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下館レイル倶楽部

真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)

「下館レイルフェスタ2023夏」7月15・16日開催!

■2023年7月定例運転会を拡大開催!

 「下館レイル倶楽部」2023年7月定例運転会は、例年同様「下館レイルフェスタ」として拡大開催!!
 一般公開は2023年7月15日(土)13:00~18:00、16日(日)9:00~17:00です。
 (設営&試運転は7月15日9:00~12:00、撤収作業は7月16日17:00~)

 ご都合がよろしければ、ぜひお越しください!

 ご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。
 フェイスブック(Facebook)ツイッター(Twitter)ミクシィ(mixi)からもご連絡いただいけます!
 (「メンバーに加わる条件はあるんですか?」 → 特別な条件はありません! 運転会などで「倶楽部に参加したい」とお申し出ください)



【「下館レイルフェスタ2023夏 ~学ぼう! 鉄道のまち・下館Ⅵ~」開催予定】

・主催:下館レイル倶楽部
・協力:ときわレール倶楽部、プラフェス向上委員会
・後援:筑西市

・一般公開:2023年7月15日(土)13:00~18:00、7月16日(日)9:00~17:00
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」1F「集会室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002135.html

・設営作業:2023年7月15日(土)9:00~13:00(基本的に関係者のみ)
・撤収作業:2023年7月16日(日)17:00~20:00(基本的に関係者のみ)

・備考1:HOゲージ、Nゲージ、プラレールの周回コースを設置予定です
・備考2:Gゲージも展示します


【交通手段について】

・鉄道利用の場合
 ……下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
・クルマ利用の場合
 ……「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……満車の場合は、道向かいにある「筑西しもだて合同庁舎」もしくは「筑西市役所」の駐車場をご利用ください。▲ 便利でお得な切符がいろいろあります。ぜひご活用ください!




【ちょこっと観光案内】

・真岡鐵道「SLもおか」号乗車
 ……往路(下り)は、下館10:35発→茂木12:06着
 ……復路(上り)は、茂木14:28発→下館15:58着
 ……回送列車(下り)は、下館16:05発→真岡16:33着
 ……途中の益子(ましこ)駅で下車し、陶芸の街を散策するのも良し
 ……下館13:04発→茂木14:07着の普通列車に乗れば、復路の「SLもおか号」に乗車可能

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/




【ちょこっと宿泊案内】

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

「ビジネスホテルSANTA」(下館駅南口から徒歩1分、駅前ロータリー隣接)
 http://www.hotel-santa.com/

「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529

「ザ・ヒロサワ・シティ」宿泊施設 (ロッジとドームハウスに宿泊可能!)
 http://shimodate.jp/hotel.html


 なお、2023年10月までの開催日程は、次の通りです。
 通常開催の場合、アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います(会場の都合により、予定が変更となることもあります)。


・2023年7月……7月15日(土)・16日(日)「アルテリオ」1F「集会室」
・2023年8月……8月20日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(設営は19日18時から実施)
・2023年9月……9月17日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(設営は16日18時から実施)
・2023年10月……10月15日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(設営は14日18時から実施)
 →※会場の都合により第3土日に予約できないため、1週前倒しして第2土日に開催します




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【関東鉄道】「キハ310形」お別れイベント7月15日・16日開催

■「キハ315・316さようなら乗車会&撮影会」申し込みは本日(6月30日)開始!

 2023年7月2日(日)に定期運用を終了する関東鉄道常総線の「キハ310形」について、お別れイベントが開催されることに……!!
 関東鉄道は、7月15日(土)・16日(日)に「キハ315・316さようなら乗車会&撮影会」を開催します。

・7/15(土)・7/16(日)「キハ315・316さようなら乗車会&撮影会」を開催します!!(関東鉄道 2023年6月28日)
 https://www.kantetsu.co.jp/img/news/2023/23062802_train/info.pdf


▲ 7月15日・16日に「キハ315・316さようなら乗車会&撮影会」開催!!

 近年は下館駅まで入線する機会がなかった「キハ315」と「キハ316」が、この2日間は60年前に使用されていたヘッドマークを掲示してやって来ます。
 参加費は7000円で、参加申し込みは2023年6月30日(金)12時から。
 両日とも、参加者は先着70名までとなります。

 なお、7月15日(土)・16日(日)は、下館レイル倶楽部主催のイベント「下館レイルフェスタ2023」を、しもだて地域交流センター「アルテリオ」1F集会室にて開催します。
 こちらの詳細については今週末お知らせする予定ですので、お楽しみに!
 

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【関東鉄道】「キハ310形」7月2日(日)で定期運用終了

■国鉄「キハ10系」をベースに車体は新製! 常総線の通勤形気動車のスタイルを確立

 長年にわたって関東鉄道常総線で活躍してきた「キハ310形」が、ついに定期運用を離脱することになりました……!!

・さようなら、キハ310形!最後の定期運行について(関東鉄道 2023年6月12日)
 https://www.kantetsu.co.jp/news/kiha310_train.html


▲ 関東鉄道常総線の一時代を築いた「キハ310形」が定期運用から離脱することに……。

 「キハ310形」は、両開き3ドア・片運転台の20m車という、現在に続く常総線の通勤型気動車のスタイルを確立した車両です。一見すると新規製造したオリジナル車に見えますが、1970年代後半に譲受した旧国鉄「キハ10系」の足回りを活かしつつ、車体のみ新製しています。
 「キハ311」から「キハ318」まで計8両が改造されましたが、現在も現役で走っているのは「キハ315」と「キハ316」の2両のみとなっていました。


▲ 現在は「キハ0形」と同様の「顔」の「キハ310形」ですが、元々は「キハ610形」のように前照灯が「おでこ」の位置にありました。

 「キハ315」も「キハ316」も、元は1954年に製造された国鉄「キハ17形」です。
 2両とも車体改造工事を実施して再デビューしたのが1977年で、以降46年間、常総線で活躍してきました。
 元々は「キハ17」時代の台車とエンジンを装備していましたが、1980年代前半に台車の履き替え(DT19形台車→DT22形台車、TR49形台車→TR51形台車)を実施。1990年代後半にエンジン換装(DMH17→DMF13HZ)と、冷房化改造・車体前面の改装工事を実施しています。この際、貫通幌の設置も行われています。


▲ 「キハ2100形」以降の新造車が増えるにつれて運用の機会は減っていましたが、朝夕の通勤通学時間帯を中心に走っていました。

 「キハ0形」と並んで、常総線の主力として活躍してきた「キハ310形」。
 定期運用の最終日は、2023年7月2日(日)です。
 そのまますぐに廃車……ということはないと思いますが、撮影・乗車は今の内に。
 

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【運転会告知】アルテリオ2023年6月定例運転会

■2023年6月は「第3土日」に一般公開!! 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です!!

 「下館レイル倶楽部」2023年6月定例運転会についてのお知らせです。

 一般公開は2023年6月18日(日)10:00~16:00
 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です。
 設営&試運転は、17日(土)18時から行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 「メンバーに加わる条件はあるんですか?」 → 特別な条件はありません! 運転会などで「倶楽部に参加したい」とお申し出ください。
 また、「下館レイル倶楽部」mixiコミュニティページに参加なさるか、Facebook公式ページTwitter公式アカウントにご登録くださればOKです!


 運転会にご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。

 また、弊倶楽部のSNS(mixi、Facebook、Twitter)運転会告知に参加表明のコメントをつけてくださっても結構です。


【開催予定】

・一般公開:2023年6月18日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」予定)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002132.html

・設営&試運転:2023年6月17日(土)18:00~

・備考1:HOゲージ・Nゲージの周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます
・備考4:模型ご持参でのご参加の場合、活動費のご負担をお願いします^^; (大人1,000円/日、中高生500円/日、未就学児は無料です)

▲ 新規に参加をご希望の場合、本記事にコメントをつけていただいたり、「mixi」「Facebook」「Twitter」などの開催告知投稿にコメントをつけてくださいますとありがたいです。

【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください


▲ 便利でお得な切符がいろいろあります。ぜひご活用ください!


(ちょこっと観光案内)
・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/



(ちょこっと宿泊案内)

 旧・下館エリアの宿を何軒かご紹介します(他にもあります)。
 ご予約の際は、宿直接、または「楽天トラベル」など各宿泊予約サイトで。

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

「ビジネスホテルSANTA」(下館駅南口から徒歩1分、駅前ロータリー隣接)
 http://www.hotel-santa.com/

「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529

 なお、2023年8月までの開催日程は、次の通りです。
 アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います。


・2023年6月……6月18日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(17日夜に設営を行います)
・2023年7月……7月15日(土)・16日(日)「アルテリオ」1F「集会室」で「下館レイルフェスタ」として拡大開催!!
・2023年8月……8月20日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(19日夜に設営を行います)
・2023年9月……9月17日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(16日夜に設営を行います)



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【運転会告知】アルテリオ2023年5月定例運転会

■2023年5月は「第3土日」に一般公開!! 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です!!

 「下館レイル倶楽部」2023年5月定例運転会についてのお知らせです。

 一般公開は2023年5月21日(日)10:00~16:00
 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です。
 設営&試運転は、20日(土)18時から行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 「メンバーに加わる条件はあるんですか?」 → 特別な条件はありません! 運転会などで「倶楽部に参加したい」とお申し出ください。
 また、「下館レイル倶楽部」mixiコミュニティページに参加なさるか、Facebook公式ページTwitter公式アカウントにご登録くださればOKです!


 運転会にご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。

 また、弊倶楽部のSNS(mixi、Facebook、Twitter)運転会告知に参加表明のコメントをつけてくださっても結構です。


【開催予定】

・一般公開:2023年5月21日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」予定)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002132.html

・設営&試運転:2023年5月20日(土)18:00~

・備考1:HOゲージ・Nゲージの周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます
・備考4:模型ご持参でのご参加の場合、活動費のご負担をお願いします^^; (大人1,000円/日、中高生500円/日、未就学児は無料です)

▲ 新規に参加をご希望の場合、本記事にコメントをつけていただいたり、「mixi」「Facebook」「Twitter」などの開催告知投稿にコメントをつけてくださいますとありがたいです。

【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください


▲ 便利でお得な切符がいろいろあります。ぜひご活用ください!


(ちょこっと観光案内)
・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/



(ちょこっと宿泊案内)

 旧・下館エリアの宿を何軒かご紹介します(他にもあります)。
 ご予約の際は、宿直接、または「楽天トラベル」など各宿泊予約サイトで。

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

「ビジネスホテルSANTA」(下館駅南口から徒歩1分、駅前ロータリー隣接)
 http://www.hotel-santa.com/

「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529

 なお、2023年8月までの開催日程は、次の通りです。
 アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います。


・2023年5月……5月21日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(20日夜に設営を行います)
・2023年6月……6月18日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(17日夜に設営を行います)
・2023年7月……7月15日(土)・16日(日)「アルテリオ」1F「集会室」で「下館レイルフェスタ」として拡大開催!!
・2023年8月……8月20日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(19日夜に設営を行います)



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『水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅15』に筑西市が登場

■佐野厄除け大師から筑波山・霞ヶ浦周辺を経由して鹿島神宮へ!

 2023年3月15日(水)夜、テレビ東京で『水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅15 栃木・佐野~茨城・鹿島神宮』が放送されました。
 テレビ東京の旅番組は人気を博していて、この『バスVS鉄道』もすっかり定番として定着していますね。今回は「佐野厄除け大師」をスタートした鉄道チームとバスチームが、途中に設定されたボーナスポイントを経由しながら、ゴール地点の「鹿島神宮」を目指す……という旅。
 これまでの放送で7勝7敗と五分の成績となった両チームが、果たしてどんな旅を展開するのか……!!

・水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅15 栃木・佐野~茨城・鹿島神宮(テレビ東京 2023年3月15日放送)
 https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202303/25778_202303151825.html

 過度なマイカー依存に陥っている北関東でも、鉄道とバスを組み合わせればかなり移動範囲は広がるのですが、この番組では鉄道チームは鉄道を、バスチームはバスを使うのが基本。
 タクシーや徒歩での移動はできるとはいえ、あえて公共交通同士の連携を禁じた旅は、なかなか大変な旅に……(未見の方は、今後の地上波やBSでの再放送や、公式配信サービスでご覧ください)。


▲ 『水バラ バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅15』では、小山市→結城市→筑西市を経由するルートに。


■小山から筑波山への移動ルートは?

 さて、番組の中でJR小山駅(栃木県小山市)から筑波山(茨城県つくば市)のボーナスポイントに向かう際、鉄道チームとバスチームがそれぞれルート検索を行いました。
 鉄道チームは、まず筑波山にもっとも近い岩瀬駅か下妻駅に移動し、そこから軍資金の許す限りタクシーを使って、残りは徒歩で移動することを検討しました。検討の末に選んだのは、JR水戸線で下館駅に移動し、関東鉄道常総線に乗り換えて下妻駅に向かうというルート。
 一方のバスチームは、JR水戸線沿いに乗り継げるバスを探しながら、バスがない区間は徒歩やタクシーで繋ぐという作戦に出ました。小山駅からコミュニティバス「おーバス」で結城市の近くまで接近。バスがない区間は徒歩移動して、「結城市巡回バス」……にはタッチの差で間に合わず、そのまま徒歩で結城駅へ。結城駅からはタクシーでJR水戸線の川島駅か下館駅に向かい……。


▲ 筑西市(茨城県)の「筑西市広域連携バス」(左画像)と、小山市(栃木県)の「おーバス」(右画像)。結城市(茨城県)の「結城市巡回バス」は、ワンボックスカーを使用。

 実際にバスチームが選択したのは、「下館駅までタクシー移動」。下館駅では筑西市が運行する「筑西市広域連携バス」の発車時刻に間に合い、一気に旧・筑波鉄道の筑波駅=現在の「筑波山口(つくばさんぐち)」バスターミナルまで直行することができました。

 ところで、公共交通を利用して小山駅から筑波山へ向かうのに、「川島駅」が選択肢に入っていることに意外さを感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。


■川島駅と下妻駅を結ぶ「筑西・下妻広域連携バス」

 公共交通を利用して小山駅から筑波山へ向かうのに、なぜ「川島駅」が選択肢に加わったのか。
 それは、筑西市と下妻市が協力して運行する「筑西・下妻広域連携バス」が発着するようになっているから。このバス路線を利用して下妻駅まで移動すれば、下妻駅から軍資金が許す限りタクシーで筑波山に接近し、残る区間は徒歩で移動できるのです。
 番組では、バスチームは下館駅から「筑西市広域連携バス」を利用して筑波山まで一気に迫り、鉄道チームは下館駅で常総線に乗り換え下妻駅に移動し、筑波山方面に向かうという展開になったのですが……。

 「筑西・下妻広域連携バス」は、かつて運行していた路線バスを、現在の公共施設の位置も勘案しながら改編した路線といえます。現在は本格運行に向けた「実証実験運行」の状態です。
 路線開設の大きな目的は、路線バスの廃止によって公共交通空白エリアになってしまった関本地区や上妻地区など、一定以上の人口の集積がある地域の移動手段を確保すること。
 行政サービスの一環として運行している路線で、運賃は全区間乗り通しても「1乗車200円」と破格です。また、路線開設に合わせて、小型超低床バス「ポンチョ」のロングボディ車を新規導入。地域としての本気度を示した格好です。


▲ 「筑西・下妻広域連携バス」運行開始に合わせて導入された「ポンチョ」ロングボディ。Suica・PASMO対応で、スムーズな乗降が可能です。

 JR水戸線の川島駅と関東鉄道常総線の下妻駅を結ぶ路線で、沿線には茨城県立高校が3校(鬼怒商、下妻一高、下妻二高)あるほか、水戸線や常総線に乗り換えることで下館方面や水海道方面、結城・小山方面への通勤通学にも利用できます。
 1日6便ずつ(2023年4月現在)と便数は少ないのですが、運賃が安いので川島駅からこのバスを定期利用する学生も少なくないようです。普段は「ポンチョ」で運行していますが、多客便はより輸送力が大きいノンステップ低床車が充当されることもあります。


■「筑西・下妻広域連携バス」の課題

 さて、筑西市と下妻市の連携によって誕生した「筑西・下妻広域連携バス」ですが、今後解決すべきいくつかの課題があるように見受けます。

(1)運行頻度
 公共交通の空白エリアを南北に貫くように走り、路線の両端を鉄道の駅に設定したことで両方向への利用が見込める点は良いのですが、「1日6便ずつ」という運行頻度ではなかなか利用しにくいことは事実です。
 通勤通学利用が見込める朝夕の時間帯は20~30分に1本程度、日中もせめて60分に1本程度は運行するようにしていけると良いですね。

(2)運行ルート
 公共交通の利用促進を図るうえで重要なのが「利便性の高さ」で、速達性の高さはその内の一つです。一般道を走る路線バスの速達性を高めるには、運賃収受の時間短縮、停車箇所の最適化、運行ルートの最短化などの方法があります。
 「筑西・下妻広域連携バス」は、路線北端では「鬼怒商業高校」や「筑西遊湯館」に、路線中央では筑西市役所の関城支庁(旧・関城町役場)に、路線南側では「ビアスパークしもつま」に立ち寄るために、本筋から外れて「寄り道」するルート設定です。
 経由地を増やして利用者を増やす取り組みなのですが、寄り道する分の走行距離と所要時間が増加してしまうというジレンマがあります。

(3)運賃
 地元自治体が運行経費を下支えして誕生したバス路線で、運行経費を運賃収入だけでまかなう必要がないことから、運賃は1乗車200円(全区間乗り通しても200円)に抑えられています。通勤定期は7200円/月、通学定期は6000円/月(片道3000円/月)と、こちらも破格です。
 ただ、運行頻度の向上や運行時間帯の拡大などを視野に入れると、運転手さんの人数やバス車両を増やす必要が出てきます。公共サービスの一環として運行経費を行政が下支えし続けるとしても、運賃収入を増やすこと自体は考えても良いと思います。
 二つの市をまたいで運行する路線ですので、たとえば増便するのに合わせて「市内は1乗車200円」「市境をまたぐ場合は1乗車300円」にするなど、増収を図る方策を検討しても良いかも。


■結城市への延伸も……?

 現在は北端をJR水戸線の川島駅に設定している「筑西・下妻広域連携バス」ですが、西隣の結城市(茨城県)がこのバス路線の結城市内への延伸の可能性を探っているようです。

・「結城市地域公共交通計画」令和4(2022)年度~令和8(2026)年度
  https://www.city.yuki.lg.jp/data/doc/1647917827_doc_16_0.pdf(PDFファイルです)

 同計画の58ページに、「筑西・下妻広域連携バスの本市への延伸について検討・調整し、運行準備が整い次第実施」という文言があり、令和5年度・6年度で検討→令和7年度以降に準備が整い次第運行と記載しています。
 具体的な延伸ルートは不明ですが、ちょうど国道50号線の4車線化工事が進捗している中での話ですので、その辺も念頭に置いているのではないか……と。「筑西・下妻広域連携バス」の運行ルートを「下妻駅~川島駅~鬼怒商業高校・筑西遊湯館~結城駅」と一筆書きのようにすると、比較的きれいにまとまりそうです(遊湯館方面には多少「寄り道」する形にはなりますが)。


▲ 「筑西・下妻広域連携バス」を結城駅まで延伸すると、おそらくこのような感じになるだろう、という推測ルート。結城二高の前を通るよう、国道50号の旧道経由に設定しています。

 仮に結城駅の発着場を南口とすれば、結城二高を経由するルートや、結城市民文化センター「アクロス」や結城市役所も経由するルート設定が可能ですので、より多くの利用が見込めます。
 なお、かつて路線バスが走っていた「結城駅~船玉交差点~下妻駅」というルートもあり得ますが、朝夕は船玉交差点を先頭とする久保田地区(結城市)の渋滞に巻き込まれて時間が読めなくなってしまうので、少なくともラッシュ時は回避する方が良さそうです。


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【上毛電鉄】国と沿線自治体が近代化に約22億円支援

■インフラ近代化のほか、2023年度から2027年度にかけて車両更新を実施予定

 群馬県の桐生市と前橋市を東西に結ぶ「上毛電鉄(じょうもうでんてつ)」の近代化のため、国と沿線自治体が総額総額22億6356万円の支援を行うというニュース。
 今回の支援は2023〜27年度の5年間に行われる6期目の支援で、国は約4.3億円、群馬県は約9.5億円、前橋市は約5.4億円、桐生市は約2.6億円、みどり市は約1.2億万円を支出。
 鉄道を「地域を支える公共インフラ」と位置づけて、しっかり投資しようという意欲が感じられますね。

・上毛電鉄に新たな支援策。「群馬型上下分離」とは何か(タビリス 2023年4月13日)
 https://tabiris.com/archives/jomoshien2023/


▲ 典型的なクルマ社会の群馬県ですが、上毛電鉄は「地域にとって不可欠の公共インフラ」として支援を続けています。

 6期目の主な支援内容は……。


・車両更新(9億円/3億円×3年間)
・踏切保安装置更新(1.35億円)
・レール重軌条化(1億円)
・架線柱更新(0.75億円)


 鉄道趣味的に気になるのは、やはり何といっても「車両更新」でしょうね。
 新車の導入が計画されたこともあったのですが、どうやら東京メトロから中古車両を導入することになるようです。
 具体的な話はまだ分かっていないのですが、現行の「700型」(元・京王電鉄「3000系」)が車体長18.5mであることから、18m級の車両になるのでは……と。


▲ 東は桐生市、西は前橋市を結ぶ「上毛電鉄」。現在の車両は「700型」で、これを今年度から他社から導入する中古車料によって更新する計画です。

 ……となると、中古車両の「出物」候補としては、後継車両によって更新が始まっている「丸ノ内線」用の「02系」や「日比谷線」用の「03系」ということになります。
 「02系」なら、軌間1,435mm・直流600V(第三軌条から集電)ですので、台車の履き替えやパンタグラフ集電への変更など、改造箇所が多くなります。
 「03系」なら、軌間1,067mm・直流1,500V用の電車なので、改造箇所は比較的少なくて済むでしょう。

■「群馬型上下分離」とは?

 ところで、この記事のタイトルにもなっている「群馬型上下分離方式」とは? 一般的な「上下分離方式」とは何が違うのでしょうか。

 一般的な「上下分離方式」では、運行会社は「上」にあたる部分、つまり運行サービスに専念して、「下」にあたるインフラ部分の建設・整備などの経費を公的にまかなう方式です。このため、運行主体と鉄道施設の保有主体は別になります。
 2023年8月に「優先整備区間」が開業予定の「宇都宮ライトレール」(芳賀・宇都宮LRT)は、この方式で整備されています。

 これに対して「群馬型上下分離方式」は、「上」と「下」には分離せず、「下」にあたるインフラ部分の経費を公的に支援する方式です。
 記事では「費用負担における上下分離」と表現していて、これはうまいたとえだと思います。


▲ 上毛電鉄だけでなく、わたらせ渓谷鐵道への支援も行われます。

 上毛電鉄の場合は、5年ごとに同社が「経営再建計画」を策定して、群馬県や沿線自治体が構成している「上毛線再生等検討協議会」が検討・協議し、「上毛線再生基本方針」を取りまとめて支援を実施する、という流れです。
 最初の「経営再建計画」を策定したのが1998年度で、過去25年(5期)に70億円弱の公的支援を実施しています。単純計算ですが、年平均2.8億円の支援ということになります。
 ちなみに、地平レベルの4車線バイパスを整備する場合、約70億円ではせいぜい3klm程度しか整備できません。この金額で全長25.4kmに及ぶ中量輸送機関を25年に渡って支えることができているわけで、これはかなり有意義な投資だといえます。


▲ 自転車をそのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」が定着しているのも、上毛電鉄の大きな特色の一つ。公共交通と自転車の組み合わせで、移動範囲が劇的に拡大します。

 群馬県も、茨城県や栃木県と同様、過度なマイカー依存と郊外への市街地拡散が進行してしまい、今後のまちづくりを考える上で大きな課題を抱えています(郊外への市街地拡散=行政コストの増大に直結するためです)。
 その群馬県で、古くから地域を支えてきた鉄道の近代化を公的に支援して、引き続き地域の重要な社会インフラとして支えて続けていく姿勢を明確にしていることは、まことに意義深いことだと思います。

 なお、上毛電鉄は国内における「サイクルトレイン」のパイオニアと言って良い存在で、日常的に自転車を電車に持ち込んで移動する乗客が多くいることでも知られます。
 自宅最寄りの駅までは自転車で、駅から駅は電車で自転車ごと移動し、目的地最寄りの駅から再び自転車で移動する「上毛スタイル」は、これからもっと多くの地域で普及していくことが望まれている姿でもあります。

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【運転会告知】アルテリオ2023年4月定例運転会

■2023年4月は「第3土日」に一般公開!! 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です!!

 「下館レイル倶楽部」2023年4月定例運転会についてのお知らせです。

 一般公開は2023年4月16日(日)10:00~16:00
 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です。
 設営&試運転は、15日(土)18時から行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 「メンバーに加わる条件はあるんですか?」 → 特別な条件はありません! 運転会などで「倶楽部に参加したい」とお申し出ください。
 また、「下館レイル倶楽部」mixiコミュニティページに参加なさるか、Facebook公式ページTwitter公式アカウントにご登録くださればOKです!


 運転会にご参加の方は、この記事に参加表明のコメントをつけてください(記事タイトル下の「CM」部分をクリックするとコメントを投稿できます)。

 また、弊倶楽部のSNS(mixi、Facebook、Twitter)運転会告知に参加表明のコメントをつけてくださっても結構です。

【開催予定】

・一般公開:2023年4月16日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」予定)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002132.html

・設営&試運転:2023年4月15日(土)18:00~

・備考1:HOゲージ・Nゲージの周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます
・備考4:模型ご持参でのご参加の場合、活動費のご負担をお願いします^^; (大人1,000円/日、中高生500円/日、未就学児は無料です)

▲ 新規に参加をご希望の場合、本記事にコメントをつけていただいたり、「mixi」「Facebook」「Twitter」などの開催告知投稿にコメントをつけてくださいますとありがたいです。

【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください


▲ 便利でお得な切符がいろいろあります。ぜひご活用ください!


(ちょこっと観光案内)
・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/



(ちょこっと宿泊案内)

 旧・下館エリアの宿を何軒かご紹介します(他にもあります)。
 ご予約の際は、宿直接、または「楽天トラベル」など各宿泊予約サイトで。

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

「ビジネスホテルSANTA」(下館駅南口から徒歩1分、駅前ロータリー隣接)
 http://www.hotel-santa.com/

「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529

 なお、2023年7月までの開催日程は、次の通りです。
 アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います。


・2023年4月……4月16日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(15日夜に設営を行います)
・2023年5月……5月21日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(20日夜に設営を行います)
・2023年6月……6月18日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(17日夜に設営を行います)
・2023年7月……7月15日(土)・16日(日)「アルテリオ」1F「集会室」(特別開催を予定)



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【つくばエクスプレス】茨城県内の延伸先は「JR土浦駅」か

■4ルート案の中からもっとも現実的な案に絞り込む

 つくばエクスプレス(TX)の茨城県内の延伸先について、学識経験者らによる第三者委員会が「土浦」案を茨城県知事に提言しました。
 最短ルートかつ沿線人口が最多なルートですので、妥当な判断でしょう。
 今後実際に整備することになる場合は、TXつくば駅~JR土浦駅をどういうルートにするか、そのルート上のどこにいくつの駅を設置するかが課題になります。
 (注:実際に整備されるまでには、まだまだ時間がかかるのではないかと思います)

・つくばエクスプレス延伸先にJR土浦駅 人口14万人増見通し(日本経済新聞 2023年3月31日)
 https://nikkei.com/article/DGXZQOCC23DFR0T20C23A3000000/

 土浦駅までTXを延伸すると、つくば市と土浦市の間に広がる郊外の新興エリアに軸となる軌道系公共交通機関が整備されることになりますし、JR常磐線との乗り継ぎが可能になりますので、導入効果は大きいといえます。


▲ 延伸先の候補は「筑波山方面」「水戸方面」「茨城空港方面」「土浦方面」の4案でした。


■どんなルートで土浦駅へ? 常磐線とはどのように接続する?

 で、ここで気になるのは、どういうルートと構造で土浦駅に乗り入れるのか、ということ。
 ルートについては、つくば市と土浦市の間の郊外には県道24号線沿いに新興地域が広がっているので、基本的には県道24号線の南北いずれかに沿った形で土浦市に接近するのでしょう。
 JR土浦駅周辺は既存の中心市街地が広がっているので、地平レベルに線路を整備するのはなかなか難しく、高架か地下で整備することになります。
 いずれの場合も、市街地のすぐ南側を桜川が流れているという地形上の制約があるので、その影響を受けることになります。


▲ TXつくば駅からJR土浦駅へ、どんなルートを辿るのでしょうか。いくつかのルートは想定できるのですが、「イオンモール土浦」を経由するとこんな感じになる、という想定で大まかなルートを示してみました。

 順当なのは地下で、ということになるのでしょうが、常磐線のルートに沿うようにカーブして土浦駅に接近するのか、それとも常磐線とは交差する格好で直線上に土浦駅に達するのかで、その先の展開も透けて見えてきます。
 つまり、水戸方面への直通も視野に入れるのか、それとも土浦駅からの延伸は考慮しない(または阿見・江戸崎方面などへの延伸の可能性を考慮する)のか、ということです。

 いずれにせよ、悠長に何十年もかけて検討している話では困ります。
 やるなら「やる」で、腹を括る必要があります。


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【運転会告知】アルテリオ2023年3月定例運転会

■2023年3月は「第3土日」に一般公開!! 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です!!

 「下館レイル倶楽部」2023年3月定例運転会についてのお知らせです。

 一般公開は2023年3月19日(日)10:00~16:00
 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です。
 設営&試運転は、18日(土)18時から行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

 「メンバーに加わる条件はあるんですか?」 → 特別な条件はありません! 運転会などで「倶楽部に参加したい」とお申し出ください。
 また、「下館レイル倶楽部」mixiコミュニティページに参加なさるか、Facebook公式ページTwitter公式アカウントにご登録くださればOKです!


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 また、弊倶楽部のSNS(mixi、Facebook、Twitter)運転会告知に参加表明のコメントをつけてくださっても結構です。

【開催予定】

・一般公開:2023年3月19日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」予定)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002132.html

・設営&試運転:2023年3月18日(土)18:00~

・備考1:HOゲージ・Nゲージの周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます
・備考4:模型ご持参でのご参加の場合、活動費のご負担をお願いします^^; (大人1,000円/日、中高生500円/日、未就学児は無料です)

▲ 新規に参加をご希望の場合、本記事にコメントをつけていただいたり、「mixi」「Facebook」「Twitter」などの開催告知投稿にコメントをつけてくださいますとありがたいです。

【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください



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(ちょこっと観光案内)
・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/



(ちょこっと宿泊案内)

 旧・下館エリアの宿を何軒かご紹介します(他にもあります)。
 ご予約の際は、宿直接、または「楽天トラベル」など各宿泊予約サイトで。

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
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「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
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 なお、2023年6月までの開催日程は、次の通りです。
 アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います。


・2023年3月……3月19日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(18日夜に設営を行います)
・2023年4月……4月16日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(15日夜に設営を行います)
・2023年5月……5月21日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(20日夜に設営を行います)
・2023年6月……6月18日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(17日夜に設営を行います)



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運賃下げたら乗客増加! 神戸の地下鉄「北神線」

■運賃引き下げ&運賃体系一体化の効果は絶大!

 神戸市の中心部と北部を結ぶ「北神線(ほくしんせん)」の利用者数が、運賃を引き下げた効果で3割増加したとのこと。
 これは大きな効果です。

・地下鉄運賃下げたら乗客数3割増 神戸の「北神線」(日本経済新聞 2023年3月11日)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF220O50S3A220C2000000/


▲ 運賃引き下げにより利用者が3割増加した神戸市営地下鉄北神線。

 北神線は、かつて「北神急行電鉄」として運行していた地下鉄路線で、1988年に開業。軌間1435mm、直流1500Vの電化路線で、全線複線、最急勾配33.3‰(パーミル)。
 六甲山地を貫く「北神トンネル」(約7.3km)によって、神戸電鉄「有馬線」の「谷上(たにがみ)」駅から、新幹線停車駅「新神戸(しんこうべ)」駅を最短ルートで接続。「新神戸」駅から神戸市営地下鉄「西神・山手線」に乗り入れて、神戸市中心街へと短絡する新ルートとして整備されました。

■鉄軌道は公共インフラ! 「公共」交通をどう支えるかが地域活性化のカギにも

 しかし、距離が短い割に運賃が割高であること、神戸市営地下鉄に乗り入れると運賃が加算されることから、利用者はなかなか増加せず。
 状況が変わったのは、神戸市北区の人口増加と地域振興を図りたい神戸市が、この路線のポテンシャルに着目したこと。本路線を神戸市営地下鉄と一体運営することで、北区の交通利便性を高めて、沿線の活性化を推進することになりました。
 こうして2020年6月、神戸市営地下鉄「北神線」が誕生しました。
 

▲ 運賃体系の一体化に加えて、運賃そのものも引き下げ。公共交通は「地域が支える」、言い換えれば行政が公共交通の運営を下支えする(=応分の経費を負担する)決断をしたからこそ実現した、といえます。

 神戸市は、阪急電鉄グループから「北神線」のインフラを198億円で丸ごと譲受。運賃体系を市営地下鉄ネットワークに組み込むことで、区間によっては市営化によって運賃がほぼ半額に。定期券も大幅値下げになります。
 約200億円という大型投資ですから、異論もあったでしょう。しかし、それによって確実に市民生活の質が向上しますから、いわば「損して得取れ」の最たる例だといえます。

■増えた乗客はどこから……?

 ところで、地下鉄の利便性が大幅に高まったのは良いとして、増えた乗客は一体どこから?
 運賃低廉化に刺激されて新規に電車を利用するようになった人がいる一方、これまで運賃的な優位性があった神戸電鉄の利用者が「北神線」経由に切り換えた割合もそれなりにあるでしょう。
 神戸電鉄は、有馬温泉に向かう「有馬線(ありません)」の沿線は開発が進んでいて利用者が多い一方、途中で分岐する「粟生線(あおせん)」は経営環境が芳しくありません。


▲ 経営環境が芳しくない神戸電鉄「粟生線」。将来に渡って持続できるよう、沿線ではさまざまな取り組みが行われています。

 従来は「有馬線」を乗り通して神戸の中心市街地に向かっていた利用者が、「谷上」駅から「北神線」経由で神戸の中心市街地に向かうようになると、その分の運賃収入が減少します。
 (「つくばエクスプレス(TX)」開業後、「守谷」駅での乗り換え利用が増えて減収となった関東鉄道「常総線」の状況に似ているといえます)

 新時代の交通まちづくりを推進する神戸市が、長年市の発展に貢献してきた神戸電鉄をどう捉え、どう支えていくのか。
 今後はこちらにも注目したいですね。


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【運転会告知】アルテリオ2023年2月定例運転会

■2023年2月は「第3土日」に一般公開!! 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です!!

 「下館レイル倶楽部」2023年2月定例運転会についてのお知らせです。

 一般公開は2023年2月19日(日)10:00~16:00
 会場は「アルテリオ」2F「研修室」です。
 設営&試運転は、18日(土)18時から行います。
 ご都合がよろしければ、ぜひご参加ください。

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 また、弊倶楽部のSNS(mixi、Facebook、Twitter)運転会告知に参加表明のコメントをつけてくださっても結構です。

【開催予定】

・一般公開:2023年2月19日(日)10:00~16:00(途中、1時間ほど「昼休み」予定)
・開催会場:しもだて地域交流センター「アルテリオ」2F「研修室」(茨城県筑西市)
     https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page002132.html

・設営&試運転:2023年2月18日(土)18:00~

・備考1:HOゲージ・Nゲージの周回コースを設置予定です
・備考2:前日設営のみ、運転会当日のみの参加も可能です
・備考3:運転会当日はギャラリーが見物に来ます
・備考4:模型ご持参でのご参加の場合、活動費のご負担をお願いします^^; (大人1,000円/日、中高生500円/日、未就学児は無料です)

▲ 新規に参加をご希望の場合、本記事にコメントをつけていただいたり、「mixi」「Facebook」「Twitter」などの開催告知投稿にコメントをつけてくださいますとありがたいです。

【参加者の集合について】

・前日設営からご参加の場合
 ……鉄道利用の方は、下館駅北口から徒歩5~6分で「アルテリオ」です(道順など不安な方は事前にお知らせください)
 ……クルマ利用の方は、「アルテリオ」地下駐車場に駐車願います
 ……18:00に2F受付前で集合/他に誰もいない場合は、「下館レイル倶楽部です」と名乗って部屋を開けてもらってください



▲ 便利でお得な切符がいろいろあります。ぜひご活用ください!


(ちょこっと観光案内)
・筑西雛祭り ひなめぐり(筑西市観光協会)
 http://www.chikuseikanko.jp/index.php?code=279
 ※2023年は、2月4日(土)~3月12日(日)開催

・真壁のひなまつり 和の風第十九章(桜川市観光協会)
 http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page001025.html
 ※2023年は、2月4日(土)~3月3日(金)開催



・道の駅グランテラス筑西
 https://granterrace-chikusei.com/

・ザ・ヒロサワ・シティ
 http://www.shimodate.jp/index.html

・真岡鐵道
 https://www.moka-railway.co.jp/

・SLキューロク館
 http://sl-96kan.com/

・道の駅もてぎ もてぎプラザ
 http://www.motegiplaza.com/

・とばのえステーションギャラリー
 https://kantetsu.co.jp/event/gallery.html

・ウインナー手づくり体験工房 - 下館工房
 http://www.nipponham.co.jp/fun/factory/simodate/



(ちょこっと宿泊案内)

 旧・下館エリアの宿を何軒かご紹介します(他にもあります)。
 ご予約の際は、宿直接、または「楽天トラベル」など各宿泊予約サイトで。

「ホテル新東」 (下館駅南口から徒歩2~3分、下館郵便局の西側エリア)
 http://www.hotel-shinto.co.jp/

「ビジネスホテルSANTA」(下館駅南口から徒歩1分、駅前ロータリー隣接)
 http://www.hotel-santa.com/

「ホテル ルートイン下館」 (国道50号旧道と国道294号バイパスの交差点付近)
 http://www.route-inn.co.jp/search/hotel/index.php?hotel_id=529

 なお、2023年5月までの開催日程は、次の通りです。
 アルテリオでの定例運転会の前夜(土曜日)には、会場設営&試運転を行います。


・2023年2月……2月19日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(18日夜に設営を行います)
・2023年3月……3月19日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(18日夜に設営を行います)
・2023年4月……4月16日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(15日夜に設営を行います)
・2023年5月……5月21日(日)「アルテリオ」2F「研修室」(20日夜に設営を行います)



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【観光】「真壁のひなまつり 和の風第十九章」に出展協力!!

■「真壁のひなまつり」3年ぶりに開催!! 旧「田崎人形店」で2月4日(土)~3月3日(金)出展協力

 当倶楽部はホームタウン・筑西市(の旧・下館市エリア)に隣接する桜川市の旧・真壁町(まかべまち)エリア中心街で開催されている「真壁のひなまつり 和の風第十九章」にも出展協力!
 残念ながら廃業した「田崎人形店」の店舗内で、下館の老舗菓子店の一つ「菓子庵たちかわ」様とご一緒に鉄道模型と雛人形のコラボレーションを展開しています。
 開催期間は2023年2月4日(土)~3月3日(金)の約1ヶ月間です。

・真壁のひなまつり 和の風第十九章
 http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page001025.html

 このイベント出展は、「雛人形と鉄道模型のコラボレーション展示に協力してほしい」という「菓子庵たちかわ」様からのお声がけによって実現したものです。
 3年ぶりの復活開催となる「真壁のひなまつり」を盛り上げようと、弊倶楽部も微力ながら協力しております。
 模型はHOゲージとNゲージを展示していて、毎週末メンバーが滞在している時間帯を中心に走行展示も実施します。店内では「菓子庵たちかわ」様の菓子類の販売も行っています。

 かつて筑波鉄道が走っていた真壁の地で、鉄道模型と雛人形のコラボレーションをご堪能ください!


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【観光】「筑西雛祭り ひなめぐり2023」に出展協力!!

■祝・開催10周年!! 今年は2月4日(土)~3月12日(日)開催

 今年も各地で雛祭り(ひなまつり)イベントが行われています。
 当倶楽部のホームタウンでもある筑西市(ちくせいし)の旧・下館市エリア中心街でも、2013年から「筑西雛祭り ひなめぐり」が恒例行事として開催されています。
 開催10周年となる今年(2023年)の期間は、2月4日(土)~3月12日(日)の約1ヶ月間、会場は当倶楽部が毎月定例の鉄道模型運転会を開催しているしもだて地域交流センター「アルテリオ」が中心です。

・筑西雛祭り ひなめぐり
 http://www.chikuseikanko.jp/index.php?code=279

 このイベントへの出展協力は、いつも「アルテリオ」を利用していることがご縁で、「雛人形と鉄道模型のコラボ展示をやってみませんか?」というお話を主催者側からいただいたことがきっかけで、開催初年の2013年から毎年実施しています。
 今年も地元の各地区に伝わる雛人形と「下館レイル倶楽部」の鉄道模型がコラボレーション!
 今回も設置場所は「アルテリオ」1Fのガラス部屋(以前、喫煙スペースだった小部屋)です。
 模型は、毎日9時頃~17時頃まで、15分ごとに運転→停止→運転→停止……を繰り返すように設定しています。

 なお、現在「アルテリオ」3Fにある「しもだて美術館」では、展覧会「ハートカクテル40周年記念 わたせせいぞうの世界展 ~色彩の旅路~」が好評開催中です。

・ハートカクテル40周年記念 わたせせいぞうの世界展 ~色彩の旅路~(しもだて美術館)
 https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page010027.html

 こちらの会期は2023年1月14日(土)~3月12日(日)となっていますので、ぜひ「ひなめぐり」と合わせてご覧ください!!


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【地下鉄8号線】有楽町線、将来は茨城県へ……?

■野田市を経由し、利根川を渡って茨城県西南部へ……

 「地下鉄8号線」、つまり東京メトロ「有楽町線」の延伸についての記事が掲載されました。
 延伸の構想があるのは、TX(つくばエクスプレス)の八潮(やしお)、JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅を経由して、東武野田線の野田市駅に至るルート。
 さらに、野田市から利根川を渡河して、坂東市常総市八千代町を経由して、下妻市大宝(だいほう)駅へ、そこから関東鉄道常総線に乗り入れて筑西市下館(しもだて)駅へ……という構想も!!▲ 下館駅まで直通する可能性も……!?

■実現までには高い壁が…… でも、手がないわけではない

 もし実現すれば、鉄軌道の空白地帯が多い茨城県西部と都心方面を直結する新ルートの実現となりますし、東武野田線、つくばエクスプレスなどとの乗り換えができるうえに、集客力が極めて高い「越谷レイクタウン」を経由する新たな鉄軌道となります。

 とはいえ、課題になるのは、整備費と需要の見通し。
 つくばエクスプレスのような高規格の高架鉄道や地下鉄のまま整備するとなれば、整備費は膨大になります(1kmあたり100~200億円)。また、整備してどの程度の利用者が見込めるのかということもポイントになります。
 整備費については、広域道路と一体的に整備する方法や、インフラの規格をより低廉なもの、具体的には主に地平レベルで整備できるLRT(ライト・レール・トランジット)規格で整備するという方法が考えられます。
 需要については、現時点での沿線人口だけでなく、沿線全域の交通まちづくりの視点を加味して考える必要があります。

 LRTについては、国内だと「次世代型路面電車システム」などと訳されてきましたので、都市間を結ぶ鉄軌道としてのイメージは沸きにくいと思いますが、世界の諸都市では「トラムトレイン」(鉄軌直通運転)によって近接する別の都市へ直通運転する事例が多数見られます。


▲ 地平レベルで整備できるLRTだと、整備費を抑制できるしバリアフリー対策も容易に行えます。市街地では路面電車として、郊外では鉄道として高速運行する「トラムトレイン」も普及しています。海外では連接式ディーゼル低床LRVを使っている都市も。

 「トラムトレイン」とは、市街地では路面電車(軌道)、郊外では鉄道の特色を併せ持つ運転形態のことで、街中では電停(駅)の感覚が比較的短く(=表定速度はさほど上がらない)、郊外では鉄道のように駅間距離が長いため高速運転に適しているという、いわば「おいしいどころ取り」のスタイルです。
 国内でも、福井鉄道の市内軌道線とえちぜん鉄道の三国芦原線を直通運転する「トラムトレイン」(鉄軌直通運転)が話題になりましたし、広島電鉄宮島線の運転形態は「トラムトレイン」であるといえます。
 また、2023年8月開業に向けて準備が進む芳賀・宇都宮LRT(宇都宮ライトレール)も、市街地区間は50km/h・郊外区間は70km/h運転を織り込んで整備しているので、「トラムトレイン」を目指しているといえます(将来、栃木県内の他の鉄道路線に乗り入れることになれば、正真正銘の「トラムトレイン」です)。

 国内でこの方式を導入する場合、従来は運賃授受方式の制約(運転士が全乗客の乗降に対応しなければならない)もあって、複数編成の増結による輸送力の増強が難しい、という問題がありました。
 しかし今や、交通系IC乗車券やタッチ決済の普及に伴い、日本国内でも気がつけば事実上の「信用乗車方式」が普及していますので(例:JR水戸線の無人駅は、乗客自らがSuica簡易改札機にタッチして乗降しているので、信用乗車方式といってよい)、軌道法の特認を適用して2編成、3編成の併結を行えば、一般的な鉄道と同程度の輸送力を確保することが可能になっています。


▲ 既出の導入ルート案を参考に、野田市駅(東武野田線)から大宝駅(関東鉄道常総線)まで、八千代町経由でこんな感じになるだろう、という予想。既存の道路ベースでルート検索していますが、大まかなイメージはつかめるかと思います。

 「8号線」の延伸がいつ、どこまで、どういう形で実現するのか、現時点ではなんとも言えません。
 最大のネックは「利根川の渡河」ということになるでしょうから、そこの見通しが立てば茨城県内への延伸の可能性が出てきますし、難しければ野田市までの整備で終わってしまう可能性もあります。
 都心側の整備の目処が付けば、具体的に整備計画が進展する可能性はあると思いますので、今後も注視していきたいですね。
 

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