帯の住民にとっても、宇都宮の交通事情が大きく改善することは通勤・通学・買い物などの利便性向上に直結する関心事です。
 このパンフレットのような、分かりやすく親しみやすい情報公開によって、より一層LRTや新しい交通まちづくりについての理解促進が図られることを願っています。


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【宇都宮LRT】車両の基本仕様&内装の情報が公開!!

■全ドアにICカードリーダーを設置、ICカード乗車券による「信用乗車制」を導入!

 宇都宮市と芳賀町が共同で整備を進めているLRT(軽量軌道交通)について、車両の基本仕様や内装についての詳細が明らかになりました!

▲1編成あたりの乗車定員は160名(座席数50)で、車内は福井鉄道「F1000形」と同様のセミクロスシートになっています。

 芳賀・宇都宮LRTの車両は、編成長29.52m、車体幅2.65m、車両高3.625m(パンタグラフ折り畳み時)。
 1編成あたりの定員は160人(座席数50)。
 運転最高速度は、専用軌道での高速運転に備えて70km/h。
 JR宇都宮駅の東西乗り越えに備えて、最急勾配67‰(パーミル/67‰=距離1,000mで高低差67m)の能力を有します。

 なお、今回ご紹介した内容の詳細については、「LRT車両について」に詳しく記載がありますので、ご参考に!!


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【宇都宮LRT】車両デザイン「A案」に決定!!

■応募総数16,000票以上! 最多得票は「A案」

 宇都宮市と芳賀町が共同で整備を進めているLRT(軽量軌道交通)、2018年5~6月に実施した「芳賀・宇都宮LRT車両デザインアンケート」の結果と、有識者からの意見を参考に選定作業を行った結果、車両デザインは「A案」に決定しました!!

▲ 宇都宮・芳賀LRTの車両デザインは、3案の中で最多得票となった「A案」に決定!

 「雷都」の雷をイメージした黄色と、窓周りの黒がうまくマッチしていて、良いデザインだと思います。
 車両のデザインが決まると、これまでと違って目に見えて分かりやすい告知活動が可能となります。地元の市民の皆さんも、これまでより具体的なイメージを抱きやすくなり、より一層の周知が進むでしょうね。

 なお、今回ご紹介した内容の詳細については、「芳賀・宇都宮LRT車両外観デザインについて」に詳しく記載がありますので、ご参考に!!


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【宇都宮LRT】常設型「オープンハウス」開設!

■LRT電停が設置される商業施設「ベルモール」内に

 宇都宮・芳賀LRTについての情報発信基地となる常設型の「オープンハウス」が、LRT沿線で電停も設置予定の商業施設「ベルモール」内にオープン!

・常設型オープンハウス「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」がオープンしました。(MOVE NEXTうつのみや 2017年8月29日)
 https://u-movenext.net/information/1

 常設型オープンハウスは、各国のLRTを整備する都市で開設されてきた情報発信基地で、市民の皆さんにLRT整備に関する情報を紹介し、理解を深めてもらう施設です。
 宇都宮では、市内各地を巡回するオープンハウスを実施していました。が、発信力を高めるには常設型の施設が必要不可欠で、市でも以前から設置に向けた検討を進めていたようです。
 そしてこのたび、LRT沿線に位置し、バスなどとの乗り換え拠点にもなる「トランジットセンター」が設けられる商業施設「ベルモール」の中に、待望の常設型オープンハウスが開設されました。





▲ 以前から切望する声が強かった常設型LRTオープンハウスが「ベルモール」内にオープン!

 オープンハウスには市の職員が常駐。LRT整備に関するさまざまなパネルが展示されているほか、3D映像でLRT整備ルートを視覚的に確認できるコーナーも設けられています。
 ご興味がある方は、ぜひ訪問なさってください。

 なお、「ベルモール」の場所は、こちら(↓)。



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【宇都宮LRT】JR宇都宮駅は「北側」ルートで横断

■JR宇都宮駅の東西横断は「2F部分」の「北側」ルートで

 宇都宮市と芳賀町が共同で整備を進めているLRT(軽量軌道交通)、JR宇都宮駅の在来線(1F)と新幹線(3F)の間の高さ(2F)を東西に横断するルートが「北側」に決まったようです! JR宇都宮駅の2F部分には、何ヶ所かLRTの東西横断に適した場所があって、その内のどこに軌道を通すか、これまで宇都宮市とJR東日本との間で協議・検討が進められていました。
 大きく分けると、「北側」「中央」「南側」。実現すると一番インパクトがあるのは「中央」なんですが、駅構内の商業施設などの構造を大きく変える必要があること、「南側」だと駅周辺の既存施設との兼ね合いで線形が厳しくなることなどから、もっとも実現性が高い「北側」に決まった……という感じでしょうか。

 横断ルートが決まれば、LRT新設に伴って駅西口の構造をどうするのか・どう変えるのかという検討も具体化するでしょうから、今後の続報が楽しみですね。


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【宇都宮LRT】広島電鉄・東急電鉄が技術協力

■運転士養成などLRTを運営する新会社に技術協力!

 宇都宮市の佐藤市長と、芳賀町の上野副町長が、広島電鉄東急電鉄の本社を訪問して、LRT事業に関する技術協力を要請!
 両社とも既に技術協力に応じていて、今回改めて全面的に協力したいとの意向を明らかにしています。

・佐藤市長らが広島電鉄訪問 LRTに協力求める(下野新聞 2015年9月1日)
 http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/utsunomiya/news/20150901/2069602

・ 運転士養成など新会社に技術協力 LRT事業で東急電鉄(下野新聞 2015年9月2日)
 http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/utsunomiya/news/20150902/2070654

 広島電鉄の椋田(むくだ)社長は、広電本社を訪ねた宇都宮市長・芳賀副町長からの技術協力要請に応じて、芳賀・宇都宮LRT新会社への人材派遣・運転士養成などに全面協力の意向を表明しました。
 広島電鉄は、中心市街地の「路面電車」と、鉄道並みの速度で運行する宮島線という「郊外電車」を運行していて、今日で言うLRTの要素をすでに有していたともいえます。

 8月31日に広島電鉄を訪問したのに続き、宇都宮の佐藤市長と芳賀の上野副町長は9月1日に東急電鉄本社を訪問。
 東急では今村副社長が対応して、引き続いての協力を表明しています。

 芳賀・宇都宮LRTは、完全新規に開業するLRTとしては最大規模となる一大プロジェクトで、2019年度に先行開業する「優先整備区間」(JR宇都宮駅~本田技研北門、約15km)だけでも、56人以上の運転士が必要に。
 開業した後であれば、増発や延伸に伴ってさらに運転士が必要になっても自社内で対応できるでしょうが、開業前の短期間に大量の運転士さんを要請するには、既存の軌道事業者各社の技術協力が必要不可欠となります。
 幸い、宇都宮市長と芳賀副町長が訪問した広島電鉄・東急電鉄を含む複数の事業者が芳賀・宇都宮LRTへの技術協力に応じる方針です。


 地元最大のバス事業者・関東自動車が、
(1)宇都宮市の「ネットワーク型コンパクトシティ」戦略の実現に協力したいと表明し、
(2)LRTを運行する新会社への参画を決断し、
(3)バスのドル箱区間であるJR宇都宮駅西側へのLRT延伸についても「異論はない」と表明
するなど、この2~3年でLRTを取り巻く状況は激変しています。

 その中で、短期間で大量の運転士をどうやって養成するかが、LRT事業を考える上で最大の課題となっていたのですが、全国の軌道事業者が人材派遣や運転士養成に協力する方針であることから、この点についても課題は解決されたと考えて良いでしょうね。


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【宇都宮LRT】芳賀町内のLRT軌道は道路中央に

■道路中央・外側を比較検討して「センターリザベーション」に

 芳賀町が町内のLRT軌道敷設位置を「道路中央」に決定!

 芳賀・宇都宮LRTの軌道は、道路空間を活用して敷設する区間と、新規に専用軌道を敷設する区間があります。
 芳賀町内の「優先整備区間」のルートは、宇都宮市との市町境界から広い県道沿いに約1.2km東進して、芳賀工業団地の管理センター前交差点を左折して、本田技研北門に向けて約1.8km北上。
 芳賀町内の優先整備区間に関しては、道路空間の中に軌道を敷設するのですが、道路中央が良いのか、それとも道路外側が良いのか、さまざまな比較・検討が行われました。

 道路中央に敷設する場合(センターリザベーション)は、言ってみれば広い中央分離帯に軌道を敷設するような感じで、路側帯に軌道がないことで荷さばきや駐停車を疎外しない等のメリットがあります。
 道路外側に敷設する場合(サイドリザベーション)は、既存のバス停がある場合にLRTと共用しやすい等のメリットがあります。
 必ずしもどちらが優れているということはないので、比較・検討したうえで、より適している方を採用すれば良い、ということにはなります。


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【宇都宮LRT】車両基地や電停などの詳細明らかに

■車両基地は新4号内側、電停は対向式ホームが基本に

 芳賀・宇都宮LRT、車両基地は新4号バイパスの内側(西側)に設置し、敷地面積は約4ha。「優先整備区間」開業時に必要な最大25編成は勿論、駅西延伸時に30編成を超えても対応できる余地も……。
 2015年8月24日(月)に開催された第8回「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」で、LRTの詳細が明らかに!

 新聞報道だけではちょっと情報不足だったので、宇都宮市の公式サイトに掲載された詳細な資料(PDFファイル)を見てみると……。
 かなり詳細な情報が掲載されてます。

■第8回「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」の資料に詳細情報が

 注目すべきは、以前から各方面から要望が出ていた東武宇都宮線やJR日光線、真岡鐵道などへの延伸可能性についても検討していること、鉄道路線に乗り入れても遜色ない走りが可能な車両を検討していること、「Suica」「PASMO」などIC乗車券の導入によってほぼ「信用乗車制」(セルフレジ方式)に近い乗降ができそうなこと……などなど。
 電停(停留所)のホーム配置は実に合理的で、交差点を挟んで上下ホームを互い違いにすることで、しっかり右折レーンのスペースも確保。
 いろんなことをしっかり検討していることが分かります。

 真岡鐵道への延伸が実現すると、接続地点にもよりますが茂木や益子への直通列車が運行できるようになったり、現在整備準備中のルート以外に新たなルートの整備が検討されれば、たとえば真岡駅へ短絡する新ルートが整備されたり……なんてことも十分あり得ます。
 (管理人個人としては、宇都宮~上三川~真岡というのはかなり有望なルートだろうと考えています)

 ……というわけで、「余所の出来事だ」なんて傍観している余裕はなく、今後どんな展開になっていくか注視して、状況を先取りしていかないと……と考える次第です。


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【宇都宮LRT】運営新会社に関東自動車も出資へ!

■新会社の名称は「とちぎ県央LRT株式会社(仮称)」

 JR宇都宮駅と芳賀町の本田技研北門までの約15kmを「優先整備区間」として先行整備するLRT。
 官民連携のLRT新会社(運営主体)の名称は「とちぎ県央LRT株式会社(仮称)」で、バス会社「関東自動車」も出資へ!

 芳賀・宇都宮LRTは、線路や施設などのインフラを行政が整備して、列車の運行は民間が行う「公設民営」「上下分離方式」を採用。
 (要するに、道路整備と同じ考え方で整備する)
 列車の運行を行う運営主体は「官民連携の新会社」ということになって、その名称は「とちぎ県央LRT株式会社(仮称)」。
 「とちぎ県央」としているところに、将来への含みを残しているといえます(素人目にも「必要なのに整備が難しかったルート」が複数あるように見受けるので、今後新路線の検討も行われていくのではないか……と)。

 「とちぎ県央LRT株式会社(仮称)」設立時の資本金は1.5億円で、出資比率は行政51%・民間49%。
 開業する2019年度には、資本金を10億円にまで増資して、出資比率は行政49%・民間51%に。


 地方の公共交通を考えるとき、従来のような「民間任せ」では、ネットワークやサービスを維持できなくなっています。

 民間には「経営の失敗」リスクがあります。
 一般的な企業であれば、社会的に大きな影響があるというほどではないのですが、公共交通の場合は減便や廃止などに直結するため、地域社会に甚大な負の影響が及んでしまいます。
 これまで、そのようにして減便や廃止が頻発してきたことからも明らかなように、公共交通は営利事業という「常識」を根底から変えない限り、地方はどんどん不便になってしまいます。

 公設民営・公有民営による上下分離方式は、その「常識」を根底から覆す手法で、先年日本でもやっと導入できるようになりました。
 交通は、まちづくりや都市計画と密接にリンクしているわけで、その意味でも行政が関わりを持つということは大きな意味を持ちます。


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【宇都宮LRT】運営主体は官民共同の新会社設立へ

■行政が主導する官民連携の新会社で信用性を高める!

 各メディア、宇都宮・芳賀LRTの運営主体が行政主導による官民連携の第三セクター新会社となることが正式発表されたニュースを報じています。
 地元・「下野新聞」の紙面では、1面トップを飾ったほか、複数の関連記事が掲載されていて、独自取材で定評がある「レスポンス」でも新たな記事が掲載されています。

・LRT運営 行政主導 秋にも三セク新会社 宇都宮市、芳賀町発表(下野新聞 2015年7月29日)
 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150729/2035032・宇都宮市・芳賀町LRT、営業主体は行政主導の三セクに…新会社設立へ(レスポンス 2015年7月29日)
 http://response.jp/article/2015/07/29/256678.html


 「産経新聞」は、公募に応じたのが関東自動車1社だったことについて、「日本初」ということで「二の足を踏んだ」事業者が多かったと分析しているようです。

・宇都宮のLRT事業 三セク設立、運営へ 市と芳賀町「行政が多くの役割を」(産経新聞 2015年7月29日)
 http://www.sankei.com/region/news/150729/rgn1507290036-n1.html

 確かにそういう面もあるだろうとは思いますが、事前に事業者間でさまざまな話し合いは行っているのでしょうから、「1社だけ」と評価するのはちょっと違うのかな……という気はします。
 また、結果的に地元最大手のバス会社のみが手を挙げたということで、バス会社の面目は大いに保たれたといえますから、これはこれで良かったのではないか、と思っています。

 今後はどこが出資するか、出資比率がどうなるか、ですね。


 「朝日新聞」は、運営主体を第三セクターとした点について、公募に応じた関東自動車の提案も官民連携の第三セクターという前提であったことから、行政側は運行開始当初から民間主導というのは厳しいと判断した、と書いています。

・LRTは宇都宮市・芳賀町主導で、両首長が発表(朝日新聞 2015年7月29日)
 http://digital.asahi.com/articles/ASH7X3QXXH7XUUHB001.html


 民間には「経営の失敗」リスクがあります。
 一般的な企業であれば、社会的に大きな影響があるというほどではないのですが、公共交通の場合は減便や廃止などに直結するため、地域社会に甚大な負の影響が及んでしまいます。

 地方の公共交通を考えるとき、従来のような「民間任せ」では、ネットワークやサービスを維持できなくなっています。
 公共交通は営利事業という「常識」を根底から変えない限り、地方はどんどん不便になってしまう……。

 公設民営・公有民営による上下分離方式は、その「常識」を根底から覆す手法で、先年日本でもやっと導入できるようになりました。
 交通は、まちづくりや都市計画と密接にリンクしているわけで、その意味でも行政が関わりを持つということは大きな意味を持ちます。


 宇都宮・芳賀LRTは、地元のバス会社も検討会議に参画していますし、かつては反対していた「関東自動車」も(親会社が変わった後は)最近では駅西口へのLRT導入にも反対しない姿勢を示していています(要するに利害調整の段階に入った)。
 このことから、今後の焦点は、行政主導で設立する方針が固まった官民共同の新会社の出資者の顔ぶれと、出資比率がどうなるかに移ったといえそうです。


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 しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
 公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!

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