下館レイル倶楽部
真岡鐵道・関東鉄道常総線・JR水戸線が集まる「下館」を中心に活動する鉄道模型趣味・鉄道趣味の倶楽部です。(2009年6月12日開設)
【ひたちなか海浜鉄道】100周年式典&新駅名発表
■新駅は「高田の鉄橋(たかだのてっきょう)」駅に決定
ひたちなか海浜鉄道の湊(みなと)線は、2013年12月25日で開業100周年を迎えます。
これを記念して、12月15日(日)に那珂湊(なかみなと)駅ホームで記念式典が行われ、これまでの歩みを振り返ったほか、2014年10月に開業予定の新駅の名称を公表しました。
新駅は「高田の鉄橋(たかだのてっきょう)」駅です。
・湊線100年式典 新駅名も発表 中根-那珂湊間「高田の鉄橋駅」 ひたちなか海浜鉄道(茨城新聞 2013年12月16日)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13871004010481
▲ 開業100周年を迎える「湊(みなと)線」。写真は第三セクター鉄道「ひたちなか海浜鉄道」に転換した初日に撮影。(クリックすると拡大画像を表示します)
新駅「高田の鉄橋」駅の設置場所は、那珂湊駅から勝田方面に1kmほど、田中後(たなかうしろ)地区にある国道245号線の陸橋下。
那珂湊駅から西に約1km、中根駅から東に約2.4kmの距離にあります。
国道の陸橋の下にホームを設置すれば、ホームの上屋(屋根)を設置しなくても、設置しているのと同様の効果も期待できます。
大きな地図で見る
▲ 新駅の場所は、写真の那珂湊駅から勝田方面に1kmほどの田中後(たなかうしろ)地区にある、国道245号線の陸橋下です。(クリックすると拡大画像を表示します)
新駅付近には「ヨークベニマル」那珂湊店、「ココス」那珂湊店、「しまむら」那珂湊店、「ザ・ダイソー」ひたちなか店、「ワンダーグー」那珂湊店などがあります。
新駅設置が決まった頃に駅の仮称としても使われていた住宅地「柳が丘」地区からは、約1km。やや離れています。
設置場所があと300~400m中根駅の方(勝田寄り)だと、柳が丘地区に隣接することにはなるのですが、その代わり上記のような商業集積エリアからはかなり離れてしまいます。
おそらく、その辺のバランスも考慮しての選定ではないかと思います。
■廃線の危機、震災による被災を乗り越えて
湊線は「東日本大震災」の際、線路脇にある溜め池が決壊して路盤が流出するなど、甚大なダメージを被りました。
ここでは線路が「宙ぶらりん」になってしまったのですが、幸い列車は走っておらず、深刻な事故にはならずに済みました。
他の区間でも、道床や線路が歪むなどの被害が出て、震災発生から4ヶ月に渡って運行休止・バス代行を強いられました。
▲ 茨城県内のローカル線が相次ぎ廃止に追い込まれた中、存廃問題が浮上したのに存続が決まった唯一の路線が湊線です。新旧の車両が今日も走ります。(クリックすると拡大画像を表示します)
甚大な被害を復旧しない限り、列車の運行再開は行えません。
復旧工事には、ひたちなか海浜鉄道の経営規模を考えると莫大な費用を要したため、一時はどうなることかと不安視されていました。
しかし、地元の皆さんの熱意で廃線の危機を乗り越えた鉄道は「強かった」。
関係者のご努力もあって、復旧費用は公的支援で賄われることになり、2011年7月23日、列車の運行を再開しています。
ひたちなか海浜鉄道は、単に「鉄道を存続」させたのではありません。
今後のまちづくりの観点から「必要不可欠な交通インフラ」として位置づけられ、見事に再生を果たしています。
古い車両や古い駅舎など、昭和を感じさせる風情を残しつつも、運転本数増加・運行時間帯拡大などの利便性の向上を図り、地域の足としても観光資源としても、しっかり両立しています。
廃線の危機を乗り越え、震災被害も乗り越えて、地域密着の鉄道として末永く活躍することを期待していますし、影ながら応援していきたいと思います。
※なお、この記事にコメントをつける場合は、記事タイトル下の「CM」部分をクリックすると投稿できます。
ひたちなか海浜鉄道の湊(みなと)線は、2013年12月25日で開業100周年を迎えます。
これを記念して、12月15日(日)に那珂湊(なかみなと)駅ホームで記念式典が行われ、これまでの歩みを振り返ったほか、2014年10月に開業予定の新駅の名称を公表しました。
新駅は「高田の鉄橋(たかだのてっきょう)」駅です。
・湊線100年式典 新駅名も発表 中根-那珂湊間「高田の鉄橋駅」 ひたちなか海浜鉄道(茨城新聞 2013年12月16日)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13871004010481
▲ 開業100周年を迎える「湊(みなと)線」。写真は第三セクター鉄道「ひたちなか海浜鉄道」に転換した初日に撮影。(クリックすると拡大画像を表示します)
新駅「高田の鉄橋」駅の設置場所は、那珂湊駅から勝田方面に1kmほど、田中後(たなかうしろ)地区にある国道245号線の陸橋下。
那珂湊駅から西に約1km、中根駅から東に約2.4kmの距離にあります。
国道の陸橋の下にホームを設置すれば、ホームの上屋(屋根)を設置しなくても、設置しているのと同様の効果も期待できます。
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▲ 新駅の場所は、写真の那珂湊駅から勝田方面に1kmほどの田中後(たなかうしろ)地区にある、国道245号線の陸橋下です。(クリックすると拡大画像を表示します)
新駅付近には「ヨークベニマル」那珂湊店、「ココス」那珂湊店、「しまむら」那珂湊店、「ザ・ダイソー」ひたちなか店、「ワンダーグー」那珂湊店などがあります。
新駅設置が決まった頃に駅の仮称としても使われていた住宅地「柳が丘」地区からは、約1km。やや離れています。
設置場所があと300~400m中根駅の方(勝田寄り)だと、柳が丘地区に隣接することにはなるのですが、その代わり上記のような商業集積エリアからはかなり離れてしまいます。
おそらく、その辺のバランスも考慮しての選定ではないかと思います。
■廃線の危機、震災による被災を乗り越えて
湊線は「東日本大震災」の際、線路脇にある溜め池が決壊して路盤が流出するなど、甚大なダメージを被りました。
ここでは線路が「宙ぶらりん」になってしまったのですが、幸い列車は走っておらず、深刻な事故にはならずに済みました。
他の区間でも、道床や線路が歪むなどの被害が出て、震災発生から4ヶ月に渡って運行休止・バス代行を強いられました。
▲ 茨城県内のローカル線が相次ぎ廃止に追い込まれた中、存廃問題が浮上したのに存続が決まった唯一の路線が湊線です。新旧の車両が今日も走ります。(クリックすると拡大画像を表示します)
甚大な被害を復旧しない限り、列車の運行再開は行えません。
復旧工事には、ひたちなか海浜鉄道の経営規模を考えると莫大な費用を要したため、一時はどうなることかと不安視されていました。
しかし、地元の皆さんの熱意で廃線の危機を乗り越えた鉄道は「強かった」。
関係者のご努力もあって、復旧費用は公的支援で賄われることになり、2011年7月23日、列車の運行を再開しています。
ひたちなか海浜鉄道は、単に「鉄道を存続」させたのではありません。
今後のまちづくりの観点から「必要不可欠な交通インフラ」として位置づけられ、見事に再生を果たしています。
古い車両や古い駅舎など、昭和を感じさせる風情を残しつつも、運転本数増加・運行時間帯拡大などの利便性の向上を図り、地域の足としても観光資源としても、しっかり両立しています。
廃線の危機を乗り越え、震災被害も乗り越えて、地域密着の鉄道として末永く活躍することを期待していますし、影ながら応援していきたいと思います。
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下館レイル倶楽部・代表
性別:
男性
趣味:
鉄道、鉄道模型、ミリタリーなど
自己紹介:
「下館レイル倶楽部」は、鉄道の街・下館(茨城県筑西市)を中心に活動する鉄道&鉄道模型の趣味団体です。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」で鉄道模型の運転会を毎月開催するほか、各種イベントの見学・撮影なども実施しています。
公共交通の上手な利活用や、鉄道など公共交通を活かしたまちづくりなどの情報発信も行います!
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・Twitter(ツイッター)
・ご連絡&お問い合わせメールアドレス
nal@sainet.or.jp(←「@」を半角文字にしてお送りください)
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